選考対策 / 面接
不採用が続いたときの見直し方
応募を続けていて、結果が出ない時期があります。
書類で止まる。一次で止まる。二次まで進むが決まらない。どの段階であっても、続くと消耗します。
このとき、やってはいけないのは「全部を一度に直すこと」です。手が止まり、応募そのものが減ります。
この記事では、止まっている段階を特定して、そこだけ直す手順を扱います。書類の段階に絞った話は書類選考で落ちるときに見直す点にあります。
結果は、次に活用するためにあります
評価というものの位置づけを、条文で確認しておきます。
地方公務員法第23条です。
> 職員の人事評価は、公正に行われなければならない。>> 2 任命権者は、人事評価を任用、給与、分限その他の人事管理の基礎として活用するものとする。
評価は、活用するためにある。評価そのものが目的ではありません。
選考の結果も同じです。通らなかったという事実は、次の応募の材料です。
材料として使うには、記録が要ります。どの段階で、どういう求人で、どう止まったか。面接の記録の残し方は面接後に残しておくべき記録にあります。
まず、止まっている段階を特定する
| 止まる段階 | 直す場所 |
|---|---|
| 書類 | 応募先の選び方と、要約の5行 |
| 一次面接 | 書類の裏づけと、話し方(分かりやすさ) |
| 二次面接 | 任せる範囲の擦り合わせ。実務の深さ |
| 最終面接 | 条件と、動機の一貫性 |
この表の対応関係が、いちばん重要です。
書類で止まっているのに面接の練習をしても、結果は変わりません。
逆に、二次まで進んでいるなら、書類は機能しています。書き直す必要はありません。
段階ごとの見直し
書類で止まる場合
確認するのは、応募先の選び方が先です。
求人票の「仕事内容」と自分の経験が、どのくらい対応しているか。3割以下であれば、書類ではなく応募先を変えてください。
7割以上対応しているのに通らない場合に、初めて書類を直します。直す場所は、要約の5行と、求人票の応募条件との対応の2点です。
一次で止まる場合
書類は通っているので、内容そのものは機能しています。
止まる原因として多いのは、説明の長さです。前提から説明を始めて、3分経っても何をしていた人か伝わらない。
対処は、先に結論を述べる形に変えることです。詳しくは一次面接で見られていることにあります。
二次で止まる場合
任せる範囲の不一致が多い段階です。
会社が任せたい業務と、自分が望む役割がずれている。この場合、面接の受け答えを直しても解決しません。
応募する職種を見直すか、逆質問で先に確認するという対処になります。
最終で止まる場合
条件か、動機の一貫性です。
条件は、早い段階で伝える。動機は、回ごとに変えない。この2つで、多くは避けられます。
応募先の条件を見直す
段階の特定と並行して、応募の範囲そのものを見直してください。
| 軸 | 見直し方 |
|---|---|
| 職種 | 機能が近い別の職種に広げる(営業だけでなく、導入の支援や管理部門) |
| 業界 | 顧客が自治体の会社に広げる |
| 規模 | 大手だけでなく、中小の会社も見る |
| 地域 | 通勤の範囲を、実際に通える距離で測り直す |
| 雇用の形態 | 正社員以外の形も、条件次第では選択肢 |
1つ目と2つ目が、いちばん効きます。
「営業しか受け皿がない」と考えている場合、それは事実ではありません。自治体を顧客とする会社には、導入の支援、運用の設計、業務の分析、管理部門といった職種があります。
期間の目安
中途採用の活動は、数か月かかるのが通常です。
| 期間 | 状況 |
|---|---|
| 1か月 | 応募を始めた段階。結果を判断するには早い |
| 2〜3か月 | 傾向が見え始める。段階の特定ができる |
| 4〜6か月 | 応募先の条件を見直す時期 |
| それ以上 | いったん止めることも検討 |
1か月で結果が出ないことを、問題だと受け取らないでください。
在職中であれば、時間の制約があります。応募できる件数も限られます。そのぶん、期間は長くなります。
見直しても変わらない部分
すべてを見直しの対象にする必要はありません。次の3つは、変えようがない条件です。
| 変えられないもの | 扱い |
|---|---|
| これまでの経歴 | 変えられません。書き方と、出す順番だけが変えられます |
| 年齢 | 変えられません。求められるものが年代で変わるだけです |
| 募集の状況 | こちらで制御できません。時期を変えると結果が変わることがあります |
1つ目について補足します。経歴を作り直すことはできませんが、どの機能を前に出すかは選べます。
用地の交渉を10年、直近2年は庶務。この経歴で、用地の経験を前に出すか、庶務を前に出すかで、応募できる求人が変わります。
変えられない部分を悩むより、変えられる部分(書き方・順番・応募先)に時間を使ってください。この切り分けができていると、見直しの作業が軽くなります。
自分だけで判断しない
記録を読み返しても、原因が特定できないことがあります。
書いた本人には、抜けている部分が見えません。
| 相談先 | 何を見てもらうか |
|---|---|
| 人材会社の担当者 | 求人票との対応、業界での読まれ方 |
| 役所の外で働いている家族・友人 | 説明が通じるか |
| 同じ業界を目指している人 | 応募先の選び方 |
1つ目は、応募先に推薦の理由を添えてもらえるという利点もあります。
直接応募で続けて通らない場合、経路を変えてみる価値はあります。
経験の言い換えから相談することもできます。
よくある失敗
1. 全部を一度に直す
止まっている段階を特定してください。
2. 書類で止まっているのに、面接の練習をする
対応する場所が違います。
3. 質を下げて数を増やす
通らない応募が増えるだけです。
4. 1か月で結論を出す
判断するには早いです。
5. 職種を広げない
営業しか受け皿がない、というのは事実ではありません。
6. 1人で抱える
書いた本人には、抜けが見えません。
まとめ
- 地方公務員法第23条は、人事評価を任用その他の人事管理の基礎として活用するとしています。選考の結果も、次の材料です
- 止まっている段階を特定してください。書類・一次・二次・最終で、直す場所が違います
- 書類で止まるなら、応募先の選び方が先。7割以上対応しているのに通らない場合に、書類を直します
- 二次で止まるなら、任せる範囲の不一致。受け答えを直しても解決しません
- 応募の範囲は、職種・業界・規模・地域・雇用の形態の5軸で見直します
- 質を下げて数を増やさない。期間を区切って、いったん止める判断もあります
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よくある質問
何社くらい応募するものですか
職種と条件によって大きく変わるため、一般的な目安を示すことはできません。対応の度合いが高い求人に絞って応募する場合、件数は少なくなります。逆に、未経験の職種に挑戦する場合は、件数が必要になる傾向があります。目安を気にするより、自分の記録から傾向を見るほうが有効です。応募した求人の対応の度合いと、止まった段階。この2つを記録しておけば、次にどこを変えるべきかが見えます。なお、在職中で同時に進められるのは3〜5社程度です。その範囲で回すことになります。
いったん止めると、勘が鈍りませんか
面接の勘は、数週間では鈍りません。むしろ、消耗した状態で続けるほうが、受け答えに影響します。止める期間は、2週間から1か月程度で構いません。その間にすることは、記録の読み返しと、応募先の条件の見直しです。加えて、書類の要約欄を作り直す時間にも使えます。なお、完全に止める必要はありません。応募を止めて、求人を見ることだけ続けるという形でも構いません。条件に合う求人が出たら、そのときに再開すれば足ります。
家族に、活動していることを伝えるべきですか
伝えておくほうが進めやすいというのが実際のところです。理由は2つあります。1つは、面接の日程や、画面越しの面接の場所の確保で協力が要る場面があること。もう1つは、条件が変わる可能性があることです。勤務地、時間帯、処遇。世帯の条件に影響します。内定が出てから伝えると、判断の時間が短くなります。ただし、伝える時期は自分で決めて構いません。方向が定まってからでも遅くありません。在職中でも、情報収集だけでも構いません。その段階で相談することもできます。