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津山市職員の転職|経験の活かし方と求人の探し方
津山市の平均給料月額335,900円は、同じ類似団体類型区分の154団体のなかで3番目です。
ところが平均給与月額390,506円は29番目。
26ランク落ちます。
落としているのは、諸手当54,606円です。154団体で87番目になります。
津山市の給与水準を、数字で確認する
総務省の調査によると、津山市の一般行政職は次のとおりです(令和6年4月1日現在)。
| 項目 | 津山市 | 154団体での順位 |
|---|---|---|
| ラスパイレス指数 | 100.0 | 17番目 |
| 平均年齢 | 43.3歳 | 41番目(高い側) |
| 平均給料月額 | 335,900円 | 3番目 |
| 諸手当月額 | 54,606円 | 87番目 |
| 平均給与月額 | 390,506円 | 29番目 |
| 平均給与月額(国ベース) | 366,773円 | 13番目 |
| 地域手当以外 | 54,606円 | 79番目 |
| 落ち幅 | 23,733円 | 97番目(小さい側) |
地域手当は国の指定基準・実際の支給割合とも0%です。したがって諸手当54,606円は全額が地域手当以外で、これは総額の14.0%にあたります。
給料表が厚くて、外側が薄い市です
1段目。指数17番目から、給料月額3番目へ。14ランク上がります。
2段目。給料月額3番目から、総額29番目へ。26ランク落ちます。
落としているのは諸手当54,606円(87番目)です。地域手当が0%なので、この薄さがそのまま総額に効きます。
3段目。総額29番目から、国ベース13番目へ。16ランク戻ります。
96本目に扱った市は、給料表が薄くて外側が厚い形でした。
津山市は、そのちょうど裏返しです。
落ち幅23,733円が154団体で97番目(小さい側)なのも、この形から来ています。
給料月額の上位5つを並べると
| 市・町 | 地域手当 | 給料月額 | 諸手当 | 総額 |
|---|---|---|---|---|
| 佐伯市 | 0% | 338,400円 | 61,073円 | 399,473円 |
| 田尻町 | 6% | 337,600円 | 77,843円 | 415,443円 |
| 津山市 | 0% | 335,900円 | 54,606円 | 390,506円 |
| たつの市 | 0% | 335,100円 | 58,817円 | 393,917円 |
| 四国中央市 | 0% | 334,500円 | 66,291円 | 400,791円 |
給料月額は338,400円から334,500円まで、3,900円の幅に5団体が並んでいます。
ところが総額は390,506円から415,443円まで、24,937円開きます。
上から3番目の津山市が、総額ではこの5つでいちばん低くなります。
同じ0%の佐伯市とは、給料月額が2,500円差。諸手当が6,467円差。総額は8,967円差です。
同じ区分の岡山県の3市で、順番が逆になります
| 市 | 給料月額 | 諸手当 | 総額 |
|---|---|---|---|
| 津山市 | 335,900円 | 54,606円 | 390,506円 |
| 玉野市 | 334,400円 | 60,786円 | 395,186円 |
| 総社市 | 317,700円 | 69,417円 | 387,117円 |
3市とも地域手当0%です。
給料月額の順は、津山 → 玉野 → 総社。
諸手当の順は、総社 → 玉野 → 津山。
完全に逆向きです。
そして総額の順は、玉野 → 津山 → 総社。どちらの順とも一致しません。
区分をまたいで、もう1つ
同じ日に扱った宜野湾市は、別の区分(59団体)の市です。
指数の順位は、区分が違うと比べられません。
それでも、金額そのものは並べられます。
| 市 | 地域手当 | 給料月額 | 諸手当 | 総額 |
|---|---|---|---|---|
| 津山市 | 0% | 335,900円 | 54,606円 | 390,506円 |
| 宜野湾市 | 0% | 303,800円 | 54,762円 | 358,562円 |
諸手当の差は156円です。
給料月額の差は32,100円。総額の差は31,944円。
総額の差は、ほぼ全部が給料表から出ています。
99本目に扱った2市は、これとちょうど逆でした。給料月額が1円も違わず、総額差34,555円の全部が外側から出ていました。
外側だけで差がつく形と、給料表だけで差がつく形。どちらも実在します。
県内の数字は岡山県職員の転職に、県内の市は岡山市職員の転職と倉敷市職員の転職に整理しています。
市は、どういう団体か
津山市は、中核市でも施行時特例市でもない市です。開発許可や建築確認をどこまで市が処理するかは、市によって扱いが異なります。保健所は設置しないので、食品衛生や感染症対策は都道府県の仕事として残ります。
ところが、町村との間にははっきりした線が1本あります。
社会福祉法第14条第1項は、都道府県及び市(特別区を含む)は、条例で、福祉に関する事務所を設置しなければならないと定めています。一方、同条第3項では、町村は、条例で、その区域を所管区域とする福祉に関する事務所を設置することができるとされています。
市は必ず置く。町村は置いてもよい。ここが分かれ目です。
そして同条第6項によれば、市町村の福祉に関する事務所は、生活保護法、児童福祉法、母子及び父子並びに寡婦福祉法、老人福祉法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法に定める援護、育成、更生の措置に関する事務のうち、市町村が処理することとされているものをつかさどります。
6つの法律にまたがる給付と措置を、1つの事務所で扱う。これが、市になった団体に必ずある仕事です。
職務経歴書に書くときは、「市役所の仕事」ではなく、担当した事務の名前で書いてください。市の人口と処理件数を添えると、読まれ方が変わります。
市役所の経験は、民間で何と呼ばれるか
| 市役所での仕事 | 求人票での言い方 |
|---|---|
| 予算の要求・査定、財政計画 | 予実管理、投資判断、経営企画 |
| 畜産・農業の振興、産地の支援 | 事業開発、調達、ブランド企画 |
| 補助金・交付金の設計と執行 | 制度設計、与信、事業管理 |
| 中山間地域の道路・橋の維持 | 資産管理、保全計画、施設運営 |
| 生活保護、児童・障害・高齢の措置 | ケース管理、審査業務、与信管理 |
| 課税・徴収、滞納整理 | 債権管理、与信、回収 |
| 史跡・町並みの保存と活用 | 資産管理、施設運営 |
| 都市計画、市街地の整備 | 都市開発、施設企画 |
| 上下水道など公営企業 | インフラ運営、事業運営 |
| 市有施設の設計・積算・監督 | 発注者支援、施工管理 |
| 窓口・住民対応の業務設計 | カスタマーサポート、業務設計 |
| 議会対応、条例・規則の改正 | 渉外、法務、規程整備 |
部署ごとの詳しい対応は自治体の部署別 仕事ガイドにまとめています。財政課であれば財政課の経験は民間で何と呼ばれるかで、さらに細かく分解しています。
「値段を動かさずに支える」実務
津山市役所の方に、いちばん強く伝えたいのがこの点です。
畜産経営の安定に関する法律第1条は、この法律が、主要な家畜又は畜産物について、交付金若しくは生産者補給交付金等の交付又は価格の安定に関する措置を講ずることにより、畜産物の需給の安定等を通じた畜産経営の安定を図り、もって畜産及びその関連産業の健全な発展を促進し、併せて国民消費生活の安定に寄与することを目的とすると定めています。
2つの道が並んでいます。
交付金を渡す。あるいは、価格そのものを安定させる。
支えたいのは、どちらの場合も経営です。
値段ではありません。
値段を直接いじると、その値段が何を意味するのか分からなくなります。
だから、値段は市場に決めさせたまま、別の形で渡す道を用意しています。
実務は、次のような形になります。
- 相手が苦しいときに、いちばん早い手は値引き
- 値引きは、その場で効く
- ところが、下げた値段が次の基準になる
- 次の基準になるので、戻せない
- そして、戻せないまま全体の値段が下がります
企業でも、まったく同じ問題があります。
取引先への支援、販売奨励金、期中の値引き、支払条件の緩和、無償の追加作業。どれも「値段を動かすか、別の形で渡すか」という判断です。
そして、多くの場合こうなります。
取引先が苦しいと言います。
いちばん早いのは、単価を下げることです。
下げます。助かります。
翌年、その単価が出発点になります。
戻そうとすると、値上げの交渉になります。
ほかの取引先にも、下げた話が伝わります。
値段を動かさずに支える方法を考える仕事は、手間がかかります。
そのぶん、やった人は「回りくどい」と言われます。
それでも、やった人がいた取引だけ、数年後も値段が残っています。
求人票では、事業管理、価格企画、調達、アライアンス、経営企画といった名前で書かれています。
書くときのこつは、支援制度を運用したと書かないことです。相手が何に困っていたか、値段を動かす以外にどの手を用意したか、なぜその手にしたか、そして数年後に値段がどうなったか。この形にすると、そのまま職務能力として読まれます。
津山で、どの経験が値になるか
1. 値段を動かさずに支えた経験
単価を下げる以外の手を作った経験は、企業にほとんどありません。
2. 渡し方を設計した経験
誰にいくら、どういう条件で渡すかを決めた経験は、そのまま制度設計の話になります。
3. 数年後を見た経験
渡したあと、値段や取引がどうなったかを追った経験は、めったに書かれません。
4. 需要も価格も自分では決められない相手を支えてきた経験
外の条件で決まる相手と、長い取引を続けてきた経験は、どの職種でも強く読まれます。
県内・県外の求人を見るときに
津山市は岡山県の北部にあり、姫新線と因美線、中国自動車道が通ります。岡山市方面はもちろん、鳥取県方面や兵庫県方面も選択肢に入ります。
まず職種で絞り、そのあとに勤務形態と担当エリアを確認する。勤務地から検索を始めると、リモート可や週数日出社の求人が最初から視界に入りません。
自分の経歴がどう言い換えられるかは、一度話しながら整理したほうが早いことが多いです。どの経験に値が付くのかから相談できます。
職務経歴書に、市役所の仕事をどう落とすか
制度名ではなく、判断したことを書く
「補助金を担当」では読み手に何も残りません。誰にいくら、どういう条件で渡すと決めたか。
渡さなかった話を書く
要望があったのに、その形では渡さなかった件。そこで代わりに何をしたかまで書けると、実務があったことが伝わります。
規模を必ず書く
市の人口、対象になった事業者数、交付した件数と金額、続いた年数。数字を添えないと規模が伝わりません。
技術職の場合は、探し方が変わる
発注者側の経験そのものが職種になる
「発注者支援」という職種が、建設コンサルタント業界には確立しています。設計の審査、積算の確認、工事の監督、住民説明。市役所でやってきたことが、そのまま職務内容として書かれた求人です。
資格が入口で効く
技術士、施工管理技士、測量士、建築基準適合判定資格者、公害防止管理者、エネルギー管理士。実務経験の年数が受験要件になっているものは、在職中でなければ積めません。取れるものがあるなら、動く前に取っておいてください。
盆地と山あいを抱えた市の施設を扱ってきた技術者は、扱える人が限られる
冬と夏の気温差が大きい場所での舗装や配管、山あいに延びる道路と橋の点検、集落ごとに離れた施設の維持。人口が集まる平地と、離れた山あいの両方を1つの市として維持してきた経験は、建設コンサルタントやインフラの各社から求められます。
面接で必ず詰められる2つのこと
「意思決定のスピードに耐えられるか」
行政は手続きの段数が多く、決裁を経て動きます。民間は月次で数字を締め、その場で方針を変えます。稟議の段数を弁解せず、自分の判断で動かした範囲を具体的に答えてください。
「数字への意識があるか」
「利益を意識したことはありますか」という形で聞かれます。産業の支援や施設の維持に関わったなら、対象になった事業者数、交付した金額、施設数、かかった期間で答えてください。「行政なので利益はありません」と答える必要はありません。
在職中に進めるときの注意点
顔が知られている前提で動く
市内の企業の多くは、市役所と何らかの接点を持っています。取引先、許認可の相手方、補助事業の対象。在職中の活動が伝わりやすい環境だという前提で進めてください。応募先が現在の担当業務の相手方である場合は、とくに慎重に扱う必要があります。
服務上の扱いを先に確かめる
在職中に得た情報を持ち出すことは避けなければなりませんし、退職後の営業活動についても扱いを確認しておいたほうが安全です。判断に迷う場合は、応募の前に人事担当課に制度上の取扱いを確認してください。
面接の日程は、議会日程から逆算する
地方自治法第211条は、長が毎会計年度予算を調製し、年度開始前に議会の議決を経なければならないと定めています。市町村は年度開始前20日までに予算を議会へ提出するようにしなければならない、とも書かれています。決算は、出納閉鎖後3か月以内の長への提出、監査委員の審査、議会の認定という順です(第233条)。予算編成の山と定例会の会期中は、平日日中の面接を入れるのが難しくなります。
在職中に決める
公務員には雇用保険が適用されないため、辞めてから探すと収入のない期間がそのまま持ち出しになります(公務員に雇用保険がない理由)。
まとめ
- 津山市の一般行政職はラスパイレス指数100.0、平均給与月額390,506円(令和6年4月1日現在・総務省調査)
- 平均給料月額335,900円は154団体で3番目。それでも総額は29番目で、26ランク落ちます
- 落としているのは諸手当54,606円(87番目)。給料表が厚くて外側が薄い形で、96本目に扱った市のちょうど裏返しです
- 給料月額の上位5団体は3,900円の幅に並ぶのに、総額は24,937円開きます
- 同じ区分の岡山県3市では、給料月額の順と諸手当の順が完全に逆で、総額の順はそのどちらとも一致しません
- 諸手当54,606円は全額が地域手当以外。総額の14.0%が、人ごとに違う部分です
よくある質問
給料月額が3番目なのに総額が29番目なのはなぜですか
諸手当54,606円が154団体で87番目と薄いからです。地域手当が0%なので、諸手当の薄さがそのまま総額に効きます。給料表が厚くて外側が薄い、という形です。
給料月額が高い市は、総額も高いのではないですか
一致しません。この区分で給料月額の上位5団体は3,900円の幅に並びますが、総額は24,937円開きます。上から3番目の津山市が、その5つのなかで総額はいちばん低くなります。
諸手当54,606円のうち、自分に関係するのはどこですか
地域手当が0%なので、54,606円が全部です。時間外の量、担当する業務、役職、住んでいる場所で決まります。総額に占める割合は14.0%です。