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土浦市職員の転職|経験の活かし方と求人の探し方
土浦市のラスパイレス指数96.0は、同じ類似団体類型区分の59団体のなかで53番目です。下から7番目になります。
平均給料月額も49番目。
それでも平均給与月額は36番目まで戻ります。
戻しているのは、地域手当10%と、真ん中あたりの地域手当以外です。
土浦市の給与水準を、数字で確認する
総務省の調査によると、土浦市の一般行政職は次のとおりです(令和6年4月1日現在)。
| 項目 | 土浦市 | 59団体での順位 |
|---|---|---|
| ラスパイレス指数 | 96.0 | 53番目 |
| 平均年齢 | 41.7歳 | 35番目 |
| 平均給料月額 | 306,800円 | 49番目 |
| 諸手当月額 | 95,411円 | 27番目 |
| 平均給与月額 | 402,211円 | 36番目 |
| 地域手当以外 | 64,731円 | 30番目 |
平均給与月額(国ベース)は370,829円。地域手当は国の指定基準・実際の支給割合とも10%です。
地域手当10%を給料月額にかけると、概算で30,680円。諸手当95,411円からこれを引くと、残りは64,731円。総額の16.1%になります。
同じ10%でも、地域手当以外は48,204円違います
この59団体のうち、地域手当が10%の団体は6つあります。
| 市 | 指数 | 年齢 | 平均給料月額 | 地域手当以外 | 平均給与月額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 三田市 | 97.6 | 45.7歳 | 333,400円 | 88,982円 | 455,722円 |
| 草津市 | 100.2 | 38.3歳 | 304,800円 | 112,935円 | 448,215円 |
| 伊勢原市 | 101.1 | 40.4歳 | 316,100円 | 81,664円 | 429,374円 |
| 春日市 | 99.8 | 42.0歳 | 321,800円 | 66,425円 | 420,405円 |
| 富士見市 | 99.0 | 40.8歳 | 308,900円 | 63,032円 | 402,822円 |
| 土浦市 | 96.0 | 41.7歳 | 306,800円 | 64,731円 | 402,211円 |
地域手当を10%で揃えても、地域手当以外は63,032円から112,935円まで開きます。
草津市と土浦市の差は48,204円。
同じ区分、同じ地域手当の率。それでも給料表の外側だけで、これだけ違います。
土浦市の指数96.0は、この6団体で最も低い数字です。総額も6番目です。
それでも、59団体では36番目まで戻ります
指数53番目、給料月額49番目からの36番目です。
戻しているのは2つ。地域手当10%の30,680円と、地域手当以外30番目という真ん中の位置です。
給料表の水準が低くても、外側が真ん中なら、総額は真ん中に近づきます。
逆に言えば、給料表の順位だけを見ても、受け取る額の順位は分かりません。
県内の数字は茨城県職員の転職に、同じ県の市はひたちなか市職員の転職に、同じ10%の市は草津市職員の転職に整理しています。
市は、どういう団体か
土浦市は、中核市でも施行時特例市でもない市です。開発許可や建築確認をどこまで市が処理するかは、市によって扱いが異なります。保健所は設置しないので、食品衛生や感染症対策は都道府県の仕事として残ります。
ところが、町村との間にははっきりした線が1本あります。
社会福祉法第14条第1項は、都道府県及び市(特別区を含む)は、条例で、福祉に関する事務所を設置しなければならないと定めています。一方、同条第3項では、町村は、条例で、その区域を所管区域とする福祉に関する事務所を設置することができるとされています。
市は必ず置く。町村は置いてもよい。ここが分かれ目です。
そして同条第6項によれば、市町村の福祉に関する事務所は、生活保護法、児童福祉法、母子及び父子並びに寡婦福祉法、老人福祉法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法に定める援護、育成、更生の措置に関する事務のうち、市町村が処理することとされているものをつかさどります。
6つの法律にまたがる給付と措置を、1つの事務所で扱う。これが、市になった団体に必ずある仕事です。
職務経歴書に書くときは、「市役所の仕事」ではなく、担当した事務の名前で書いてください。市の人口と処理件数を添えると、読まれ方が変わります。
市役所の経験は、民間で何と呼ばれるか
| 市役所での仕事 | 求人票での言い方 |
|---|---|
| 予算の要求・査定、財政計画 | 予実管理、投資判断、経営企画 |
| 農産物の振興、産地づくり | 生産管理、商品企画、事業支援 |
| 企業との立地・操業に関する調整 | 渉外、事業開発、法人営業 |
| 生活保護、児童・障害・高齢の措置 | ケース管理、審査業務、与信管理 |
| 課税・徴収、滞納整理 | 債権管理、与信、回収 |
| 湖沼・河川の水質管理 | 環境管理、品質保証 |
| 都市計画、市街地の整備 | 用地開発、開発企画、都市開発 |
| 上下水道など公営企業 | インフラ運営、事業運営 |
| 市有施設の設計・積算・監督 | 発注者支援、施工管理 |
| 窓口・住民対応の業務設計 | カスタマーサポート、業務設計 |
| 内部管理(人事・財政・総務・会計) | コーポレート、管理部門 |
| 議会対応、条例・規則の改正 | 渉外、法務、規程整備 |
部署ごとの詳しい対応は自治体の部署別 仕事ガイドにまとめています。財政課であれば財政課の経験は民間で何と呼ばれるかで、さらに細かく分解しています。
「守られる側にも、役割がある」実務
土浦市役所の方に、いちばん強く伝えたいのがこの点です。
食品安全基本法第1条は、この法律が、食品の安全性の確保に関し、基本理念を定め、並びに国、地方公共団体及び食品関連事業者の責務並びに消費者の役割を明らかにするとともに、施策の策定に係る基本的な方針を定めることにより、食品の安全性の確保に関する施策を総合的に推進することを目的とすると定めています。
国と地方公共団体と事業者には「責務」。消費者には「役割」。
言葉が使い分けられています。
責務は果たさなければならないもの、役割は担うものです。
それでも、守られる側である消費者が条文に書き込まれていることに意味があります。
安全は、作る側と規制する側だけでは完結しない。
保存の仕方、加熱の有無、期限の扱い、表示の読み方。最後の工程は、受け取った人の手元にあります。
だから、そこまで含めて設計しないと、実際には安全になりません。
実務は、次のような形になります。
- 作る側の基準は、決めれば守らせられる
- 受け取る側の行動は、決めても守らせられない
- だから、伝えることが仕事になる
- そして、伝えたかどうかは測りにくい
- 測りにくいので、配った部数で報告されます
企業でも、同じ問題があります。
製品の取扱説明、サービスの使い方、社内システムの操作、安全教育、契約の重要事項。どれも「渡す側」は渡して終わりにできます。
そして多くの企業で、こうなります。説明書は作られ、研修は実施され、同意は取られます。
やったことの記録は残ります。
ところが、相手が理解したかどうかは記録されません。
問題が起きたとき、「説明はしていました」という記録だけが出てきます。
説明したことと、伝わったことは別です。
そして、伝わったかどうかを測ろうとする人は、ほとんどいません。測ると、伝わっていないことが分かってしまうからです。
求人票では、品質保証、カスタマーサポート、安全衛生、商品企画、広報といった名前で書かれています。
書くときのこつは、周知したと書かないことです。相手のどの行動が変われば安全になると考えたか、伝わったかどうかを何で測ったか、伝わっていなかったときに何を変えたか、そして行動が実際に変わったかをどう確かめたか。この形にすると、そのまま職務能力として読まれます。
土浦で、どの経験が値になるか
1. 伝わったかどうかを測った経験
配った部数ではなく、相手の行動で測る。これができる人は、企業にほとんどいません。
2. 伝わっていないと分かったあとに変えた経験
測って悪い結果が出たあと、手を打った経験は強く読まれます。
3. 守らせられない相手を動かした経験
指導も命令もできない相手に、行動を変えてもらった話は、そのまま販促や広報で効きます。
4. 生産の現場と消費の現場の両方を見た経験
作る側と受け取る側の両方を知っている人は、企業にほとんどいません。
県内・県外の求人を見るときに
土浦市は茨城県の南部にあり、つくば方面や東京方面にも出やすい位置です。県南全域を担当エリアとする求人で、拠点がここにあること自体が条件になることがあります。
まず職種で絞り、そのあとに勤務形態と担当エリアを確認する。勤務地から検索を始めると、リモート可や週数日出社の求人が最初から視界に入りません。
自分の経歴がどう言い換えられるかは、一度話しながら整理したほうが早いことが多いです。どの経験に値が付くのかから相談できます。
職務経歴書に、市役所の仕事をどう落とすか
制度名ではなく、判断したことを書く
「食の安全を担当」では読み手に何も残りません。相手のどの行動が変われば安全になると考え、何で測ったか。
伝わらなかった話を書く
説明しても行動が変わらないことがあります。そのとき何をしたかを書けると、実務があったことが伝わります。
規模を必ず書く
市の人口、対象の事業者数、実施の回数、関わった年数。数字を添えないと規模が伝わりません。
技術職の場合は、探し方が変わる
発注者側の経験そのものが職種になる
「発注者支援」という職種が、建設コンサルタント業界には確立しています。設計の審査、積算の確認、工事の監督、住民説明。市役所でやってきたことが、そのまま職務内容として書かれた求人です。
資格が入口で効く
技術士、施工管理技士、測量士、建築基準適合判定資格者、公害防止管理者、エネルギー管理士。実務経験の年数が受験要件になっているものは、在職中でなければ積めません。取れるものがあるなら、動く前に取っておいてください。
湖と農業排水を見てきた技術者は、扱える人が限られる
水質の測定、面源からの流入、排水の処理、季節による変動。流域全体を扱ってきた経験は、建設コンサルタントや環境関連の各社から求められます。
面接で必ず詰められる2つのこと
「意思決定のスピードに耐えられるか」
行政は手続きの段数が多く、決裁を経て動きます。民間は月次で数字を締め、その場で方針を変えます。稟議の段数を弁解せず、自分の判断で動かした範囲を具体的に答えてください。
「数字への意識があるか」
「利益を意識したことはありますか」という形で聞かれます。農業や環境に関わったなら、対象の事業者数、実施の回数、測定の地点数、予算の規模で答えてください。「行政なので利益はありません」と答える必要はありません。
在職中に進めるときの注意点
顔が知られている前提で動く
市内の企業の多くは、市役所と何らかの接点を持っています。取引先、許認可の相手方、補助事業の対象。在職中の活動が伝わりやすい環境だという前提で進めてください。応募先が現在の担当業務の相手方である場合は、とくに慎重に扱う必要があります。
服務上の扱いを先に確かめる
在職中に得た情報を持ち出すことは避けなければなりませんし、退職後の営業活動についても扱いを確認しておいたほうが安全です。判断に迷う場合は、応募の前に人事担当課に制度上の取扱いを確認してください。
面接の日程は、議会日程から逆算する
地方自治法第211条は、長が毎会計年度予算を調製し、年度開始前に議会の議決を経なければならないと定めています。市町村は年度開始前20日までに予算を議会へ提出するようにしなければならない、とも書かれています。決算は、出納閉鎖後3か月以内の長への提出、監査委員の審査、議会の認定という順です(第233条)。予算編成の山と定例会の会期中は、平日日中の面接を入れるのが難しくなります。
在職中に決める
公務員には雇用保険が適用されないため、辞めてから探すと収入のない期間がそのまま持ち出しになります(公務員に雇用保険がない理由)。
まとめ
- 土浦市の一般行政職はラスパイレス指数96.0、平均給与月額402,211円(令和6年4月1日現在・総務省調査)
- 指数は59団体で53番目、給料月額は49番目。それでも総額は36番目まで戻ります
- 戻しているのは地域手当10%の30,680円と、地域手当以外30番目という真ん中の位置
- 同じ10%の6団体でも、地域手当以外は63,032円から112,935円まで開きます(差は48,204円)
- 地域手当を同じ率で揃えても、団体ごとの差は消えません
- 地域手当10%の概算30,680円を引くと、残る64,731円(総額の16.1%)が人ごとに違う部分
よくある質問
指数が53番目なのに総額が36番目なのはなぜですか
地域手当10%の30,680円と、地域手当以外が30番目という真ん中の位置があるからです。給料表の水準が低くても、外側が真ん中なら総額は真ん中に近づきます。
同じ10%なら、団体の差は小さくなるのではないですか
小さくなりますが、消えません。10%の6団体でも、地域手当以外は63,032円から112,935円まで開きます。残っているのが、時間外の量や役職で決まる部分です。
諸手当95,411円のうち、自分に関係するのはどこですか
地域手当10%の概算30,680円を除いた、64,731円です。時間外の量、担当する業務、役職、住んでいる場所で決まります。総額に占める割合は16.1%です。