選考対策 / 求人の探し方
エージェントの選び方と、合わないときの切り替え
「どこに相談すればよいか分からない」というご相談を伺います。
数が多く、違いが見えにくいためです。
この記事では、選ぶときの観点と、合わないときの切り替え方を扱います。
許可を受けて行う事業です
職業安定法第30条第1項です。
> 有料の職業紹介事業を行おうとする者は、厚生労働大臣の許可を受けなければならない。
許可制です。
同条第2項は、申請書に記載する事項として、事業所の名称と所在地、職業紹介責任者の氏名などを挙げています。
つまり、事業所ごとに責任者が置かれる仕組みになっています。
許可を受けた事業者には、許可番号が付されます。
当社も許可を受けて事業を行っています(有料職業紹介事業 13-ユ-316964)。
許可番号が明示されているかは、最初に確認できる点です。
実績の情報が提供されます
職業安定法第32条の16第3項です。
> 有料職業紹介事業者は、厚生労働省令で定めるところにより、当該有料職業紹介事業者の紹介により就職した者の数、当該有料職業紹介事業者の紹介により就職した者(期間の定めのない労働契約を締結した者に限る。)のうち離職した者(略)の数、手数料に関する事項その他厚生労働省令で定める事項に関し情報の提供を行わなければならない。
就職した人の数、離職した人の数、手数料に関する事項が、情報提供の対象とされています。
紹介した後に離職した人の数まで含まれている点が特徴です。
選ぶときの材料として使える情報が、制度として用意されているということです。
選ぶときの観点
| 観点 | 見るところ |
|---|---|
| ① 扱う領域 | 行政が相手の求人をどの程度扱っているか |
| ② 許可の明示 | 許可番号が示されているか |
| ③ 確認の正確さ | 照会した内容に、事実で答えるか |
| ④ 日程の配慮 | 在職中の事情に対応するか |
| ⑤ 情報の出し方 | できないことを、できないと言うか |
| ⑥ 求人の示し方 | 条件に合う理由を説明するか |
①が、公務員からの転職では効きます。
扱う領域が違えば、紹介される求人も変わります。
「公務員からの転職を扱った実績はありますか」という聞き方で確認して差し支えありません。
⑤が分かれ目です。
採用の可否は企業が決めます。
「必ず決まる」「確実に通る」という説明があれば、内容を確認してください。
最初の面談で見えること
| 場面 | 見えること |
|---|---|
| 経歴の聞き方 | 役所の仕事の中身を理解しようとするか |
| 条件の聞き方 | 譲れない条件を確認するか |
| 求人の示し方 | なぜこの求人かを説明するか |
| 時期の扱い | 急かすか、待てるか |
| 質問への答え | 分からないことを調べると言うか |
3つ目が要です。
条件に合う理由の説明がないまま求人が並ぶ場合、条件が伝わっていないことがあります。
この場合、条件を言い直してみてください。
それでも変わらなければ、切り替えを検討して差し支えありません。
合わないときのサイン
| サイン | 内容 |
|---|---|
| 条件と違う求人が続く | 条件が伝わっていない |
| 応募を急かされる | 判断の時間が取れない |
| 質問に答えが返らない | 確認が行われていない |
| 連絡の方法の希望が通らない | 在職中の配慮がない |
| 辞退を認めない | 判断は本人のものです |
2つ目と5つ目です。
応募するかは本人の判断です。
急かされる状況で決めると、選考の途中で辞退することになります。
4つ目について。
勤務時間中の連絡を避けたい旨を伝えたのに変わらない場合、在職中の進行が難しくなります。
切り替えるときの手順
| 順 | やること |
|---|---|
| 1 | 応募中の案件を確認する |
| 2 | 進行中の選考をどうするか決める |
| 3 | 新しいところに、応募済みの会社を伝える |
| 4 | 重複しないよう経路を分ける |
| 5 | 辞退する場合は連絡する |
1が最初です。
応募中の案件がある場合、途中で経路を変えると混乱します。
進行中のものは、そのまま進めるほうが整理しやすくなります。
3について。
新しいところには、既に応募した会社名を伝えてください。
同じ会社に複数の経路から応募が届くと、選考が進めにくくなることがあります。
経験の言い換えから相談することもできます。
複数を使う場合
| 項目 | やること |
|---|---|
| 応募先の記録 | 会社名、日付、経路 |
| 経路の固定 | 1社につき1経路 |
| 連絡の管理 | 対応できる範囲にとどめる |
| 条件の統一 | 伝える条件を揃える |
4つ目です。
伝える条件が場所によって違うと、比べられません。
同じ条件を伝えて、示される求人の違いを見るほうが、判断しやすくなります。
なお、数を増やすほど、在職中の対応が負担になります。
2か所から3か所を目安にしてください。
最初に伝えておくこと
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 在職中であること | 日程と連絡の配慮に関わります |
| 連絡できる時間帯 | 勤務時間中を避けるか |
| 連絡の方法 | 電話かメールか |
| 進めている他の経路 | 重複を避けるため |
| 判断の時期 | いつ頃までに決めたいか |
4つ目を伝えておいてください。
他に進めている経路があること自体は、伝えて差し支えありません。
伝えておくと、同じ求人が重複して示されることを避けられます。
5つ目について。
時期を伝えておくと、紹介の進め方が変わります。
「半年かけて見たい」と「3か月以内に決めたい」では、示される求人の範囲が変わります。
急いでいない場合、その旨を伝えて差し支えありません。
よくある失敗
1. 1回目の紹介で判断する
2回目の変化を見てください。
2. 条件を伝え直さない
伝わっていないだけの場合があります。
3. 応募中に経路を変える
混乱します。進行中のものは進めてください。
4. 応募済みの会社を伝えない
重複します。
5. 数を増やしすぎる
在職中の対応が負担になります。
6. 急かされたまま応募する
途中で辞退することになります。
7. 辞退の連絡をしない
次の選考に影響することがあります。
まとめ
- 職業安定法第30条第1項により、有料の職業紹介事業は厚生労働大臣の許可を受けて行われます。許可番号の明示は最初に確認できる点です
- 同法第32条の16第3項により、就職した者の数、離職した者の数、手数料に関する事項の情報提供が義務づけられています
- 選ぶ観点は、扱う領域、許可の明示、確認の正確さ、日程の配慮、情報の出し方です
- 「必ず決まる」という説明があれば、内容を確認してください
- 1回目の紹介で判断せず、条件を言い直した後の変化を見てください
- 切り替えるときは、応募中の案件を先に確認してください
- 2か所から3か所を目安に、同じ条件を伝えて比べてください
行政が相手の求人もまとまっています。行政が相手の求人を見てみる。
よくある質問
断りにくいのですが、どう伝えればよいですか
理由を短く伝えて差し支えありません。「他で進めることにしました」「条件を見直すため、いったん止めます」で足ります。詳しい説明は不要です。なお、応募中の案件がある場合は、その扱いを先に決めてください。進行中の選考をそのまま進めるのか、辞退するのか。この点を伝えないまま連絡を絶つと、企業側にも影響します。辞退する場合は、その旨を伝えてください。連絡は、メールで構いません。気まずさを理由に連絡しないほうが、後で困ります。
公務員からの転職を扱っているか、どう確かめますか
直接聞いて差し支えありません。「公務員からの転職を扱った実績はありますか」「行政が相手の事業の求人はどの程度ありますか」という聞き方です。答えの具体性で判断できます。業種や事業の形(指定管理、業務委託、発注者支援など)を挙げて説明できるかを見てください。また、掲載されている求人の中身でも分かります。「自治体」「官公庁」「公共」「指定管理」といった言葉が出てくる求人がどの程度あるか。探し方は公務員経験が活きる求人の探し方に整理しています。
途中で切り替えると、印象が悪くなりませんか
選考に影響するものではありません。応募先の企業が見るのは、応募者の経験と条件です。どの経路から応募したかで判断が変わるものではありません。ただし、同じ会社に複数の経路から応募が届くと、選考が進めにくくなることがあります。切り替える前に、応募済みの会社を整理してください。また、進行中の選考は、そのまま進めるほうが整理しやすいです。途中で経路を変えると、企業側の窓口も変わります。切り替えは、進行中の案件が片付いた段階で行うほうが、混乱が少なくなります。