財政課転職PUBLIC → PRIVATE 無料で相談する

部署別 / 公園緑地課

公園緑地課出身者が面接で必ず聞かれること

公園緑地課から民間に移るとき、面接でよく来るのはこの形の質問です。

「採算が合わないものを、やめる判断をしたことはありますか」

これは、公園の話を聞いているのではありません。

続けるか、やめるかを決めた経験があるかを聞いています。そして、この経歴の方は、その質問にいちばん答えにくい側にいます。理由は単純で、公園は、制度として「やめられない」からです。

ここを、弱点として答えるか、構造として説明できるかで、面接の結果が変わります。

この記事では、実際に来る質問を7つ挙げて、避けたい答え方と組み立て方を並べます。

書類の書き方は公園緑地課の職務経歴書|書き出しから実績の出し方まで、行き先は公園緑地課から転職しやすい業界と職種に書いています。

「やめられない」ことが、制度で決まっています

質問に入る前に、答え方の芯を1つ作っておきます。都市公園法第16条です。

> 公園管理者は、次に掲げる場合のほか、みだりに都市公園の区域の全部又は一部について都市公園を廃止してはならない。

例外として挙げられているのは、公益上特別の必要がある場合、代わりの都市公園が設置される場合、借りていた土地の権原が消滅した場合の3つだけです。

つまり、「使われていないから閉じる」という判断は、制度上できません。

ここが、答え方の芯になります。

民間の面接で「やめる判断」を聞かれたとき、「やめられない前提で、どう持たせるかを考える仕事でした」と答えられると、逃げではなく、扱ってきた問題の説明になります。しかも、この問題は民間にもあります。閉じられない拠点、止められない設備、手放せない資産。そこで求められるのは、閉じる判断ではなく、費用を抑えて持たせる設計です。

この形で答えられると、7つの質問はほとんど同じ骨で答えられます。

実際に来る質問7つ

1. 「公園の経験は、うちのどこで使えると思いますか」

避けたい答え方

> 公園に特化した経験なので、直接は関係ないかもしれませんが。

組み立て方

> 3つあると考えています。1つ目は、台帳と点検です。◯か所の施設を種別ごとの周期で見て、記録を残していました。2つ目は、配分の判断です。傷んでいる箇所は毎年予算より多いので、危険度と利用者数で順番を決めて、その基準を説明していました。3つ目は、場所を他人に使わせるときの条件づくりです。都市公園法の許可の審査を担当していました。

3つに割って、それぞれに数字か制度の名前を添える。この形が通りやすい形です。

2. 「やめる判断をしたことはありますか」

避けたい答え方

> 行政なので、やめるという選択肢がありませんでした。

組み立て方

> 公園そのものを廃止することは、都市公園法で制限されています。ですので、やめる判断ではなく、規模を落とす判断をしてきました。老朽化した遊具を同じ数だけ更新せず、利用の多い公園に集約する。便所を減らす代わりに、残す便所の清掃の回数を上げる。閉じられない前提で、どこを削ってどこを残すかを決めて、地域に説明する。この形の判断は、繰り返し経験しています。

「やめられない」で止めない。「やめずに縮める判断をしてきた」まで言う。これで、答えとして成立します。

3. 「苦情やクレームは、どう対応してきましたか」

避けたい答え方

> 丁寧に話を聞いて、ご理解いただけるまで説明しました。

組み立て方

> 個別に応じるより、先にルールを作るようにしていました。公園は使い方が競合するので、球技をしたい人と静かに過ごしたい人の要望が同時に来ます。どちらかに応じると、もう一方から来る。ですので、時間帯と区域で分ける案を作って、掲示して、そのルールに沿って説明する形に変えました。要望の件数自体が減ります。

「丁寧に対応した」は、実績になりません。仕組みを変えた話にしてください。

この質問に固有の事情もあります。公園の苦情は、相手が利用者とは限りません。隣に住んでいる方から、落ち葉や木の影、球技の音についての申し出が来ます。その方は、公園を使っていません。使っていない人からの申し出に、どう応じるか——これは、商業の施設でも、工場でも、物流の拠点でも、近隣との関係としてそのまま起こる場面です。面接では、「利用者と近隣は、別の相手として扱っていました」と言えると、扱ってきた相手の幅が伝わります。

4. 「数字で成果を出した経験はありますか」

避けたい答え方

> 行政なので、売上のような数字はありません。

組み立て方

> 売上の数字はありませんが、扱っていた量と、変えた前後はあります。公園◯か所、約◯ヘクタール、遊具約◯基を管理し、年間約◯件、約◯万円の修繕を発注していました。点検の結果を4段階に区分して優先順位の基準を作った結果、それまで年度末に集中していた発注が平準化しました。

「ありません」で終わらせない。量と、変えた前後を出す。これで足ります。

5. 「評価する側から、される側に変わりますが、大丈夫ですか」

避けたい答え方

> 立場が変わるだけなので、問題ないと思います。

組み立て方

> そこは、いちばん考えた点です。指定管理者のモニタリングをしていたので、評価される側が何を負担に感じるかも、ある程度は見てきました。報告の書式が実態と合っていないと、現場の時間がそこに取られます。受託の側に回るのであれば、そこを直す提案ができると考えています。評価される立場になること自体は、むしろ自分の基準が試される機会だと思っています。

この質問は、指定管理や受託の会社では、ほぼ確実に来ます。身構えずに、具体で返してください。

この質問に固有の事情もあります。評価する側にいた人が受託の側に入ると、最初のうちは、現場から警戒されることがあります。「行政の目線で見にくる人」と思われるからです。ここを越える方法は1つで、最初の数か月、指摘より先に、書式と手順の負担を1つ減らすことです。報告の様式を実態に合わせる、写真の撮り方を決めて撮り直しを無くす。発注の側の事情が分かる人にしかできない改善があります。それを先に置くと、その後の指摘が通りやすくなります。

6. 「休日や夜のイベントの対応が多いですが、抵抗はありませんか」

避けたい答え方

> 行政でも休日の対応はあったので、慣れています。

組み立て方

> 公園でも、催しは休日に集中していましたので、その形は経験しています。確認しておきたいのは、頻度と、代わりの休みの取り方です。年間でどのくらいの回数になるか、振替がどう運用されているかを伺えれば、こちらから合わせられます。

受け入れる姿勢だけを見せるより、条件を確かめる形のほうが、長く続く前提の人として読まれます。

7. 「なぜ、今のタイミングで辞めるのですか」

避けたい答え方

> 予算が減る一方で、できることが限られてきたからです。

組み立て方

> 公園の仕事は、作るところから維持するところまで、長い時間を見る仕事でした。その中で、自分がいちばん面白いと感じたのは、限られた費用で場所を使われ続ける状態にする部分です。行政では、そこに使える手段が制度で決まっています。民間であれば、収益を含めた手段を使って同じことができると考えました。

制度への不満ではなく、手段を増やしたい、という組み立てにしてください。

なお、この質問では、時期の理由も一緒に聞かれます。公園の仕事は、年度の区切りがはっきりしているので、「年度末まで担当を持っている」ことが、そのまま答えになります。「担当している公園の再整備が今年度で一区切りになるので、そこを終えてから移りたいと考えています」——この形で構いません。引き継ぎの見通しを自分から言える人は、入った後の動き方も想像しやすいと受け取られます。

LINEで短く聞くこともできます

逆質問で確かめておくこと

3つに絞ってください。

1. 現場の裁量が、どこまであるか

> 現場の判断で動かせる範囲と、本社の承認が要る範囲は、どのあたりで分かれますか。

在職中は、決裁の線がはっきりしていました。移った先で線が曖昧だと、最初の数か月で消耗します。

2. 収支の目標が、どう置かれているか

> この施設では、収支の目標はどのように設定されていますか。

公園の運営は、収益が前提ではありませんでした。移った先で何をもって良しとされるかは、先に聞いておくほうが早いです。

3. 自治体との窓口を、誰が持つか

> 自治体とのやり取りは、現場の担当が直接持たれますか。

この経歴の方は、行政の側の動き方が読めます。その強みが使われる形になっているかを、先に確かめてください。

行政が相手の求人もまとまっています。行政が相手の求人を見てみる。

まとめ

よくある質問

事務職で、樹木や遊具の専門の話はできません

先に言ってしまって構いません。面接で困るのは、分かるふりをして踏み込んだときです。言い方は、「点検と設計は技術職が担当していました。私は台帳の管理、許可の審査、指定管理者の選定と監督、予算の執行を担当していました」で足ります。そのうえで、自分の範囲の中身を具体的に話してください。とくに、許可の審査と委託の管理は、技術の有無に関わらず、そのまま評価される部分です。線を引いた説明のほうが、聞く側は安心します。

「公務員は前例踏襲でしょう」と言われたら、どう返しますか

否定から入らないほうが早いです。そのうえで、具体を1つ出してください。「踏襲している部分はありました。点検の周期は、前任から引き継いだままでした。ただ、修繕の順番は、要望の順から危険度と利用者数の順に変えました」という形です。一般論で反論するより、変えた例を1つ出すほうが早く終わります。なお、この質問は、相手が意地悪をしているとは限りません。自分で変えた経験があるかを、確かめているだけのことが多い質問です。

応募先の公園を、下見しておいたほうがよいですか

受託の会社を受けるなら、見ておくと話が早くなります。ただし、「ここが悪い」という指摘を持っていくのは避けてください。発注の側にいた目で見ると、気づく点は出てきますが、初対面でそれを並べると、評価する側の姿勢のまま来た人に見えます。持っていくなら、「この規模の公園を、この人数でどう回しているのか」という質問の形にしてください。同じ観察でも、受け取られ方が変わります。働き方の変化は公園緑地課から民間に移ると働き方と評価はどう変わるかに整理しています。

出典

  1. 都市公園法 第16条(都市公園の保存)|e-Gov法令検索

監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)

「自分の経験に、どこで値段が付くのか」から相談できます

在職中でも、情報収集だけでも構いません。応募する求人が決まっていない段階のほうが、むしろ整理する意味があります。ご利用はすべて無料です。