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資格・スキル / 資格

技術士|建設コンサルタントへの転職で効く理由

技術職の方から、「この資格はどの場面で効くのか」というご相談を伺います。

業務の範囲が、法律に定義されています。

この記事では、その中身と、経験との組み合わせ方を扱います。

⚠ 受験・登録の要件と手続は、所管するところの公表を確認してください。この記事では、個別の要件には触れません。

業務が、法律に定義されています

技術士法第2条第1項です。

> この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。

計画、研究、設計、分析、試験、評価、指導が、業務として挙げられています。

この並びは、建設コンサルタントの業務と重なります。

調査し、分析し、計画を作り、設計し、評価する。

つまり、資格の定義そのものが、業務の説明になっています。

このため、応募条件で扱われる場面があります。

どの転職先で効くか

領域使いどころ
① 建設コンサルタント計画、調査、設計、評価
② 発注者支援監督の補助、成果の確認
③ 維持管理・点検診断、保全の計画
④ 調査・分析の事業技術的な検討
⑤ 自治体が相手の事業制度と手続の理解

①と②が中心です。

②について。

発注する側で成果を確認してきた経験は、支援の業務でそのまま使えます。

探し方は公務員経験が活きる求人の探し方に整理しています。

発注する側で身についていること

経験民間での読まれ方
① 仕様の作成求める成果の記述
② 成果の確認照査、検査の観点
③ 計画の策定中長期の計画、優先順位
④ 積算の確認費用の妥当性
⑤ 関係機関との協議調整、合意の形成
⑥ 現場の判断状況に応じた対応

②と③が、行政ならではです。

③について。

限られた予算の中で、どの箇所を先に手当てするかを決めた経験です。

扱いは土木施工管理技士|発注者側の経験と組み合わせるにも整理しています。

書き方の例

悪い例

> 道路の設計の委託を発注していました。

良い例

> ◯◯の事業において、発注者として、調査・設計の業務◯件(延長約◯メートル、委託費約◯千万円)を担当。現地の状況と既存の資料を踏まえ、求める成果と検討の範囲を仕様に記載。成果について、関係する基準との整合を確認し、照査の結果を踏まえて協議。◯か年の整備の計画を作成し、優先順位の根拠を整理。関係機関◯者との協議を担当。

「立場」「件数」「規模」「成果の確認」「計画」が入っています。

基本の型は公務員の職務経歴書|民間で読まれる形にする基本に整理しています。

資格の位置づけ

状況扱い
① 応募条件に記載がある満たす材料になる
② 技術的な管理を担う配置の要件となることがあります
③ 発注者支援・管理経験と併せて評価されます
④ 入社後の取得支援の制度がある会社も
⑤ 目的が曖昧優先順位を下げてください

③について。

資格だけでも、経験だけでもなく、両方が揃うと候補が広がります。

⚠ 受験・登録の要件、部門の区分は、所管の公表を確認してください。

なお、取れば転職できる、という関係にはありません。

何を検討し、どう判断したかが、評価の対象です。

成果を確認する観点という材料

観点内容
① 検討の範囲仕様で求めた範囲と一致するか
② 基準との整合適用した基準、根拠
③ 条件の設定前提の置き方
④ 比較案代替案の検討
⑤ 成果物の一式図面、報告、数量

③と④が、経験の差が出る部分です。

前提をどう置いたかで、結論が変わります。

この確認をしてきた経験は、支援する側で必要とされます。

④について。

代替案が示されているか、比較の観点が妥当かを見てきた経験です。

比較の表を確認し、採用した理由を決裁の文書に整理したという形で書けます。

判断の根拠を残す習慣は、そのまま持ち込めます。

支援の業務では、発注者に説明できる形で残すことが求められます。この点も、行政での作法と同じです。

在職中にできること

項目内容
実績の整理件数、規模、分野
計画の整理優先順位の根拠
要件の確認所管の公表を確認
証明の書類の準備所属での手続

4行目を早めにしてください。

在職中のほうが、手続が簡単です。

根拠のない数は書かないでください。

経験の言い換えから相談することもできます。

面接で聞かれやすいこと

質問の趣旨用意しておくこと
担当した分野工種、規模、件数
成果の確認何を見たか
計画の考え方優先順位の根拠
協議の経験相手と、論点
立場発注者か、受注者か

3行目です。

なお、特定の事業や事業者が分かる説明は避けてください。

守秘の義務は、退職した後も続きます。

よくある失敗

1. 「発注していた」で止める

成果の確認と計画を書いてください。

2. 優先順位の根拠を書かない

計画で最も難しい部分です。

3. 成果の確認の観点を書かない

支援する側で必要とされます。

4. 規模を書かない

件数、延長、委託費を書いてください。

5. 立場を書かない

発注者か受注者かを明記してください。

6. 証明の書類の準備を後回しにする

在職中のほうが簡単です。

7. 要件を人づてで判断する

所管の公表を確認してください。

8. 取れば転職できると考える

何を検討しどう判断したかが評価の対象です。

LINEで短く聞くこともできます

まとめ

行政が相手の求人もまとまっています。行政が相手の求人を見てみる。

よくある質問

設計を自分でしたことがありません

発注者としての経験で書いてください。仕様の作成、成果の確認、協議、計画の策定。これらは、設計を自分で行わなくても担っています。書き方は、「発注者として、調査・設計の業務◯件の仕様の作成から成果の確認までを担当」という形です。なお、発注者支援の業務では、この経験が直接の業務になります。設計そのものを求める求人とは、条件が異なります。求人票の仕事内容の欄で、どちらを求めているかを確認してください。扱いは技術職の転職|事務職と何が違うかに整理しています。

受験の要件に、行政の実務は算入されますか

所管するところの公表を確認してください。要件は、実務の経験の年数と内容で定められていることがあります。どの職務が該当するかは、公表されている案内で確認するのが確実です。人づての情報や、以前の記憶で判断しないでください。なお、証明の書類が必要になる場合、所属での手続が要ることがあります。在職中に確認し、必要なら書類を整えておいてください。退職した後では、依頼に手間がかかります。部門の区分についても、同じく公表を確認してください。

維持管理の担当でしたが、書けますか

書けます。点検の業務の発注、診断の結果の確認、補修の優先順位の判断、保全の計画の作成。これらは、技術的な検討そのものです。書き方は、「点検の業務◯件を発注者として担当。診断の結果を踏まえ、◯か年の補修の計画を作成し、優先順位の根拠を整理」という形です。維持管理の分野は、需要が続いている領域でもあります。扱いは電気主任技術者|公営企業・インフラ運営での評価にも整理しています。新設の事業に限らず、維持管理の経験も材料です。

出典

  1. 技術士法 第2条(定義)|e-Gov法令検索

監修

松岡 良次

株式会社エージェントベスト代表。大手人材会社およびスタートアップ人材企業にて、IT・スタートアップ・メガベンチャー企業の採用支援に従事。独立後はIT・スタートアップ・コンサル領域に特化し、20〜30代のキャリア支援を行う。(厚生労働大臣許可 13-ユ-316964)

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