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門真市職員の転職|経験の活かし方と求人の探し方
門真市の平均給料月額306,800円は、同じ類似団体類型区分の59団体のなかで50番目です。
それでも平均給与月額は13番目、国ベースでは9番目。
給料表では下から数えたほうが早いのに、受け取る額では上から数えたほうが早い。
その差を作っているのが、地域手当15%です。
門真市の給与水準を、数字で確認する
総務省の調査によると、門真市の一般行政職は次のとおりです(令和6年4月1日現在)。
| 項目 | 門真市 | 59団体での順位 |
|---|---|---|
| ラスパイレス指数 | 97.0 | 48番目 |
| 平均年齢 | 41.7歳 | 37番目 |
| 平均給料月額 | 306,800円 | 50番目 |
| 諸手当月額 | 120,768円 | 8番目 |
| 平均給与月額 | 427,568円 | 13番目 |
| 平均給与月額(国ベース) | 389,875円 | 9番目 |
| 地域手当以外 | 74,748円 | 16番目 |
地域手当は国の指定基準・実際の支給割合とも15%です。給料月額にかけると、概算で46,020円。諸手当120,768円からこれを引くと、残りは74,748円。総額の17.5%になります。
給料月額50番目が、総額13番目になるまで
306,800円に46,020円が乗ると、352,820円。
ここで、給料月額だけを見ていたときの50番目が消えます。
さらに地域手当以外の74,748円が乗って、427,568円。
この74,748円は59団体で16番目で、地域手当の率が低い団体の水準より厚い。
2つが重なって、13番目まで来ます。
橿原市と、ほぼ同じ額になります
同じ区分に、まったく逆の組み立てをしている市があります。
| 項目 | 橿原市 | 門真市 | 差 |
|---|---|---|---|
| 平均給料月額 | 333,400円(3番目) | 306,800円(50番目) | 橿原+26,600円 |
| 地域手当(概算) | 20,004円(6%) | 46,020円(15%) | 門真+26,016円 |
| 地域手当以外 | 72,019円 | 74,748円 | 門真+2,729円 |
| 平均給与月額 | 425,423円 | 427,568円 | 門真+2,145円 |
給料月額で47ランクの差があります。
ところが総額の差は2,145円しかありません。
橿原の給料月額の厚み(+26,600円)と、門真の地域手当の厚み(+26,016円)が、584円差でほぼ打ち消し合うからです。
残った2,729円の差は、地域手当以外の部分から来ています。
そしてそこが、そのまま最終順位になりました。
府内の数字は大阪府職員の転職に、隣接する市は守口市職員の転職に、同じ区分の市は橿原市職員の転職に整理しています。
市は、どういう団体か
門真市は、中核市でも施行時特例市でもない市です。開発許可や建築確認をどこまで市が処理するかは、市によって扱いが異なります。保健所は設置しないので、食品衛生や感染症対策は都道府県の仕事として残ります。
ところが、町村との間にははっきりした線が1本あります。
社会福祉法第14条第1項は、都道府県及び市(特別区を含む)は、条例で、福祉に関する事務所を設置しなければならないと定めています。一方、同条第3項では、町村は、条例で、その区域を所管区域とする福祉に関する事務所を設置することができるとされています。
市は必ず置く。町村は置いてもよい。ここが分かれ目です。
そして同条第6項によれば、市町村の福祉に関する事務所は、生活保護法、児童福祉法、母子及び父子並びに寡婦福祉法、老人福祉法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法に定める援護、育成、更生の措置に関する事務のうち、市町村が処理することとされているものをつかさどります。
6つの法律にまたがる給付と措置を、1つの事務所で扱う。これが、市になった団体に必ずある仕事です。
職務経歴書に書くときは、「市役所の仕事」ではなく、担当した事務の名前で書いてください。市の人口と処理件数を添えると、読まれ方が変わります。
市役所の経験は、民間で何と呼ばれるか
| 市役所での仕事 | 求人票での言い方 |
|---|---|
| 予算の要求・査定、財政計画 | 予実管理、投資判断、経営企画 |
| 中小企業の支援、制度融資 | 与信、金融法人営業、事業開発 |
| 企業との立地・操業に関する調整 | 渉外、事業開発、法人営業 |
| 生活保護、児童・障害・高齢の措置 | ケース管理、審査業務、与信管理 |
| 課税・徴収、滞納整理 | 債権管理、与信、回収 |
| 補助金の交付決定と検査 | 審査、内部統制、監査 |
| 都市計画、市街地の整備 | 用地開発、開発企画、都市開発 |
| 上下水道など公営企業 | インフラ運営、事業運営 |
| 市有施設の設計・積算・監督 | 発注者支援、施工管理 |
| 窓口・住民対応の業務設計 | カスタマーサポート、業務設計 |
| 内部管理(人事・財政・総務・会計) | コーポレート、管理部門 |
| 議会対応、条例・規則の改正 | 渉外、法務、規程整備 |
部署ごとの詳しい対応は自治体の部署別 仕事ガイドにまとめています。財政課であれば財政課の経験は民間で何と呼ばれるかで、さらに細かく分解しています。
「代わりに払う人がいるから、貸せる」実務
門真市役所の方に、いちばん強く伝えたいのがこの点です。
門真市は、製造業の事業所が集まってきた市です。そして製造業が集まる市の産業振興には、必ず資金繰りの話が入ります。
信用保証協会法第1条は、この法律が、信用保証協会の制度を確立し、中小企業者等が銀行その他の金融機関から貸付け等を受けるについて、その貸付金等の債務を保証することを主たる業務とする信用保証協会の健全な育成発達を図り、もつて中小企業者等に対する金融の円滑化に資することを目的とすると定めています。
「債務を保証する」と書いてあります。
貸すのは金融機関です。
返せなくなったときに代わりに払う人を、法律が用意している。
それがあるから、金融機関は貸せます。
実務は、次のような形になります。
- 貸す側は、返ってこない可能性の分だけ慎重になる
- 慎重になると、返せる会社にも貸さなくなる
- そこで、返せなくなったときに払う人を用意する
- 用意すると、貸す側の慎重さが下がって、貸せる相手が広がる
- ところが、広がりすぎると、払う側の負担が増えます
だから、保証する側にも審査があります。
貸す側の審査と、保証する側の審査。同じ会社を、2回見ることになります。
そして、この2つは見ている場所が違います。
貸す側は返済の見込みを見ます。保証する側は、制度の対象に当てはまるかを見ます。
市の制度融資は、この上にもう1段乗ります。利子や保証料の一部を市が持つことで、借りる側の負担を下げる。3者が関わる仕組みになります。
企業でも、まったく同じ構造があります。
取引先の与信、売掛金の保証、下請けへの支払条件、代理店の債務保証。「相手が払えなくなったらどうするか」を先に決めておくから、取引が始められます。
求人票では、与信管理、債権管理、審査、リスク管理、金融法人営業といった名前で書かれています。
書くときのこつは、制度の名前を書かないことです。どういう条件なら対象にしたか、対象から外した判断をどう説明したか、複数の主体が関わる仕組みで誰がどこを見ていたか、そして負担が偏らないようにどう設計したか。この形にすると、そのまま職務能力として読まれます。
門真で、どの経験が値になるか
1. 2段階の審査を扱った経験
同じ相手を、違う観点から2回見る仕組みを回した経験は、与信や内部統制で強く読まれます。
2. 対象から外した判断を説明した経験
「なぜ対象にならないか」を相手に説明した経験は、審査の仕事そのものです。
3. 負担の配分を設計した経験
誰がどれだけ持つかを決めた経験は、企業の契約実務と同じものです。
4. 中小企業の資金繰りを見てきた経験
決算書を読み、業況を聞き、返せるかを判断した経験は、金融機関や事業会社の与信部門で直接使えます。
府内・府外の求人を見るときに
門真市は大阪市に接し、京阪本線と大阪モノレールが通ります。大阪市内はもちろん、北摂方面の求人も通勤圏に入ります。
まず職種で絞り、そのあとに勤務形態と担当エリアを確認する。勤務地から検索を始めると、リモート可や週数日出社の求人が最初から視界に入りません。
自分の経歴がどう言い換えられるかは、一度話しながら整理したほうが早いことが多いです。どの経験に値が付くのかから相談できます。
職務経歴書に、市役所の仕事をどう落とすか
制度名ではなく、判断したことを書く
「制度融資を担当」では読み手に何も残りません。どういう条件なら対象にしたか、外した判断をどう説明したか。
関わった主体の数を書く
金融機関、保証協会、市、事業者。複数の主体が関わる仕組みを回した経験は、それだけで調整能力の証明になります。
規模を必ず書く
市の人口、事業所数、扱った件数、融資のあっせん規模、関わった年数。数字を添えないと規模が伝わりません。
技術職の場合は、探し方が変わる
発注者側の経験そのものが職種になる
「発注者支援」という職種が、建設コンサルタント業界には確立しています。設計の審査、積算の確認、工事の監督、住民説明。市役所でやってきたことが、そのまま職務内容として書かれた求人です。
資格が入口で効く
技術士、施工管理技士、測量士、建築基準適合判定資格者、公害防止管理者、エネルギー管理士。実務経験の年数が受験要件になっているものは、在職中でなければ積めません。取れるものがあるなら、動く前に取っておいてください。
工場と住宅が混ざる土地を扱った技術者は、扱える人が限られる
騒音や振動の苦情、稼働を続けながらの用地取得、土壌の扱い、建て替えに伴う周辺との調整。動いている事業所が近くにある場所で工事を通してきた経験は、建設コンサルタントや不動産の各社から求められます。
面接で必ず詰められる2つのこと
「意思決定のスピードに耐えられるか」
行政は手続きの段数が多く、決裁を経て動きます。民間は月次で数字を締め、その場で方針を変えます。稟議の段数を弁解せず、自分の判断で動かした範囲を具体的に答えてください。
「数字への意識があるか」
「利益を意識したことはありますか」という形で聞かれます。産業振興や融資に関わったなら、事業所数、扱った件数、あっせんの規模、かかった期間で答えてください。「行政なので利益はありません」と答える必要はありません。
在職中に進めるときの注意点
顔が知られている前提で動く
市内の企業の多くは、市役所と何らかの接点を持っています。取引先、許認可の相手方、補助事業の対象。在職中の活動が伝わりやすい環境だという前提で進めてください。応募先が現在の担当業務の相手方である場合は、とくに慎重に扱う必要があります。
服務上の扱いを先に確かめる
在職中に得た情報を持ち出すことは避けなければなりませんし、退職後の営業活動についても扱いを確認しておいたほうが安全です。判断に迷う場合は、応募の前に人事担当課に制度上の取扱いを確認してください。
面接の日程は、議会日程から逆算する
地方自治法第211条は、長が毎会計年度予算を調製し、年度開始前に議会の議決を経なければならないと定めています。市町村は年度開始前20日までに予算を議会へ提出するようにしなければならない、とも書かれています。決算は、出納閉鎖後3か月以内の長への提出、監査委員の審査、議会の認定という順です(第233条)。予算編成の山と定例会の会期中は、平日日中の面接を入れるのが難しくなります。
在職中に決める
公務員には雇用保険が適用されないため、辞めてから探すと収入のない期間がそのまま持ち出しになります(公務員に雇用保険がない理由)。
まとめ
- 門真市の一般行政職はラスパイレス指数97.0、平均給与月額427,568円(令和6年4月1日現在・総務省調査)
- 平均給料月額306,800円は59団体で50番目。それでも総額は13番目、国ベースは9番目です
- 引き上げているのは地域手当15%の概算46,020円と、地域手当以外74,748円(16番目)の2つ
- 給料月額3番目の橿原市と、総額の差は2,145円しかありません
- 橿原の給料月額の厚み(+26,600円)と門真の地域手当の厚み(+26,016円)が584円差で打ち消し合うからです
- 地域手当15%の概算46,020円を引くと、残る74,748円(総額の17.5%)が人ごとに違う部分
よくある質問
給料月額が50番目なのに総額が13番目なのはなぜですか
地域手当15%が乗るからです。306,800円に概算46,020円が乗り、さらに地域手当以外の74,748円(59団体で16番目)が乗って427,568円になります。
国ベース9番目というのは、どういう意味ですか
国の制度に合わせ直して計算した額の順位です。門真市は総額427,568円から37,693円落ちて389,875円になりますが、それでも59団体で9番目に位置します。
諸手当120,768円のうち、自分に関係するのはどこですか
地域手当15%の概算46,020円を除いた、74,748円です。時間外の量、担当する業務、役職、住んでいる場所で決まります。総額に占める割合は17.5%です。