選考対策 / 面接
服装と身だしなみ
服装で選考の結果が変わることは、ほとんどありません。
ただし、確認の手間が生じる場面はあります。指定を読み違える、季節に合っていない、画面越しで印象が変わる。いずれも、準備で避けられます。
この記事では、判断の基準を扱います。面接の全体像は公務員からの転職面接|全体の流れと準備にあります。
「職の信用」を意識してきた経験は、そのまま使えます
公務員の方は、この論点にすでに慣れています。
地方公務員法第33条です。
> 職員は、その職の信用を傷つけ、又は職員の職全体の不名誉となるような行為をしてはならない。
職の信用という概念が、法律に置かれています。
窓口に立つとき、住民説明会に出るとき、議会に出席するとき。場に応じた身なりを判断してきたはずです。
面接の服装も、同じ考え方で決まります。相手と場に合わせる。それだけです。
「自分らしさ」を表現する場ではありません。
基本:指定がなければスーツ
| 状況 | 服装 |
|---|---|
| 指定なし | スーツ(無地または目立たない柄) |
| 「服装自由」 | 襟のある服装。スーツでも問題になりません |
| 「私服でお越しください」 | 襟のある服装。スーツは避けたほうが自然 |
| 現場の見学を伴う | 事前に確認。動きやすい服装を求められることがある |
2つ目の「服装自由」は、判断に迷う表現です。
多くの場合、「スーツでなくてよい」という意味であって、「何でもよい」という意味ではありません。
迷った場合は、スーツか、それに近い服装を選んでください。指定を外して減点されることは、まずありません。
季節の扱い
| 時期 | 実務 |
|---|---|
| 夏(軽装の期間) | 上着なし、襟のあるシャツで問題ないことが多い |
| 冬 | 上着を脱いだ状態で整っているか確認 |
| 雨天 | 傘や靴の水滴。受付の前に整える |
夏の軽装については、応募先の案内に記載があればそれに従ってください。
記載がない場合は、上着を持参して、会場の様子で判断するという方法があります。
役所でも、期間を定めた軽装の取組がある自治体が多いはずです。同じ判断で構いません。
画面越しの場合
対面と、見え方が変わります。
| 項目 | 注意 |
|---|---|
| 色 | 濃い色のほうが、画面では締まって見える |
| 柄 | 細かい柄は、画面で乱れて見えることがある |
| 明るさ | 暗い背景に暗い服装だと、輪郭が沈む |
| 映る範囲 | 胸から上。下も整えておく(立つ場面がある) |
1つ目と3つ目は、逆に見えることがあります。
背景が暗い場合、濃い色の服装だと全体が沈みます。背景を明るくするか、光を当てるか、どちらかで調整してください。
画面越しの準備はWeb面接の準備と注意点に整理しています。
職種による違い
| 職種 | 傾向 |
|---|---|
| 事務・営業・企画 | スーツが基本 |
| 技術職(建設・設備) | スーツ。現場の見学があれば別途案内される |
| 医療・福祉の事業者 | スーツ。清潔感が重視される |
| 情報システム | 服装が自由な会社も多いが、面接はスーツが無難 |
4つ目について補足します。社員の服装が自由な会社でも、面接ではスーツで臨む応募者が多いとされています。
社風に合わせる必要はありません。入社後に合わせれば足ります。
持ち物
服装より、持ち物のほうが判断に迷う場面が多いかもしれません。
| 持ち物 | 要否 |
|---|---|
| 提出済みの職務経歴書と履歴書 | 必ず持参。手元に置いて構いません |
| 求人票を印刷したもの | あると、逆質問の確認に使えます |
| 筆記具とメモ | 持参。メモを取ることは問題ありません |
| 身分を証明するもの | 受付で求められる場合があります |
| 印鑑 | 通常は不要。指定があれば持参 |
1つ目を忘れる方がいます。面接では、書類に沿って質問されます。手元に無いと、数字や期間を確認できません。
2つ目は、応募から時間が経っている場合に効きます。複数社に応募していると、どの求人のどの条件だったかが混ざります。印刷して持っておくと、その場で確認できます。
なお、メモを取ること自体は、多くの場合で歓迎されます。ただし、書き続けて相手を見なくなるのは避けてください。要点だけにとどめます。
身だしなみの確認
| 項目 | 確認 |
|---|---|
| 髪 | 顔にかからない。画面越しでは、影に注意 |
| 手元 | 爪。資料を指す場面がある |
| 持ち物 | 書類の入るかばん。手に持てる大きさ |
| 靴 | 汚れ。雨天は替えを検討 |
| 香り | 強い香りは避ける |
3つ目について補足します。対面の面接では、書類を渡されることがあります。折らずに持ち帰れるかばんを用意してください。
5つ目は、意外に指摘されにくく、印象に残りやすい部分です。
また、当日に体調を崩した場合は、無理に受けずに連絡してください。日程の変更は、多くの場合で調整されます。無理に受けて本来の受け答えができないほうが、双方にとって損になります。連絡は、分かった時点で早いほうが確実です。
在職中に平日の面接を受けるとき
| 状況 | 対処 |
|---|---|
| 職場からスーツで出られない | 夕方以降に調整するか、着替えの場所を確保 |
| 年次休暇を取りにくい | 画面越しの面接が可能か確認 |
| 面接が複数社になる | 同日にまとめる(間を30分以上空ける) |
着替えの場所としては、有料の個室のスペースや、駅の設備を使う方法があります。
慌ただしい移動は、面接の前の集中に影響します。余裕のある日程を組んでください。
経験の言い換えから相談することもできます。
同日に複数社を回る場合は、面接の間に15分程度の余裕を作り、その時間で次の応募先の求人票を読み返してください。社名や職種を取り違えたまま臨むと、その一点で印象が決まります。
よくある失敗
1. 「服装自由」を「何でもよい」と読む
襟のある服装が基本です。
2. 画面越しで、背景と服装が同系色
輪郭が沈みます。
3. 上着を脱いだ状態を確認していない
冬は、脱いだ後の状態も見られます。
4. 書類の入らないかばんで行く
資料を渡されることがあります。
5. 服装の準備に時間をかけすぎる
書類の見直しのほうが効きます。
6. 移動の余裕がない日程を組む
面接の前の集中に影響します。
まとめ
- 地方公務員法第33条は、その職の信用を傷つける行為を禁じています。場に応じた判断は、すでに経験しています
- 指定がなければスーツ。「服装自由」は、襟のある服装という意味に読んでください
- 画面越しでは、背景と服装の色が同系だと輪郭が沈みます
- 書類の入るかばんを用意してください。資料を渡されることがあります
- 服装の準備に時間をかけすぎない。書類の見直しのほうが効きます
- 準備の順序は、①日程と移動の余裕 ②接続や経路 ③服装です
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よくある質問
スーツを持っていません
新しく揃える必要があるかは、応募先によります。技術職で現場が中心の職種や、服装が自由な会社では、襟のある服装で足りる場合があります。まず、応募先の案内を確認してください。必要な場合も、面接に対応できるものが1着あれば足ります。色は、濃い色で無地であれば問題になりません。複数の会社を受ける場合も、同じもので構いません。なお、購入に時間をかけて応募が遅れるのは本末転倒です。手持ちのもので対応できるかを先に確認してください。
髪の色やひげは、どこまで許容されますか
応募先の業界と職種によって幅があります。判断の目安は、その会社の公式サイトに出ている社員の写真です。採用のページや、事業の紹介のページに、実際の社員が写っていることがあります。そこから、おおよその傾向が分かります。ただし、面接の場では、普段より整えた状態で臨むのが無難です。入社後に合わせられる部分は、入社後で足ります。なお、清潔感については、どの業界でも共通して見られます。髪、爪、靴。この3点が整っていれば、大きく外すことはありません。
マスクを着けたまま面接を受けてよいですか
応募先の案内に従ってください。記載がない場合は、着けたまま入室し、相手の様子を見て判断するという方法があります。外すよう求められることもあれば、着けたままで進むこともあります。体調に不安がある場合は、着けたままで構いません。その旨を一言添えれば足ります。なお、画面越しの面接では、外すのが一般的です。表情が伝わりにくくなるためです。体調が悪い場合は、日程の変更を相談してください。無理に受けるより、変更を申し出るほうが確実です。