財政課転職PUBLIC → PRIVATE 無料で相談する

選考対策 / 求人の探し方

公務員経験が活きる求人の探し方

「公務員の経験が活きる求人が見つからない」というご相談を伺います。

探し方の問題であることが多いです。

この記事では、求人が存在する構造と、探すときの軸を扱います。

行政の仕事を民間が担う仕組みは、法律に置かれています

地方自治法第244条の2第3項です。

> 普通地方公共団体は、公の施設の設置の目的を効果的に達成するため必要があると認めるときは、条例の定めるところにより、法人その他の団体であつて当該普通地方公共団体が指定するもの(略「指定管理者」という。)に、当該公の施設の管理を行わせることができる。

同条第5項は、指定の期間について定めています。

> 指定管理者の指定は、期間を定めて行うものとする。

同条第6項は、議会の議決を必要としています。

つまり、公の施設の管理を民間の団体が担う仕組みが、法律に置かれているということです。

そして、指定は期間を定めて行われます。

期間ごとに、担う団体が改めて決まるという構造です。

この構造があるため、担い手の側に継続的な人の需要が生じます。

指定管理者制度はその一例で、ほかにも業務の委託、発注者支援、制度の運用の支援など、行政の仕事を民間が担う形は複数あります。

公務員としての経験が使える求人は、この領域に集まっています。

探すときの3つの軸

軸内容経験の使い方
① 顧客が行政自治体・官公庁を相手にする事業そのまま使えます
② 規制を受ける側許認可・監査・報告が必要な業界制度の理解が使えます
③ 機能だけ行政と関係が薄い業界担ってきた機能が使えます

①から探してください。

業界の選び方そのものは業界の選び方と、志望動機への落とし方に整理しています。

この記事では、①を具体的にどう探すかを扱います。

①——顧客が行政の事業

事業の形仕事の例
施設の管理公の施設の運営、利用者の対応、収支の管理
業務の受託窓口の運営、審査の事務、相談の対応
発注者支援工事の監督の補助、積算、工程の管理
計画・制度の支援計画の策定の支援、調査、資料の作成
情報システム自治体向けのシステムの導入・運用
建設コンサルタント調査、設計、施工の監理

この6つが、経験の重なりが大きい領域です。

どれも、行政の仕事の進め方を知っていること自体が要件になります。

予算の年度、議会の時期、決裁の流れ、公表の手順。

これらは、外から入った人には見えにくいものです。

行政が相手の求人はまとまっています。行政が相手の求人を見てみる。

求人票で使われている言葉

「公務員歓迎」と書かれている求人だけを探すと、数が限られます。

次の言葉を手がかりにしてください。

分野求人票に出る言葉
施設指定管理、施設運営、公共施設、管理運営
委託業務委託、受託運営、BPO、窓口業務
支援発注者支援、施工管理、積算、監督補助
制度公共政策、制度設計、行政支援、補助金
調達入札、公共調達、提案書、プロポーザル
システム自治体向け、公共分野、基幹システム
営業官公庁営業、自治体営業、公共営業

この言葉が求人票にあれば、行政が相手の事業です。

「公務員歓迎」の記載がなくても該当します。

むしろ、記載がないほうが競合が少ないことがあります。

探す手段

手段特徴
求人の検索サイト数が多い。条件で絞れる
人材の紹介非公開の求人がある。条件の確認を任せられる
企業の採用ページ掲載されていない職種が出ることがある
業界の団体・イベント事業の全体像が分かる

1つ目と2つ目を併用してください。

検索サイトは、自分で範囲を広げられます。

紹介は、条件の確認と日程の調整を任せられます。

在職中は時間が限られるため、確認の手間を分けるほうが進みます。

経験の言い換えから相談することもできます。

探す時期

時期傾向
年度の変わり目の前体制の整備にともなう募集が出ることがあります
期の変わり目会社の人員の計画によります
事業の受託が決まった後担い手の確保が必要になります

3つ目です。

指定管理者の指定や業務の受託が決まると、その事業を担う人が必要になります。

この時期に募集が出ることがあります。

ただし、時期は事業ごとに異なるため、待つより、条件を登録しておいて知らせを受けるほうが確実です。

絞り込みの手順

順やること
1自分の機能を3つ書き出す
2①〜③の軸で、候補の領域を決める
3仕事内容の欄の言葉で検索する
4同じ領域の求人票を5件読む
5応募条件に繰り返し出る言葉を拾う
6自分の経験と重なるかを確認する

4と5が要です。

5件読むと、その領域で求められているものが見えます。

そこから、職務経歴書の書き方が決まります。

在職中の進め方

項目内容
検索の時間週に1回、30分で足ります
条件の登録一度登録すれば知らせが届きます
求人票の保存気になったものを残しておく
比較月に1回、残したものを並べて見る

4つ目をしてください。

1件ずつ見ていると、条件の相場が分かりません。

5件から10件を並べると、自分が何を重く見ているかが見えてきます。

勤務地なのか、業務の内容なのか、働き方なのか。

この優先順位が決まると、応募する先が絞れます。

なお、この作業は応募の意思を固めなくてもできます。

在職中に、情報を集める段階として進めて差し支えありません。

よくある失敗

1. 「公務員歓迎」の求人だけを探す

数が限られます。

2. 職種名で絞る

同じ仕事が漏れます。

3. 勤務地を先に絞りすぎる

候補が減ります。職種を広げてください。

4. 求人票を1件だけ見て判断する

5件読むと傾向が見えます。

5. 応募条件を読まない

必要な経験が分かりません。

6. 非公開の求人の存在を前提に置かない

公開されていない募集があります。

7. 条件を登録せずに、出るのを待つ

時期は読めません。

LINEで短く聞くこともできます

まとめ

よくある質問

検索しても、行政が相手の求人が出てきません

検索の語を変えてみてください。「公務員」で検索すると、求人票にその言葉が入っているものしか出ません。代わりに、「自治体」「官公庁」「公共」「指定管理」「業務委託」「発注者支援」で検索してください。仕事内容の欄に出てくる言葉です。また、職種の絞り込みを外してみてください。職種名がばらばらなため、職種で絞ると漏れます。そのうえで、勤務地の範囲を1段広げてください。行政が相手の事業は拠点が分散しているため、隣接する地域に候補があることがあります。それでも数が少ない場合は、②規制を受ける側の領域に広げてください。

非公開の求人とは何ですか

公開の媒体に掲載していない募集のことです。掲載しない理由は複数あります。応募が多くなりすぎるのを避ける、組織の変更を公表したくない、後任の募集であることを知られたくないなど、会社側の事情です。人材の紹介を通じて紹介される形が一般的です。なお、非公開であることが、条件がよいことを意味するわけではありません。内容を確認したうえで判断してください。当社を通す場合、企業へ推薦する形で選考が進みます。条件の確認や日程の調整をお任せいただけます。在職中で時間が取りにくい場合は、この手間が省けます。

求人票の情報だけでは、実態が分かりません

求人票は、明示すべき事項が定められた書類です。書かれていることの正確さと、書かれていない部分の把握を分けて考えてください。書かれていない部分を知るには、3つの方法があります。1つは、同じ会社の求人票を複数見ること。もう1つは、面接で聞くこと。3つ目は、紹介を通す場合、企業に確認してもらうことです。なお、求人票の読み方そのものは別の記事で整理します。見るべき欄と、そこから分かることには型があります。まずは、同じ領域の求人票を5件読んで、共通する記載と異なる記載を見分けるところから始めてください。

出典

  1. 地方自治法 第244条の2(公の施設の設置、管理及び廃止)|e-Gov法令検索

監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)

「自分の経験に、どこで値段が付くのか」から相談できます

在職中でも、情報収集だけでも構いません。応募する求人が決まっていない段階のほうが、むしろ整理する意味があります。ご利用はすべて無料です。