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印西市職員の転職|経験の活かし方と求人の探し方
印西市の諸手当93,559円のうち、52,704円が地域手当16%の概算です。
割合にすると56.3%。
半分を超えています。
残る40,855円は、同じ類似団体類型区分の59団体で58番目。下から数えて2番目です。
印西市の給与水準を、数字で確認する
総務省の調査によると、印西市の一般行政職は次のとおりです(令和6年4月1日現在)。
| 項目 | 印西市 | 59団体での順位 |
|---|---|---|
| ラスパイレス指数 | 98.2 | 39番目 |
| 平均年齢 | 44.1歳 | 5番目(高い側) |
| 平均給料月額 | 329,400円 | 7番目 |
| 諸手当月額 | 93,559円 | 30番目 |
| 平均給与月額 | 422,959円 | 19番目 |
| 平均給与月額(国ベース) | 385,867円 | 12番目 |
| 地域手当以外 | 40,855円 | 58番目 |
| 落ち幅 | 37,092円 | 30番目 |
地域手当は国の指定基準・実際の支給割合とも16%です。給料月額にかけると、概算で52,704円。諸手当93,559円からこれを引くと、残りは40,855円。総額の9.7%になります。
総額に占める割合は、59団体で下から2番目です
地域手当以外が総額の何パーセントを占めるかで並べると、いちばん高いのが草津市の25.2%。
いちばん低いのが我孫子市の9.1%。
印西市は9.7%で、下から2番目です。
そして我孫子市も印西市も、地域手当は16%。
率が高い団体ほど、外側が薄いほうに寄ります。
指数39番目から、給料月額7番目へ
1段目。指数39番目から、給料月額7番目へ。32ランク上がります。
押し上げているのは平均年齢44.1歳(59団体で5番目に高い)です。
2段目。給料月額7番目から、総額19番目へ。12ランク落ちます。
地域手当16%が乗っても、地域手当以外が58番目なので落ちます。
3段目。総額19番目から、国ベース12番目へ。7ランク戻ります。
外側が薄いので、落ち幅も小さめだからです。
同じ回の大野城市とは、総額と国ベースで順位が逆転します
この回では、地域手当6%の大野城市も扱っています。
| 項目 | 印西市 | 大野城市 | 差 |
|---|---|---|---|
| 地域手当 | 16% | 6% | — |
| 平均給料月額 | 329,400円 | 321,300円 | 印西+8,100円 |
| 地域手当(概算) | 52,704円 | 19,278円 | 印西+33,426円 |
| 地域手当以外 | 40,855円 | 92,533円 | 大野城+51,678円 |
| 平均給与月額 | 422,959円 | 433,111円 | 大野城+10,152円 |
| 平均給与月額(国ベース) | 385,867円 | 368,705円 | 印西+17,162円 |
総額では、大野城市が10,152円上です。
ところが国ベースでは、印西市が17,162円上になります。
順位が入れ替わります。
外側が厚い団体は、国の制度に合わせ直したときに落ちる部分も大きくなるからです。
県内の数字は千葉県職員の転職に、県内の市は成田市職員の転職と鎌ケ谷市職員の転職に整理しています。
市は、どういう団体か
印西市は、中核市でも施行時特例市でもない市です。開発許可や建築確認をどこまで市が処理するかは、市によって扱いが異なります。保健所は設置しないので、食品衛生や感染症対策は都道府県の仕事として残ります。
ところが、町村との間にははっきりした線が1本あります。
社会福祉法第14条第1項は、都道府県及び市(特別区を含む)は、条例で、福祉に関する事務所を設置しなければならないと定めています。一方、同条第3項では、町村は、条例で、その区域を所管区域とする福祉に関する事務所を設置することができるとされています。
市は必ず置く。町村は置いてもよい。ここが分かれ目です。
そして同条第6項によれば、市町村の福祉に関する事務所は、生活保護法、児童福祉法、母子及び父子並びに寡婦福祉法、老人福祉法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法に定める援護、育成、更生の措置に関する事務のうち、市町村が処理することとされているものをつかさどります。
6つの法律にまたがる給付と措置を、1つの事務所で扱う。これが、市になった団体に必ずある仕事です。
職務経歴書に書くときは、「市役所の仕事」ではなく、担当した事務の名前で書いてください。市の人口と処理件数を添えると、読まれ方が変わります。
市役所の経験は、民間で何と呼ばれるか
| 市役所での仕事 | 求人票での言い方 |
|---|---|
| 予算の要求・査定、財政計画 | 予実管理、投資判断、経営企画 |
| 情報システムの調達と運用 | 情報企画、調達、内部統制 |
| 個人情報の保護、情報の管理 | セキュリティ、法務、内部統制 |
| 企業との立地・操業に関する調整 | 渉外、事業開発、法人営業 |
| 生活保護、児童・障害・高齢の措置 | ケース管理、審査業務、与信管理 |
| 課税・徴収、滞納整理 | 債権管理、与信、回収 |
| 住宅地の整備、区画整理 | 用地開発、開発企画、都市開発 |
| 上下水道など公営企業 | インフラ運営、事業運営 |
| 市有施設の設計・積算・監督 | 発注者支援、施工管理 |
| 窓口・住民対応の業務設計 | カスタマーサポート、業務設計 |
| 内部管理(人事・財政・総務・会計) | コーポレート、管理部門 |
| 議会対応、条例・規則の改正 | 渉外、法務、規程整備 |
部署ごとの詳しい対応は自治体の部署別 仕事ガイドにまとめています。財政課であれば財政課の経験は民間で何と呼ばれるかで、さらに細かく分解しています。
「自由に流すことと、守ることを同時に」書く実務
印西市役所の方に、いちばん強く伝えたいのがこの点です。
サイバーセキュリティ基本法第1条は、この法律が、情報通信技術の活用の進展に伴って世界的規模で生じている脅威の深刻化その他の情勢の変化に伴い、情報の自由な流通を確保しつつ、サイバーセキュリティの確保を図ることが喫緊の課題となっている状況に鑑み、基本理念を定め、国及び地方公共団体の責務等を明らかにし、戦略の策定や本部の設置などにより施策を推進し、もって経済社会の活力の向上などに寄与することを目的とすると定めています。
「情報の自由な流通を確保しつつ」と書いてあります。
守ることだけが目的ではありません。
流れていることが前提で、そのうえで守る。
止めてしまえば、いちばん安全です。
ところが、止めたら役に立ちません。
だから「しつつ」という言葉が入っています。
実務は、次のような形になります。
- 守りを固めるいちばん確実な方法は、使えなくすること
- ところが、使えないものは役に立たない
- だから、使えるままで守る方法を探すことになる
- その方法は、たいてい手間がかかる
- そして、手間がかかるので現場は回避しようとします
企業でも、まったく同じ問題があります。
社内システムの権限設定、顧客データの取り扱い、外部との情報共有、持ち出しの制限。どれも「守るほど、使いにくくなる」という形で起きます。
そして、多くの場合こうなります。
事故が起きると、制限が強められます。
強められた制限は、その事故には効きます。
ところが、日常の仕事も遅くなります。
遅くなると、現場は別の道を探します。
個人の端末に持ち出す、外部のサービスを使う、口頭で済ませる。
そして、制限の外側で情報が動きはじめます。
制限を強めた結果、見えないところが増えました。
守ることと使えることの割合を、意識して決めた経験は、企業にほとんどありません。
求人票では、情報企画、セキュリティ、内部統制、業務設計、コンプライアンスといった名前で書かれています。
書くときのこつは、対策を強化したと書かないことです。守りと使いやすさのどこで線を引いたか、その線をどう決めたか、回避されていないかをどう確かめたか、そして回避が見つかったときに何を変えたか。この形にすると、そのまま職務能力として読まれます。
印西で、どの経験が値になるか
1. 守りと使いやすさの線を引いた経験
どちらかに寄せず、割合を決めた経験は、企業にほとんどありません。
2. 回避されていないか確かめた経験
制限の外側で何が起きているかを見に行った経験は、そのまま内部統制の実務です。
3. 制限を緩めた経験
強める判断ではなく、緩める判断をした経験は、めったに書かれません。
4. 情報を扱う設備を相手にしてきた経験
止められない設備と、その周辺の調整をしてきた経験は、多拠点の会社で直接使えます。
県内・県外の求人を見るときに
印西市は千葉県の北西部にあり、北総線が通ります。都内を勤務地とする求人も通勤圏に入り、成田・柏方面も選択肢に残ります。
まず職種で絞り、そのあとに勤務形態と担当エリアを確認する。勤務地から検索を始めると、リモート可や週数日出社の求人が最初から視界に入りません。
自分の経歴がどう言い換えられるかは、一度話しながら整理したほうが早いことが多いです。どの経験に値が付くのかから相談できます。
職務経歴書に、市役所の仕事をどう落とすか
制度名ではなく、判断したことを書く
「情報管理を担当」では読み手に何も残りません。守りと使いやすさのどこで線を引いたか。
回避されていた話を書く
制限の外側で動いていたもの。そこで何を変えたかまで書けると、実務があったことが伝わります。
規模を必ず書く
市の人口、扱った件数、対象になった職員数、関わった年数。数字を添えないと規模が伝わりません。
技術職の場合は、探し方が変わる
発注者側の経験そのものが職種になる
「発注者支援」という職種が、建設コンサルタント業界には確立しています。設計の審査、積算の確認、工事の監督、住民説明。市役所でやってきたことが、そのまま職務内容として書かれた求人です。
資格が入口で効く
技術士、施工管理技士、測量士、建築基準適合判定資格者、公害防止管理者、エネルギー管理士。実務経験の年数が受験要件になっているものは、在職中でなければ積めません。取れるものがあるなら、動く前に取っておいてください。
電力を大量に使う施設が集まる土地を扱ってきた技術者は、扱える人が限られる
受電の容量、冷却に使う水と空気、非常用の電源、止められない設備の増設。電気と熱の量が桁違いに大きい施設を、市街地のなかで扱ってきた経験は、プラントや設備の各社から求められます。
面接で必ず詰められる2つのこと
「意思決定のスピードに耐えられるか」
行政は手続きの段数が多く、決裁を経て動きます。民間は月次で数字を締め、その場で方針を変えます。稟議の段数を弁解せず、自分の判断で動かした範囲を具体的に答えてください。
「数字への意識があるか」
「利益を意識したことはありますか」という形で聞かれます。情報システムや立地に関わったなら、扱った件数、対象人数、事業費、かかった期間で答えてください。「行政なので利益はありません」と答える必要はありません。
在職中に進めるときの注意点
顔が知られている前提で動く
市内の企業の多くは、市役所と何らかの接点を持っています。取引先、許認可の相手方、補助事業の対象。在職中の活動が伝わりやすい環境だという前提で進めてください。応募先が現在の担当業務の相手方である場合は、とくに慎重に扱う必要があります。
服務上の扱いを先に確かめる
在職中に得た情報を持ち出すことは避けなければなりませんし、退職後の営業活動についても扱いを確認しておいたほうが安全です。判断に迷う場合は、応募の前に人事担当課に制度上の取扱いを確認してください。
面接の日程は、議会日程から逆算する
地方自治法第211条は、長が毎会計年度予算を調製し、年度開始前に議会の議決を経なければならないと定めています。市町村は年度開始前20日までに予算を議会へ提出するようにしなければならない、とも書かれています。決算は、出納閉鎖後3か月以内の長への提出、監査委員の審査、議会の認定という順です(第233条)。予算編成の山と定例会の会期中は、平日日中の面接を入れるのが難しくなります。
在職中に決める
公務員には雇用保険が適用されないため、辞めてから探すと収入のない期間がそのまま持ち出しになります(公務員に雇用保険がない理由)。
まとめ
- 印西市の一般行政職はラスパイレス指数98.2、平均給与月額422,959円(令和6年4月1日現在・総務省調査)
- 諸手当93,559円のうち、52,704円(56.3%)が地域手当16%の概算。半分を超えています
- 残る地域手当以外40,855円は59団体で58番目、総額の9.7%で下から2番目です
- 指数39番目から給料月額7番目へ32ランク上がります。押し上げているのは平均年齢44.1歳(5番目)
- 同じ回の大野城市とは、総額では大野城市が10,152円上なのに、国ベースでは印西市が17,162円上になります
- 地域手当16%の概算52,704円を引くと、残る40,855円(総額の9.7%)が人ごとに違う部分
よくある質問
諸手当が30番目なら、動かせる部分も真ん中ですか
違います。諸手当93,559円の56.3%は地域手当の概算で、残る40,855円は58番目まで下がります。
総額と国ベースで順位が逆転するのはなぜですか
外側が厚い団体は、国の制度に合わせ直したときに落ちる部分も大きくなるからです。大野城市は総額で10,152円上ですが、国ベースでは印西市が17,162円上になります。
諸手当93,559円のうち、自分に関係するのはどこですか
地域手当16%の概算52,704円を除いた、40,855円です。時間外の量、担当する業務、役職、住んでいる場所で決まります。総額に占める割合は9.7%です。