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霧島市職員の転職|経験の活かし方と求人の探し方
霧島市のラスパイレス指数97.6は、同じ類似団体類型区分に、まったく同じ数字の団体が2つあります。
小金井市と三田市です。
総額は、小金井市462,776円(1番目)、三田市455,722円(2番目)、霧島市383,395円(50番目)。
79,381円、49ランク離れます。
そして、給料月額はほとんど同じです。
霧島市の給与水準を、数字で確認する
総務省の調査によると、霧島市の一般行政職は次のとおりです(令和6年4月1日現在)。
| 項目 | 霧島市 | 59団体での順位 |
|---|---|---|
| ラスパイレス指数 | 97.6 | 46番目 |
| 平均年齢 | 43.6歳 | 12番目(高い側) |
| 平均給料月額 | 326,400円 | 12番目 |
| 諸手当月額 | 56,995円 | 55番目 |
| 平均給与月額 | 383,395円 | 50番目 |
| 平均給与月額(国ベース) | 350,492円 | 46番目 |
| 地域手当以外 | 56,995円 | 45番目 |
地域手当は国の指定基準・実際の支給割合とも0%です。だから諸手当56,995円のすべてが人ごとに違う部分になります。総額の14.9%です。
指数97.6の3団体を、並べます
| 市 | 指数 | 年齢 | 平均給料月額 | 地域手当 | 地域手当以外 | 平均給与月額 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小金井市 | 97.6 | 43.0歳 | 327,200円 | 15%(49,080円) | 86,496円 | 462,776円 |
| 三田市 | 97.6 | 45.7歳 | 333,400円 | 10%(33,340円) | 88,982円 | 455,722円 |
| 霧島市 | 97.6 | 43.6歳 | 326,400円 | 0%(0円) | 56,995円 | 383,395円 |
給料月額の幅は7,000円です。
総額の幅は79,381円です。
給料月額が説明するのは、総額の差の8.8%だけ。
残りの91.2%は、給料表の外側で作られています。
小金井市との差を、分解します
| 項目 | 小金井市 | 霧島市 | 差 |
|---|---|---|---|
| 平均給料月額 | 327,200円 | 326,400円 | 小金井が800円上 |
| 地域手当の概算 | 49,080円 | 0円 | 小金井が49,080円上 |
| 地域手当以外 | 86,496円 | 56,995円 | 小金井が29,501円上 |
| 平均給与月額 | 462,776円 | 383,395円 | 小金井が79,381円上 |
給料月額の差は800円。総額の差の1.0%にすぎません。
地域手当が49,080円(61.8%)、地域手当以外が29,501円(37.2%)。
指数も給料月額もほとんど同じ2市が、給料表の外側だけで79,381円離れます。
県内の数字は鹿児島県職員の転職に、同じ県の市は鹿児島市職員の転職に、指数が同じ市は小金井市職員の転職に整理しています。
市は、どういう団体か
霧島市は、中核市でも施行時特例市でもない市です。開発許可や建築確認をどこまで市が処理するかは、市によって扱いが異なります。保健所は設置しないので、食品衛生や感染症対策は都道府県の仕事として残ります。
ところが、町村との間にははっきりした線が1本あります。
社会福祉法第14条第1項は、都道府県及び市(特別区を含む)は、条例で、福祉に関する事務所を設置しなければならないと定めています。一方、同条第3項では、町村は、条例で、その区域を所管区域とする福祉に関する事務所を設置することができるとされています。
市は必ず置く。町村は置いてもよい。ここが分かれ目です。
そして同条第6項によれば、市町村の福祉に関する事務所は、生活保護法、児童福祉法、母子及び父子並びに寡婦福祉法、老人福祉法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法に定める援護、育成、更生の措置に関する事務のうち、市町村が処理することとされているものをつかさどります。
6つの法律にまたがる給付と措置を、1つの事務所で扱う。これが、市になった団体に必ずある仕事です。
職務経歴書に書くときは、「市役所の仕事」ではなく、担当した事務の名前で書いてください。市の人口と処理件数を添えると、読まれ方が変わります。
市役所の経験は、民間で何と呼ばれるか
| 市役所での仕事 | 求人票での言い方 |
|---|---|
| 予算の要求・査定、財政計画 | 予実管理、投資判断、経営企画 |
| 電気・エネルギー施設の立地調整 | 渉外、事業開発、規制対応 |
| 企業との立地・操業に関する調整 | 渉外、事業開発、法人営業 |
| 生活保護、児童・障害・高齢の措置 | ケース管理、審査業務、与信管理 |
| 課税・徴収、滞納整理 | 債権管理、与信、回収 |
| 温泉・観光の振興 | 販促企画、施設運営 |
| 都市計画、市街地の整備 | 用地開発、開発企画、都市開発 |
| 上下水道など公営企業 | インフラ運営、事業運営 |
| 市有施設の設計・積算・監督 | 発注者支援、施工管理 |
| 窓口・住民対応の業務設計 | カスタマーサポート、業務設計 |
| 内部管理(人事・財政・総務・会計) | コーポレート、管理部門 |
| 議会対応、条例・規則の改正 | 渉外、法務、規程整備 |
部署ごとの詳しい対応は自治体の部署別 仕事ガイドにまとめています。財政課であれば財政課の経験は民間で何と呼ばれるかで、さらに細かく分解しています。
「4つの目的が、同じ法律に入っている」実務
霧島市役所の方に、いちばん強く伝えたいのがこの点です。
電気事業法第1条は、この法律が、電気事業の運営を適正かつ合理的ならしめることによつて、電気の使用者の利益を保護し、及び電気事業の健全な発達を図るとともに、電気工作物の工事、維持及び運用を規制することによつて、公共の安全を確保し、及び環境の保全を図ることを目的とすると定めています。
4つ並んでいます。
使用者の利益を保護する。事業の健全な発達を図る。公共の安全を確保する。環境の保全を図る。
この4つは、しばしば逆を向きます。
料金を下げれば使用者の利益になりますが、事業の発達は遅れます。
安全を厚くすれば費用が上がり、料金に跳ね返ります。
環境を守れば、選べる発電の方法が減ります。
それでも、1つの法律に4つとも書いてあります。
どれかを捨ててよい、とは書いていません。
実務は、次のような形になります。
- 4つを同時に満たす案は、たいてい存在しない
- どれを何割ずつ取るかを決めることになる
- 決めた割合は、条文には書いていない
- だから、現場が毎回その場で決める
- そして、決め方が人によって違うと、あとで揉めます
企業でも、まったく同じ構造があります。
価格と品質と納期、安全と生産性、短期の利益と長期の投資。どれも「両立させます」と言われますが、実際には割合を決める話です。
そして多くの企業で、こうなります。4つとも大事だと言われます。
優先順位は示されません。
示すと、切り捨てたものについて責任を負うことになるからです。
だから、判断が現場に降りてきます。
現場は毎回その場で決め、決めた理由は記録されません。
そして、問題が起きたときに「なぜそう判断したのか」と問われます。
優先順位を決めることは、責任を引き受けることです。だから誰もやりたがりません。
求人票では、経営企画、品質保証、生産管理、リスク管理、規制対応といった名前で書かれています。
書くときのこつは、両立させたと書かないことです。どれとどれが逆を向いていると見たか、どういう割合で取ると決めたか、その理由をどこに残したか、そして決めた割合が現場で守られたかをどう確かめたか。この形にすると、そのまま職務能力として読まれます。
霧島で、どの経験が値になるか
1. 逆を向くものを名指しした経験
「両立します」で済ませなかった。これができる人は、企業にほとんどいません。
2. 割合を決めた経験
何割ずつ取るかを決め、切り捨てた側を明示した経験は、強く読まれます。
3. 理由を記録に残した経験
あとから「なぜそう判断したのか」に答えられる状態にした経験は、そのままリスク管理で効きます。
4. 決めた割合が守られたかを見た経験
決めて終わりにしなかった経験がめったにありません。
県内・県外の求人を見るときに
霧島市は鹿児島県の中央部にあり、空港に近い位置です。県内全域を担当エリアとする求人で、拠点がここにあること自体が条件になることがあります。
まず職種で絞り、そのあとに勤務形態と担当エリアを確認する。勤務地から検索を始めると、リモート可や週数日出社の求人が最初から視界に入りません。
自分の経歴がどう言い換えられるかは、一度話しながら整理したほうが早いことが多いです。どの経験に値が付くのかから相談できます。
職務経歴書に、市役所の仕事をどう落とすか
制度名ではなく、判断したことを書く
「企業誘致を担当」では読み手に何も残りません。どれとどれが逆を向いていると見て、どういう割合で取ると決めたか。
決めきれなかった話を書く
割合を決められないまま進むことがあります。そのとき何をしたかを書けると、実務があったことが伝わります。
規模を必ず書く
市の人口、対象の事業所数、事業費、かかった期間。数字を添えないと規模が伝わりません。
技術職の場合は、探し方が変わる
発注者側の経験そのものが職種になる
「発注者支援」という職種が、建設コンサルタント業界には確立しています。設計の審査、積算の確認、工事の監督、住民説明。市役所でやってきたことが、そのまま職務内容として書かれた求人です。
資格が入口で効く
技術士、施工管理技士、測量士、建築基準適合判定資格者、公害防止管理者、エネルギー管理士、電気主任技術者。実務経験の年数が受験要件になっているものは、在職中でなければ積めません。取れるものがあるなら、動く前に取っておいてください。
火山と温泉を見てきた技術者は、扱える人が限られる
火山灰、地熱、腐食しやすい水、降灰後の排水。条件の特殊な土地で施設を管理してきた経験は、建設コンサルタントや設備関連の各社から求められます。
面接で必ず詰められる2つのこと
「意思決定のスピードに耐えられるか」
行政は手続きの段数が多く、決裁を経て動きます。民間は月次で数字を締め、その場で方針を変えます。稟議の段数を弁解せず、自分の判断で動かした範囲を具体的に答えてください。
「数字への意識があるか」
「利益を意識したことはありますか」という形で聞かれます。誘致や施設に関わったなら、対象の事業所数、事業費、雇用の人数、かかった期間で答えてください。「行政なので利益はありません」と答える必要はありません。
在職中に進めるときの注意点
顔が知られている前提で動く
市内の企業の多くは、市役所と何らかの接点を持っています。取引先、許認可の相手方、補助事業の対象。在職中の活動が伝わりやすい環境だという前提で進めてください。応募先が現在の担当業務の相手方である場合は、とくに慎重に扱う必要があります。
服務上の扱いを先に確かめる
在職中に得た情報を持ち出すことは避けなければなりませんし、退職後の営業活動についても扱いを確認しておいたほうが安全です。判断に迷う場合は、応募の前に人事担当課に制度上の取扱いを確認してください。
面接の日程は、議会日程から逆算する
地方自治法第211条は、長が毎会計年度予算を調製し、年度開始前に議会の議決を経なければならないと定めています。市町村は年度開始前20日までに予算を議会へ提出するようにしなければならない、とも書かれています。決算は、出納閉鎖後3か月以内の長への提出、監査委員の審査、議会の認定という順です(第233条)。予算編成の山と定例会の会期中は、平日日中の面接を入れるのが難しくなります。
在職中に決める
公務員には雇用保険が適用されないため、辞めてから探すと収入のない期間がそのまま持ち出しになります(公務員に雇用保険がない理由)。
まとめ
- 霧島市の一般行政職はラスパイレス指数97.6、平均給与月額383,395円(令和6年4月1日現在・総務省調査)
- 同じ区分に、指数97.6の団体が3つあります(小金井市・三田市・霧島市)
- 給料月額の幅は7,000円。総額の幅は79,381円。給料月額が説明するのは8.8%だけです
- 小金井市とは給料月額が800円差。それでも総額は79,381円離れます
- 差の内訳は地域手当49,080円(61.8%)と地域手当以外29,501円(37.2%)
- 地域手当0%なので、諸手当56,995円(総額の14.9%)のすべてが人ごとに違う部分
よくある質問
指数も給料月額も同じなのに、総額が79,381円違うのはなぜですか
差のほとんどが、給料表の外側で作られているからです。地域手当が49,080円、地域手当以外が29,501円。給料月額の差はわずか800円で、総額の差の1.0%にすぎません。
指数46番目なのに給料月額12番目なのはなぜですか
平均年齢43.6歳が59団体で12番目に高いからです。指数は年齢構成を揃えて計算するのでその違いが消えますが、平均給料月額は在職者の実額なので消えません。
諸手当56,995円のうち、自分に関係するのはどこですか
全部です。地域手当が0%なので、時間外の量、担当する業務、役職、住んでいる場所で決まります。総額に占める割合は14.9%です。