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筑西市職員の転職|経験の活かし方と求人の探し方
筑西市の地域手当は3%です。
同じ類似団体類型区分の67団体のうち、3%はこの1市だけ。
64団体が0%、残る2団体が6%です。
そして、どの項目も14番目から37番目のあいだに収まります。
筑西市の給与水準を、数字で確認する
総務省の調査によると、筑西市の一般行政職は次のとおりです(令和6年4月1日現在)。
| 項目 | 筑西市 | 67団体での順位 |
|---|---|---|
| ラスパイレス指数 | 98.1 | 19番目 |
| 平均年齢 | 41.3歳 | 37番目 |
| 平均給料月額 | 310,000円 | 30番目 |
| 諸手当月額 | 61,007円 | 14番目 |
| 平均給与月額 | 371,007円 | 20番目 |
| 平均給与月額(国ベース) | 339,471円 | 23番目 |
| 地域手当以外 | 51,707円 | 31番目 |
| 落ち幅 | 31,536円 | 21番目 |
地域手当は国の指定基準・実際の支給割合とも3%です。給料月額にかけると、概算で9,300円。諸手当61,007円からこれを引くと、残りは51,707円。総額の13.9%になります。
8つの項目が、24ランクのなかに収まります
いちばん上が諸手当の14番目、いちばん下が平均年齢の37番目。
この連載では、指数が97番目なのに給料月額が35番目だった市や、指数が2番目なのに総額が43番目だった市を扱ってきました。
筑西市には、そういう動きがありません。
指数19番目と総額20番目が、ほとんど同じ位置です。
諸手当14番目でも、地域手当を除くと31番目です
諸手当61,007円は67団体で14番目と、厚い側に見えます。
ところが地域手当3%の概算9,300円を除くと、51,707円で31番目。
17ランク下がります。
この区分は64団体が0%なので、3%があるだけで諸手当の順位は上に出ます。
ただし、その差は9,300円です。
区分で唯一の3%であることは、比較を難しくします
64団体が0%、1団体が3%、2団体が6%。
筑西市は、3%の唯一の団体です。
同じ率の団体と並べて比べる、という読み方ができません。
この連載では、同じ率の団体を並べて「率が同じでも外側の厚みは決まらない」ことを何度も確かめてきました。
筑西市では、その比べ方が使えません。
残るのは、0%の64団体と並べて、3%のぶんをどう見るかです。
そして3%の概算は9,300円。総額371,007円の2.5%にあたります。
県内の数字は茨城県職員の転職に、県内の市は土浦市職員の転職と取手市職員の転職に整理しています。
市は、どういう団体か
筑西市は、中核市でも施行時特例市でもない市です。開発許可や建築確認をどこまで市が処理するかは、市によって扱いが異なります。保健所は設置しないので、食品衛生や感染症対策は都道府県の仕事として残ります。
ところが、町村との間にははっきりした線が1本あります。
社会福祉法第14条第1項は、都道府県及び市(特別区を含む)は、条例で、福祉に関する事務所を設置しなければならないと定めています。一方、同条第3項では、町村は、条例で、その区域を所管区域とする福祉に関する事務所を設置することができるとされています。
市は必ず置く。町村は置いてもよい。ここが分かれ目です。
そして同条第6項によれば、市町村の福祉に関する事務所は、生活保護法、児童福祉法、母子及び父子並びに寡婦福祉法、老人福祉法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法に定める援護、育成、更生の措置に関する事務のうち、市町村が処理することとされているものをつかさどります。
6つの法律にまたがる給付と措置を、1つの事務所で扱う。これが、市になった団体に必ずある仕事です。
職務経歴書に書くときは、「市役所の仕事」ではなく、担当した事務の名前で書いてください。市の人口と処理件数を添えると、読まれ方が変わります。
市役所の経験は、民間で何と呼ばれるか
| 市役所での仕事 | 求人票での言い方 |
|---|---|
| 予算の要求・査定、財政計画 | 予実管理、投資判断、経営企画 |
| 農業の振興、産地の支援 | 事業開発、調達、ブランド企画 |
| 企業との立地・操業に関する調整 | 渉外、事業開発、法人営業 |
| 河川・排水の管理、災害への備え | インフラ運営、事業継続、危機管理 |
| 生活保護、児童・障害・高齢の措置 | ケース管理、審査業務、与信管理 |
| 課税・徴収、滞納整理 | 債権管理、与信、回収 |
| 広い市域の支所・拠点の運営 | 多拠点管理、エリアマネジメント |
| 都市計画、市街地の整備 | 用地開発、開発企画、都市開発 |
| 上下水道など公営企業 | インフラ運営、事業運営 |
| 市有施設の設計・積算・監督 | 発注者支援、施工管理 |
| 窓口・住民対応の業務設計 | カスタマーサポート、業務設計 |
| 議会対応、条例・規則の改正 | 渉外、法務、規程整備 |
部署ごとの詳しい対応は自治体の部署別 仕事ガイドにまとめています。財政課であれば財政課の経験は民間で何と呼ばれるかで、さらに細かく分解しています。
「傷んだとき」と「減ったとき」を別の仕組みで受ける実務
筑西市役所の方に、いちばん強く伝えたいのがこの点です。
筑西市は、農業の盛んな市です。そして農業には、2つのまったく違う困りごとがあります。
農業保険法第1条は、この法律が、農業経営の安定を図るため、災害その他の不慮の事故によつて農業者が受けることのある損失を補塡する共済の事業並びにこれらの事故及び農産物の需給の変動その他の事情によつて農業者が受けることのある農業収入の減少に伴う農業経営への影響を緩和する保険の事業を行う農業保険の制度を確立し、もつて農業の健全な発展に資することを目的とすると定めています。
2つの事業が並んでいます。
1つは、共済。
災害で作物がだめになったときに、損失を補う。
もう1つは、保険。
値段が下がって収入が減ったときに、影響を和らげる。
台風で畑がやられるのと、豊作で値崩れするのは、まったく違う出来事です。
それでも、どちらも同じ農家の経営を傷めます。
だから、別々の仕組みを用意しています。
実務は、次のような形になります。
- 備えは、何が起きるかで分けたくなる
- ところが、起きることの種類は数え切れない
- 数え切れないので、全部には備えられない
- だから、何が痛むかで分ける
- モノが壊れるのか、お金が入ってこないのか
企業でも、まったく同じ問題があります。
設備の故障と、需要の落ち込み。人が辞めることと、仕事が減ること。取引先の倒産と、単価の下落。どれも「原因は違うが、痛むところは同じ」という形で起きます。
そして、多くの場合こうなります。
備えは、起きた出来事ごとに作られます。
大きな事故があると、その事故への備えができます。
次に別の事故が起きると、また別の備えができます。
備えが増えるほど、全体像が見えなくなります。
そして、どれにも当てはまらない出来事が起きたとき、何も効きません。
何が起きるかではなく、何が痛むかで備えを組む。
この組み立て方ができている職場は、多くありません。
求人票では、事業継続、リスク管理、経営企画、財務、内部統制といった名前で書かれています。
書くときのこつは、リスクを洗い出したと書かないことです。何が痛むかで分けたか、出来事で分けたか、その分け方をどう決めたか、想定外の出来事が起きたときに効いたか、そして効かなかったときに分け方を見直したか。この形にすると、そのまま職務能力として読まれます。
筑西で、どの経験が値になるか
1. 何が痛むかで備えを分けた経験
出来事ごとではなく、影響ごとに組み立てた経験は、企業にほとんどありません。
2. 想定外の出来事に効いた経験
備えていなかった事態に、用意していたものが効いた場面は、それだけで強く読まれます。
3. 効かなかったときに見直した経験
分け方そのものを組み直した経験は、めったに書かれません。
4. 数字と現物の両方を扱ってきた経験
値段の話と、実物が傷む話の両方を見てきた経験は、事業運営で直接使えます。
県内・県外の求人を見るときに
筑西市は茨城県の西部にあり、水戸線と真岡鐵道が通ります。下館を起点に、宇都宮方面や小山方面も通勤の選択肢に入ります。
まず職種で絞り、そのあとに勤務形態と担当エリアを確認する。勤務地から検索を始めると、リモート可や週数日出社の求人が最初から視界に入りません。
自分の経歴がどう言い換えられるかは、一度話しながら整理したほうが早いことが多いです。どの経験に値が付くのかから相談できます。
職務経歴書に、市役所の仕事をどう落とすか
制度名ではなく、判断したことを書く
「農業振興を担当」では読み手に何も残りません。何が痛むかで、どう備えを分けたか。
効かなかった話を書く
用意していたのに当てはまらなかった場面。そこで分け方をどう見直したかまで書けると、実務があったことが伝わります。
規模を必ず書く
市の人口、事業者数、扱った面積、関わった年数。数字を添えないと規模が伝わりません。
技術職の場合は、探し方が変わる
発注者側の経験そのものが職種になる
「発注者支援」という職種が、建設コンサルタント業界には確立しています。設計の審査、積算の確認、工事の監督、住民説明。市役所でやってきたことが、そのまま職務内容として書かれた求人です。
資格が入口で効く
技術士、施工管理技士、測量士、建築基準適合判定資格者、公害防止管理者、エネルギー管理士。実務経験の年数が受験要件になっているものは、在職中でなければ積めません。取れるものがあるなら、動く前に取っておいてください。
広い農地に水を配ってきた技術者は、扱える人が限られる
用水路の分岐、取水の順番、渇水時の配分、排水との切り替え。面で広がる農地に、水を行き渡らせてきた経験は、建設コンサルタントや農業土木の各社から求められます。
面接で必ず詰められる2つのこと
「意思決定のスピードに耐えられるか」
行政は手続きの段数が多く、決裁を経て動きます。民間は月次で数字を締め、その場で方針を変えます。稟議の段数を弁解せず、自分の判断で動かした範囲を具体的に答えてください。
「数字への意識があるか」
「利益を意識したことはありますか」という形で聞かれます。農業や産業に関わったなら、事業者数、扱った面積、出荷の規模、かかった期間で答えてください。「行政なので利益はありません」と答える必要はありません。
在職中に進めるときの注意点
顔が知られている前提で動く
市内の企業の多くは、市役所と何らかの接点を持っています。取引先、許認可の相手方、補助事業の対象。在職中の活動が伝わりやすい環境だという前提で進めてください。応募先が現在の担当業務の相手方である場合は、とくに慎重に扱う必要があります。
服務上の扱いを先に確かめる
在職中に得た情報を持ち出すことは避けなければなりませんし、退職後の営業活動についても扱いを確認しておいたほうが安全です。判断に迷う場合は、応募の前に人事担当課に制度上の取扱いを確認してください。
面接の日程は、議会日程から逆算する
地方自治法第211条は、長が毎会計年度予算を調製し、年度開始前に議会の議決を経なければならないと定めています。市町村は年度開始前20日までに予算を議会へ提出するようにしなければならない、とも書かれています。決算は、出納閉鎖後3か月以内の長への提出、監査委員の審査、議会の認定という順です(第233条)。予算編成の山と定例会の会期中は、平日日中の面接を入れるのが難しくなります。
在職中に決める
公務員には雇用保険が適用されないため、辞めてから探すと収入のない期間がそのまま持ち出しになります(公務員に雇用保険がない理由)。
まとめ
- 筑西市の一般行政職はラスパイレス指数98.1、平均給与月額371,007円(令和6年4月1日現在・総務省調査)
- この区分は67団体のうち64が0%、3%は筑西市の1団体だけ、6%が2団体です
- 同じ率の団体と並べる、という読み方ができません
- 8つの項目が14番目から37番目に収まり、飛び出た項目がありません
- 諸手当61,007円は14番目ですが、地域手当3%の概算9,300円を除くと51,707円で31番目。17ランク下がります
- 地域手当3%の概算9,300円を引くと、残る51,707円(総額の13.9%)が人ごとに違う部分
よくある質問
区分で唯一の3%だと、何が変わりますか
同じ率の団体と並べて比べる、という読み方ができなくなります。残るのは、0%の64団体と並べて3%のぶんをどう見るかです。
諸手当が14番目なら、動かせる部分も広いのですか
そうとはかぎりません。地域手当3%の概算9,300円を除くと51,707円で31番目、総額の13.9%になります。
諸手当61,007円のうち、自分に関係するのはどこですか
地域手当3%の概算9,300円を除いた、51,707円です。時間外の量、担当する業務、役職、住んでいる場所で決まります。総額に占める割合は13.9%です。