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半田市職員の転職|経験の活かし方と求人の探し方
半田市のラスパイレス指数98.1は、同じ類似団体類型区分の101団体のなかで38番目です。
ところが平均給料月額298,400円は90番目。
52ランク下がります。
下げているのは、平均年齢39.5歳です。
半田市の給与水準を、数字で確認する
総務省の調査によると、半田市の一般行政職は次のとおりです(令和6年4月1日現在)。
| 項目 | 半田市 | 101団体での順位 |
|---|---|---|
| ラスパイレス指数 | 98.1 | 38番目 |
| 平均年齢 | 39.5歳 | 93番目(下から9番目) |
| 平均給料月額 | 298,400円 | 90番目 |
| 諸手当月額 | 77,884円 | 18番目 |
| 平均給与月額 | 376,284円 | 38番目 |
| 平均給与月額(国ベース) | 337,207円 | 58番目 |
| 地域手当以外 | 68,932円 | 19番目 |
地域手当は国の指定基準・実際の支給割合とも3%です。給料月額にかけると、概算で8,952円。諸手当77,884円からこれを引くと、残りは68,932円。総額の18.3%になります。
年齢を0.5歳幅にそろえると、指数の順が給料月額の順になります
101団体のうち、平均年齢が39.3歳から39.8歳のあいだにある団体は7つです。
| 団体 | ラスパイレス指数 | 平均年齢 | 平均給料月額 |
|---|---|---|---|
| 防府市 | 100.0 | 39.8歳 | 309,900円 |
| 波佐見町 | 99.2 | 39.4歳 | 307,100円 |
| 半田市 | 98.1 | 39.5歳 | 298,400円 |
| 松田町 | 97.6 | 39.8歳 | 301,900円 |
| 桂川町 | 97.5 | 39.3歳 | 301,600円 |
| 野辺地町 | 95.7 | 39.5歳 | 293,100円 |
| 徳之島町 | 91.3 | 39.8歳 | 271,500円 |
指数の高い順に並べてあります。
給料月額も、半田市を除いてそのとおりの順になっています。
指数の幅は8.7ポイント、給料月額の幅は38,400円。
割ると、1ポイントあたり約4,414円。
年齢の幅を0.5歳にそろえると、指数は金額に換算できます。
同じことを別の区分・別の年齢帯(43.5歳から44.0歳の7団体)で確かめたときは、1ポイントあたり約4,117円でした。
区分も年齢帯も違うのに、近い数字が出ています。
では、なぜ半田市は52ランク下がるのか
指数は、国と同じ年齢構成にそろえて計算します。
だから年齢の違いは、指数からは消えます。
平均給料月額は、実際の在職者で計算します。
だから年齢の違いは、そのまま残ります。
半田市の平均年齢39.5歳は101団体で93番目、下から9番目です。
若い団体は、指数の順位より下に出ます。
これは、直前に見た橿原市のちょうど裏返しです。橿原市は平均年齢44.8歳が59団体で4番目に高く、指数14番目から給料月額3番目まで11ランク上がっていました。
それでも総額は38番目まで戻ります
給料月額は90番目ですが、総額376,284円は38番目です。
地域手当3%は概算8,952円しかありません。
押し上げているのは、地域手当以外の68,932円(19番目)のほうです。
総額の18.3%が、この部分にあたります。
県内の数字は愛知県職員の転職に、同じ区分の市は瀬戸市職員の転職に、近隣の市は刈谷市職員の転職に整理しています。
市は、どういう団体か
半田市は、中核市でも施行時特例市でもない市です。開発許可や建築確認をどこまで市が処理するかは、市によって扱いが異なります。保健所は設置しないので、食品衛生や感染症対策は都道府県の仕事として残ります。
ところが、町村との間にははっきりした線が1本あります。
社会福祉法第14条第1項は、都道府県及び市(特別区を含む)は、条例で、福祉に関する事務所を設置しなければならないと定めています。一方、同条第3項では、町村は、条例で、その区域を所管区域とする福祉に関する事務所を設置することができるとされています。
市は必ず置く。町村は置いてもよい。ここが分かれ目です。
そして同条第6項によれば、市町村の福祉に関する事務所は、生活保護法、児童福祉法、母子及び父子並びに寡婦福祉法、老人福祉法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法に定める援護、育成、更生の措置に関する事務のうち、市町村が処理することとされているものをつかさどります。
6つの法律にまたがる給付と措置を、1つの事務所で扱う。これが、市になった団体に必ずある仕事です。
職務経歴書に書くときは、「市役所の仕事」ではなく、担当した事務の名前で書いてください。市の人口と処理件数を添えると、読まれ方が変わります。
市役所の経験は、民間で何と呼ばれるか
| 市役所での仕事 | 求人票での言い方 |
|---|---|
| 予算の要求・査定、財政計画 | 予実管理、投資判断、経営企画 |
| 廃棄物の収集・処理・減量 | 生産管理、物流管理、事業運営 |
| 地場産業の振興、販路の支援 | 事業開発、法人営業、ブランド企画 |
| 企業との立地・操業に関する調整 | 渉外、事業開発、法人営業 |
| 生活保護、児童・障害・高齢の措置 | ケース管理、審査業務、与信管理 |
| 課税・徴収、滞納整理 | 債権管理、与信、回収 |
| 港湾・工業用地の管理 | 資産管理、施設運営 |
| 都市計画、市街地の整備 | 用地開発、開発企画、都市開発 |
| 上下水道など公営企業 | インフラ運営、事業運営 |
| 市有施設の設計・積算・監督 | 発注者支援、施工管理 |
| 窓口・住民対応の業務設計 | カスタマーサポート、業務設計 |
| 議会対応、条例・規則の改正 | 渉外、法務、規程整備 |
部署ごとの詳しい対応は自治体の部署別 仕事ガイドにまとめています。財政課であれば財政課の経験は民間で何と呼ばれるかで、さらに細かく分解しています。
「減らすことと、伸ばすことを同じ条文に書く」実務
半田市役所の方に、いちばん強く伝えたいのがこの点です。
半田市は、醸造の産業が長く続いてきた市です。そして食品を作る現場には、必ず「残ったもの」が出ます。
食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律第1条は、この法律が、食品循環資源の再生利用及び熱回収並びに食品廃棄物等の発生の抑制及び減量に関し基本的な事項を定めるとともに、食品関連事業者による再生利用を促進するための措置を講ずることにより、食品に係る資源の有効な利用の確保及び食品に係る廃棄物の排出の抑制を図るとともに、食品の製造等の事業の健全な発展を促進し、もって生活環境の保全及び国民経済の健全な発展に寄与することを目的とすると定めています。
注目したいのは、最後のほうです。
「食品の製造等の事業の健全な発展を促進し」が、目的に入っています。
減らすことと、事業が伸びることが、同じ条文に並んでいます。
この2つは、ふつう逆を向きます。
残ったものを減らすには、作る量を抑えるのがいちばん早い。
ところが、作る量を抑えたら事業は縮みます。
だから、減らすのではなく使い道を変える。
それが「再生利用」です。
実務は、次のような形になります。
- 残ったものを引き取る相手を見つける
- 引き取る相手は、量が安定していないと設備を用意できない
- 量を安定させるには、出す側の工程を変えることになる
- ところが、工程を変えるのは出す側にとって手間でしかない
- そして、得をするのは引き取る側なので、話が進みません
企業でも、まったく同じ問題があります。
歩留まりの改善、返品の処理、在庫の処分、副産物の売り先。どれも「減らすと数字が良くなる」ものですが、減らしすぎると欠品します。
そして、減らす担当と作る担当が別の部署にいます。
減らす側は減らした量で評価され、作る側は作った量で評価される。
同じ会社のなかで、逆を向いた目標を持つことになります。
この2つを同じ表に載せて、どこで折り合うかを決めた経験は、企業でほとんど誰も持っていません。
求人票では、生産管理、サプライチェーン、品質保証、事業企画、サステナビリティ推進といった名前で書かれています。
書くときのこつは、削減したと書かないことです。減らす目標と伸ばす目標が逆を向いていたこと、どちらの数字も同じ表に載せたこと、折り合う点をどう決めたか、そして相手側の手間を誰が持ったか。この形にすると、そのまま職務能力として読まれます。
半田で、どの経験が値になるか
1. 逆を向いた目標を両方扱った経験
減らす側と増やす側の数字を同じ表に載せた経験は、事業企画で強く読まれます。
2. 相手側の手間を誰が持つか決めた経験
得をする側と手間を負う側が違う場面で、配分を決めた経験はめったにありません。
3. 量を安定させた経験
受け取る側が設備を用意できるところまで、出す量をならした経験は、そのまま調達や生産管理の話になります。
4. 地場の事業者と続けてきた経験
同じ相手と何年もやり取りしてきた経験は、法人営業やパートナー管理で直接使えます。
県内・県外の求人を見るときに
半田市は知多半島の中央にあり、名古屋方面へも三河方面へも出やすい位置です。東海エリアを担当する求人の多くが、通勤の選択肢に入ります。
まず職種で絞り、そのあとに勤務形態と担当エリアを確認する。勤務地から検索を始めると、リモート可や週数日出社の求人が最初から視界に入りません。
自分の経歴がどう言い換えられるかは、一度話しながら整理したほうが早いことが多いです。どの経験に値が付くのかから相談できます。
職務経歴書に、市役所の仕事をどう落とすか
制度名ではなく、判断したことを書く
「廃棄物行政を担当」では読み手に何も残りません。どこで折り合いを付けたか、相手側の手間を誰が持ったか。
逆を向いた目標の話を書く
減らす目標と伸ばす目標が両方あった場面。どちらも切り捨てずに扱った経験は、そのまま事業企画の話になります。
規模を必ず書く
市の人口、事業所数、扱った量、関わった年数。数字を添えないと規模が伝わりません。
技術職の場合は、探し方が変わる
発注者側の経験そのものが職種になる
「発注者支援」という職種が、建設コンサルタント業界には確立しています。設計の審査、積算の確認、工事の監督、住民説明。市役所でやってきたことが、そのまま職務内容として書かれた求人です。
資格が入口で効く
技術士、施工管理技士、測量士、建築基準適合判定資格者、公害防止管理者、エネルギー管理士。実務経験の年数が受験要件になっているものは、在職中でなければ積めません。取れるものがあるなら、動く前に取っておいてください。
処理施設を運転してきた技術者は、扱える人が限られる
搬入量の波、設備の停止と再開、におい、周辺との合意。止められない施設を、量が変わるなかで動かし続けてきた経験は、プラントや環境の各社から求められます。
面接で必ず詰められる2つのこと
「意思決定のスピードに耐えられるか」
行政は手続きの段数が多く、決裁を経て動きます。民間は月次で数字を締め、その場で方針を変えます。稟議の段数を弁解せず、自分の判断で動かした範囲を具体的に答えてください。
「数字への意識があるか」
「利益を意識したことはありますか」という形で聞かれます。廃棄物や産業に関わったなら、扱った量、事業所数、かかった費用、かかった期間で答えてください。「行政なので利益はありません」と答える必要はありません。
在職中に進めるときの注意点
顔が知られている前提で動く
市内の企業の多くは、市役所と何らかの接点を持っています。取引先、許認可の相手方、補助事業の対象。在職中の活動が伝わりやすい環境だという前提で進めてください。応募先が現在の担当業務の相手方である場合は、とくに慎重に扱う必要があります。
服務上の扱いを先に確かめる
在職中に得た情報を持ち出すことは避けなければなりませんし、退職後の営業活動についても扱いを確認しておいたほうが安全です。判断に迷う場合は、応募の前に人事担当課に制度上の取扱いを確認してください。
面接の日程は、議会日程から逆算する
地方自治法第211条は、長が毎会計年度予算を調製し、年度開始前に議会の議決を経なければならないと定めています。市町村は年度開始前20日までに予算を議会へ提出するようにしなければならない、とも書かれています。決算は、出納閉鎖後3か月以内の長への提出、監査委員の審査、議会の認定という順です(第233条)。予算編成の山と定例会の会期中は、平日日中の面接を入れるのが難しくなります。
在職中に決める
公務員には雇用保険が適用されないため、辞めてから探すと収入のない期間がそのまま持ち出しになります(公務員に雇用保険がない理由)。
まとめ
- 半田市の一般行政職はラスパイレス指数98.1、平均給与月額376,284円(令和6年4月1日現在・総務省調査)
- 指数は101団体で38番目なのに、平均給料月額298,400円は90番目。52ランク下がります
- 下げているのは平均年齢39.5歳(101団体で93番目、下から9番目)
- 年齢を39.3歳から39.8歳の幅にそろえた7団体では、指数の順と給料月額の順が一致し、1ポイントあたり約4,414円
- それでも総額376,284円は38番目まで戻り、押し上げているのは地域手当以外の68,932円(19番目)
- 地域手当3%の概算8,952円を引くと、残る68,932円(総額の18.3%)が人ごとに違う部分
よくある質問
指数が38番目なのに給料月額が90番目なのはなぜですか
平均年齢39.5歳が101団体で93番目と若いからです。指数は国と同じ年齢構成にそろえて計算するので年齢の違いが消えますが、平均給料月額は実際の在職者で計算するので年齢の違いが残ります。
指数は金額に換算できますか
年齢をそろえれば換算できます。平均年齢が39.3歳から39.8歳のあいだにある7団体では、指数の幅8.7ポイントに対して給料月額の幅が38,400円で、1ポイントあたり約4,414円でした。
諸手当77,884円のうち、自分に関係するのはどこですか
地域手当3%の概算8,952円を除いた、68,932円です。時間外の量、担当する業務、役職、住んでいる場所で決まります。総額に占める割合は18.3%です。