自治体別 / 施行時特例市
茅ヶ崎市職員の転職|経験の活かし方と求人の探し方
茅ヶ崎市と厚木市は、平均年齢が41.7歳と41.8歳。0.1歳しか違いません。
総額では厚木市が30,486円上回ります。
ところが諸手当から地域手当を引くと、差は約4,770円まで縮みます。
茅ヶ崎市の給与水準を、数字で確認する
総務省の調査によると、茅ヶ崎市の一般行政職は次のとおりです(令和6年4月1日現在)。
| 項目 | 茅ヶ崎市 |
|---|---|
| ラスパイレス指数 | 97.7 |
| 平均年齢 | 41.7歳 |
| 平均給料月額 | 318,400円 |
| 諸手当月額 | 118,609円 |
| 平均給与月額 | 437,009円 |
| 平均給与月額(国ベース) | 387,519円 |
| 地域手当(国の指定基準) | 10% |
| 地域手当(実際の支給割合) | 10% |
厚木市と並べる(年齢が0.1歳差)
| 項目 | 茅ヶ崎市 | 厚木市 | 差 |
|---|---|---|---|
| ラスパイレス指数 | 97.7 | 99.9 | 2.2ポイント |
| 平均年齢 | 41.7歳 | 41.8歳 | 0.1歳 |
| 平均給料月額 | 318,400円 | 324,100円 | 5,700円 |
| 諸手当月額 | 118,609円 | 143,395円 | 24,786円 |
| 平均給与月額 | 437,009円 | 467,495円 | 30,486円 |
| 地域手当 | 10% | 16% | 6ポイント |
総額では30,486円離れます。
諸手当から地域手当を引く
| 項目 | 茅ヶ崎市 | 厚木市 |
|---|---|---|
| 諸手当月額 | 118,609円 | 143,395円 |
| うち地域手当(概算) | 約31,840円 | 約51,856円 |
| 地域手当以外 | 約86,769円 | 約91,539円 |
| 総額に占める割合 | 19.9% | 19.6% |
地域手当を引くと、差は約4,770円。
総額に占める割合で見れば、茅ヶ崎市19.9%、厚木市19.6%で、茅ヶ崎市のほうが高い。
総額の差30,486円のうち、およそ20,016円は地域手当6ポイントぶんです。
神奈川県の施行時特例市5市
| 市 | 地域手当 | 諸手当月額 | 地域手当以外 | 平均給与月額 |
|---|---|---|---|---|
| 厚木市 | 16% | 143,395円 | 約91,539円 | 467,495円 |
| 平塚市 | 10% | 117,938円 | 約84,548円 | 451,838円 |
| 茅ヶ崎市 | 10% | 118,609円 | 約86,769円 | 437,009円 |
| 小田原市 | 10% | 107,273円 | 約74,173円 | 438,273円 |
| 大和市 | 10% | 98,799円 | 約67,599円 | 410,799円 |
地域手当10%の4市のなかで、茅ヶ崎市は地域手当以外の手当がいちばん厚い。
それでも総額では3位です。給料月額318,400円が4市で3番目に低いためです。
県内の数字は神奈川県職員の転職に、年齢がほぼ同じ市は厚木市職員の転職に、地域手当が同率の市は平塚市職員の転職に整理しています。
施行時特例市とは、どういう市か
特例市という制度は、2015年(平成27年)4月1日に廃止されました。
そのときに特例市だった市が、「施行時特例市」として、それまでと同じ事務を引き続き処理しています。茅ヶ崎市もその1つです。
中核市との違いは、はっきりしています。中核市は保健所を設置しますが、施行時特例市は設置しません。食品衛生や感染症対策は、都道府県の仕事として残ります。
一方で、施行時特例市が処理している事務も小さくありません。
- 都市計画法の開発許可
- 建築基準法の特定行政庁としての事務
- 騒音、振動、悪臭の規制
- 屋外広告物の規制
「建てる」「造る」「出す」に関わる許認可が中心です。
職務経歴書に書くときは、「市役所の仕事」ではなく、担当した事務の名前で書いてください。市の人口と処理件数を添えると、読まれ方が変わります。
市役所の経験は、民間で何と呼ばれるか
| 市役所での仕事 | 求人票での言い方 |
|---|---|
| 予算の要求・査定、財政計画 | 予実管理、投資判断、経営企画 |
| 介護保険の保険料算定と計画策定 | 料金企画、事業計画策定、数理分析 |
| 要介護認定の運用と審査 | 審査、業務設計、内部統制 |
| 事業者の指定と指導・監査 | ベンダー管理、品質保証、監査 |
| 開発許可、建築確認の審査 | 規制対応、用地開発、品質保証 |
| 都市計画、区画整理、駅周辺の整備 | 用地開発、開発企画、都市開発 |
| 騒音・振動・悪臭の規制 | 環境管理、規制対応 |
| 上下水道など公営企業 | インフラ運営、事業運営 |
| 市有施設の設計・積算・監督 | 発注者支援、施工管理 |
| 窓口・住民対応の業務設計 | カスタマーサポート、業務設計 |
| 内部管理(人事・財政・総務・会計) | コーポレート、管理部門 |
| 議会対応、条例・規則の改正 | 渉外、法務、規程整備 |
部署ごとの詳しい対応は自治体の部署別 仕事ガイドにまとめています。財政課であれば財政課の経験は民間で何と呼ばれるかで、さらに細かく分解しています。
「3年先の価格を、いま決める」実務
茅ヶ崎市役所の方に、いちばん強く伝えたいのがこの点です。
介護保険法第1条は、この法律が、加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病等により要介護状態となった者等について、尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必要なサービスに係る給付を行うため、国民の共同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け、必要な事項を定めるものだとしています。
注目してほしいのは「国民の共同連帯の理念に基づき」という言葉です。
払う人と、使う人が、同じ時期にいません。
そして市は、この保険の保険者です。つまり保険料を決める側にいます。
実務は、次のような形になります。
- 3年ごとに、次の3年間の保険料を決める
- 決めるには、3年後の要介護の人数を見積もる必要がある
- サービスを使う量も、事業所の数も見積もる
- 見積もりが低すぎれば、基金が足りなくなる
- 高すぎれば、払う側の負担が重すぎる
- そして、決めたら3年間は変えられません
「3年先を見積もって、いま価格を決める」という仕事です。
企業でも、まったく同じ設計があります。
長期契約の価格、保守料の設定、サブスクリプションの料金、保証の引当。どれも将来の費用を、いまの価格に織り込みます。
そして多くの企業で、この見積もりが甘くなります。営業は価格を下げたいと言います。経理は過去の実績で計算します。ところが「これから増える部分」を織り込んで価格を出した人がいません。だから数年後に赤字になり、値上げを言い出せないまま続きます。
求人票では、料金企画、事業計画策定、数理分析、経営企画、事業企画といった名前で書かれています。
書くときのこつは、制度の名前を出さないことです。何年先を見積もったか、見積もりの前提を何に置いたか、実績とどれだけずれたか、そしてずれを次の設定にどう反映したか。この形にすると、そのまま職務能力として読まれます。
茅ヶ崎で、どの経験が値になるか
1. 3年先を見積もって価格を決めた経験
決めたら変えられない。この前提での見積もりは、企業の料金設計でそのまま必要とされます。
2. 見積もりと実績のずれを追った経験
ずれは必ず出ます。追って、次に反映した経験が値になります。
3. 事業者を指定して監督した経験
質をどう保つか。これはベンダー管理と同じ構造です。
4. 海沿いの住宅都市の実務
住む場所としての需要と、限られた土地。この調整は用地開発で効きます。
5. 開発許可と建築確認の実務
審査する側にいた経験は、そのまま職種になります。
県内・県外の求人を見るときに
茅ヶ崎市は湘南地域にあり、都内や神奈川県内の求人が現実的な選択肢に入ります。
判断の誤りは、通勤時間だけで線引きしてしまうことです。近年はリモート可、週数日出社といった勤務形態の求人が増えています。
まず職種で絞り、そのあとに勤務形態と担当エリアを確認する。勤務地から検索を始めると、この種の求人が最初から視界に入りません。
自分の経歴がどう言い換えられるかは、一度話しながら整理したほうが早いことが多いです。どの経験に値が付くのかから相談できます。
職務経歴書に、市役所の仕事をどう落とすか
制度名ではなく、判断したことを書く
「○○計画の策定を担当」では読み手に何も残りません。何年先を見積もり、前提を何に置いたか。
ずれを書く
見積もりは必ずずれます。ずれの幅と、次への反映を書けると、追っていたことが伝わります。
規模を必ず書く
市の人口、被保険者数、給付の総額、事業所の数。数字を添えないと規模が伝わりません。
技術職の場合は、探し方が変わる
発注者側の経験そのものが職種になる
「発注者支援」という職種が、建設コンサルタント業界には確立しています。設計の審査、積算の確認、工事の監督、住民説明。市役所でやってきたことが、そのまま職務内容として書かれた求人です。
資格が入口で効く
技術士、施工管理技士、測量士、電気主任技術者、社会福祉士、建築基準適合判定資格者。実務経験の年数が受験要件になっているものは、在職中でなければ積めません。取れるものがあるなら、動く前に取っておいてください。
介護施設の設計と改修は、扱える人が限られる
動線、車いす、入浴、避難、夜間の人員。使う人の身体条件から逆算する設計は、経験者が多くありません。
面接で必ず詰められる2つのこと
「意思決定のスピードに耐えられるか」
行政は手続きの段数が多く、決裁を経て動きます。民間は月次で数字を締め、その場で方針を変えます。稟議の段数を弁解せず、自分の判断で動かした範囲を具体的に答えてください。
「数字への意識があるか」
「利益を意識したことはありますか」という形で聞かれます。介護保険に関わったなら、そのまま収支で答えられます。保険料収入、給付の総額、基金の残高、見積もりとのずれ。金額と割合で語れる公務員は多くありません。
在職中に進めるときの注意点
顔が知られている前提で動く
市内の企業の多くは、市役所と何らかの接点を持っています。取引先、許認可の相手方、補助事業の対象。在職中の活動が伝わりやすい環境だという前提で進めてください。応募先が現在の担当業務の相手方である場合は、とくに慎重に扱う必要があります。
服務上の扱いを先に確かめる
在職中に得た情報を持ち出すことは避けなければなりませんし、退職後の営業活動についても扱いを確認しておいたほうが安全です。判断に迷う場合は、応募の前に人事担当課に制度上の取扱いを確認してください。
面接の日程は、議会日程から逆算する
地方自治法第211条は、長が毎会計年度予算を調製し、年度開始前に議会の議決を経なければならないと定めています。市町村は年度開始前20日までに予算を議会へ提出するようにしなければならない、とも書かれています。決算は、出納閉鎖後3か月以内の長への提出、監査委員の審査、議会の認定という順です(第233条)。予算編成の山と定例会の会期中は、平日日中の面接を入れるのが難しくなります。
在職中に決める
公務員には雇用保険が適用されないため、辞めてから探すと収入のない期間がそのまま持ち出しになります(公務員に雇用保険がない理由)。
まとめ
- 茅ヶ崎市の一般行政職はラスパイレス指数97.7、平均給与月額437,009円(令和6年4月1日現在・総務省調査)
- 厚木市とは年齢0.1歳差。総額では30,486円下回ります
- ところが地域手当を引くと、差は約4,770円。総額差の3分の2は地域手当6ポイントぶんです
- 総額に占める割合では、地域手当以外は茅ヶ崎市19.9%、厚木市19.6%
- 地域手当10%の4市では、地域手当以外の手当がいちばん厚い。それでも総額は3位です
- 3年先を見積もって、いま価格を決めた経験は、企業の料金設計で必要とされます(介護保険法1条)
よくある質問
厚木市と年齢が0.1歳差なのに、総額が30,486円違うのはなぜですか
地域手当です。茅ヶ崎市10%、厚木市16%。厚木市の給料月額324,100円に対する6ポイントの差は、およそ20,016円。総額の差30,486円の3分の2がこれで説明できます。地域手当を引くと、差は約4,770円まで縮みます。
地域手当以外の手当がいちばん厚いのに、総額が3位なのはなぜですか
給料月額です。地域手当10%の4市(平塚・茅ヶ崎・小田原・大和)のなかで、茅ヶ崎市の給料月額318,400円は3番目。地域手当以外の手当は約86,769円で1位ですが、総額では3位になります。給料月額と手当は、別々に動きます。
計画を作っても、当たったか確かめていません
介護保険は、必ず確かめられます。3年ごとに保険料を決め、3年後には実績が出るからです。そのずれを追ったかどうかが、そのまま値になります。企業でも長期契約の価格や保守料は将来の費用を織り込みますが、「これから増える部分」を出した人がいないので数年後に赤字になります。見積もった年数、前提、ずれの幅、次への反映を書いてください。