自治体別 / 市
ふじみ野市職員の転職|経験の活かし方と求人の探し方
ふじみ野市の地域手当は12%です。
諸手当90,318円のうち、37,800円が地域手当の概算。
割合にすると41.9%。
残る52,518円は、同じ類似団体類型区分の59団体で53番目です。
ふじみ野市の給与水準を、数字で確認する
総務省の調査によると、ふじみ野市の一般行政職は次のとおりです(令和6年4月1日現在)。
| 項目 | ふじみ野市 | 59団体での順位 |
|---|---|---|
| ラスパイレス指数 | 98.0 | 40番目 |
| 平均年齢 | 43.2歳 | 14番目(高い側) |
| 平均給料月額 | 315,000円 | 32番目 |
| 諸手当月額 | 90,318円 | 33番目 |
| 平均給与月額 | 405,318円 | 32番目 |
| 平均給与月額(国ベース) | 381,502円 | 19番目 |
| 地域手当以外 | 52,518円 | 53番目 |
| 落ち幅 | 23,816円 | 56番目(小さい側) |
地域手当は国の指定基準・実際の支給割合とも12%です。給料月額にかけると、概算で37,800円。諸手当90,318円からこれを引くと、残りは52,518円。総額の13.0%になります。
総額では真ん中、国ベースでは上位です
給料月額32番目、総額32番目。
どちらも真ん中です。
ところが国ベースは19番目。
13ランク上がります。
上げているのは、落ち幅23,816円の小ささです。
59団体で小さいほうから4番目。
外側が薄い団体は、国の制度に合わせ直したときに落ちる部分が少なくなります。
落ち幅の小さい上位4つのうち、3つが地域手当12%以上です
| 順位 | 市 | 地域手当 | 落ち幅 |
|---|---|---|---|
| 1番目 | 池田市 | 15% | 14,830円 |
| 2番目 | 羽曳野市 | 12% | 22,105円 |
| 3番目 | 三郷市 | 6% | 22,359円 |
| 4番目 | ふじみ野市 | 12% | 23,816円 |
| 5番目 | 小樽市 | 0% | 24,805円 |
| 6番目 | 沖縄市 | 0% | 24,807円 |
落ち幅がいちばん小さいのは、地域手当15%の池田市です。
この連載では「地域手当0%でも落ち幅が大きい市」を何度も扱ってきました。
その裏側にあたるのが、この表です。
率が高い団体ほど、外側が薄くなります
直前に扱った昭島市は地域手当15%で、地域手当以外が総額の11.9%でした。
ふじみ野市は12%で13.0%。
地域手当以外が総額に占める割合の下位6団体は、すべて地域手当12%以上です。
一方、割合の上位6団体は4つが6%以下でした。
率が高い団体は外側が薄いほうに寄り、率が低い団体は厚いほうに寄ります。
ただし松原市のように12%で20.1%という例もあるので、いつもそうだというわけではありません。
県内の数字は埼玉県職員の転職に、県内の市は戸田市職員の転職と鴻巣市職員の転職に整理しています。
市は、どういう団体か
ふじみ野市は、中核市でも施行時特例市でもない市です。開発許可や建築確認をどこまで市が処理するかは、市によって扱いが異なります。保健所は設置しないので、食品衛生や感染症対策は都道府県の仕事として残ります。
ところが、町村との間にははっきりした線が1本あります。
社会福祉法第14条第1項は、都道府県及び市(特別区を含む)は、条例で、福祉に関する事務所を設置しなければならないと定めています。一方、同条第3項では、町村は、条例で、その区域を所管区域とする福祉に関する事務所を設置することができるとされています。
市は必ず置く。町村は置いてもよい。ここが分かれ目です。
そして同条第6項によれば、市町村の福祉に関する事務所は、生活保護法、児童福祉法、母子及び父子並びに寡婦福祉法、老人福祉法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法に定める援護、育成、更生の措置に関する事務のうち、市町村が処理することとされているものをつかさどります。
6つの法律にまたがる給付と措置を、1つの事務所で扱う。これが、市になった団体に必ずある仕事です。
職務経歴書に書くときは、「市役所の仕事」ではなく、担当した事務の名前で書いてください。市の人口と処理件数を添えると、読まれ方が変わります。
市役所の経験は、民間で何と呼ばれるか
| 市役所での仕事 | 求人票での言い方 |
|---|---|
| 予算の要求・査定、財政計画 | 予実管理、投資判断、経営企画 |
| 建築の確認、開発の許可 | 審査、品質保証、内部統制 |
| 廃棄物の収集・処理・減量 | 生産管理、物流管理、事業運営 |
| 住宅地の管理、空き家の対応 | 資産管理、施設運営 |
| 生活保護、児童・障害・高齢の措置 | ケース管理、審査業務、与信管理 |
| 課税・徴収、滞納整理 | 債権管理、与信、回収 |
| 補助金の交付決定と検査 | 審査、内部統制、監査 |
| 都市計画、市街地の整備 | 用地開発、開発企画、都市開発 |
| 上下水道など公営企業 | インフラ運営、事業運営 |
| 市有施設の設計・積算・監督 | 発注者支援、施工管理 |
| 窓口・住民対応の業務設計 | カスタマーサポート、業務設計 |
| 議会対応、条例・規則の改正 | 渉外、法務、規程整備 |
部署ごとの詳しい対応は自治体の部署別 仕事ガイドにまとめています。財政課であれば財政課の経験は民間で何と呼ばれるかで、さらに細かく分解しています。
「分けてから壊す」実務
ふじみ野市役所の方に、いちばん強く伝えたいのがこの点です。
建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律第1条は、この法律が、特定の建設資材について、その分別解体等及び再資源化等を促進するための措置を講ずるとともに、解体工事業者について登録制度を実施すること等により、再生資源の十分な利用及び廃棄物の減量等を通じて、資源の有効な利用の確保及び廃棄物の適正な処理を図り、もって生活環境の保全及び国民経済の健全な発展に寄与することを目的とすると定めています。
「分別解体等」と書いてあります。
壊してから分ける、ではありません。
分けながら壊す。
理由ははっきりしています。
まとめて壊すと、混ざります。
混ざったものは、あとから分けられません。
分けられないものは、使い道がなくなります。
実務は、次のような形になります。
- 壊す順番を先に決めると、手間は増える
- 増えた手間は、壊す側が持つ
- ところが、得をするのはそのあとの工程
- だから、壊す側には進める理由がない
- そして、順番を決めずにまとめて壊すと、その場は速く終わります
企業でも、まったく同じ問題があります。
古いシステムの停止、事業からの撤退、拠点の閉鎖、部署の統合、データの整理。どれも「終わらせ方に順番があるか」という形で起きます。
そして、多くの場合こうなります。
終わらせることが決まると、期限が先に決まります。
期限に間に合わせるために、まとめて片づけます。
そのときは終わります。
数年後に、何がどこにあったのかを誰も説明できません。
契約の履歴、判断の理由、データの持ち主、引き継いだ相手。
残したはずのものが、混ざっています。
混ざっているので、必要になったときに取り出せません。
始めるときの計画には順番があります。
終わらせるときの計画には、順番がないことが多い。
求人票では、業務設計、内部統制、事業企画、情報管理といった名前で書かれています。
書くときのこつは、廃止したと書かないことです。終わらせる順番をどう決めたか、順番を守る手間を誰が持ったか、残すものと捨てるものをどう分けたか、そして数年後に取り出せたか。この形にすると、そのまま職務能力として読まれます。
ふじみ野で、どの経験が値になるか
1. 終わらせる順番を決めた経験
期限に追われながら、順番を守った経験は、企業にほとんどありません。
2. 残すものと捨てるものを分けた経験
あとで必要になるものを見分けた経験は、そのまま情報管理の話になります。
3. 手間を誰が持つか決めた経験
得をする側と手間を負う側が違う場面で、配分を決めた経験はめったにありません。
4. 数年後に取り出した経験
残しておいたものが、実際に役に立った場面を知っている人は、それだけで説得力があります。
県内・県外の求人を見るときに
ふじみ野市は埼玉県の南部にあり、東武東上線が通ります。都内はもちろん、川越方面やさいたま市方面の求人も通勤圏に入ります。
まず職種で絞り、そのあとに勤務形態と担当エリアを確認する。勤務地から検索を始めると、リモート可や週数日出社の求人が最初から視界に入りません。
自分の経歴がどう言い換えられるかは、一度話しながら整理したほうが早いことが多いです。どの経験に値が付くのかから相談できます。
職務経歴書に、市役所の仕事をどう落とすか
制度名ではなく、判断したことを書く
「施設の廃止を担当」では読み手に何も残りません。終わらせる順番をどう決め、何を残したか。
取り出した話を書く
残しておいたものが、あとで役に立った場面。そこまで書けると、実務があったことが伝わります。
規模を必ず書く
市の人口、扱った件数、処理した量、関わった年数。数字を添えないと規模が伝わりません。
技術職の場合は、探し方が変わる
発注者側の経験そのものが職種になる
「発注者支援」という職種が、建設コンサルタント業界には確立しています。設計の審査、積算の確認、工事の監督、住民説明。市役所でやってきたことが、そのまま職務内容として書かれた求人です。
資格が入口で効く
技術士、施工管理技士、測量士、建築基準適合判定資格者、公害防止管理者、エネルギー管理士。実務経験の年数が受験要件になっているものは、在職中でなければ積めません。取れるものがあるなら、動く前に取っておいてください。
住宅が密集した土地で壊してきた技術者は、扱える人が限られる
隣家との距離、振動と粉じん、搬出の経路、工事中の生活。人が住んでいるすぐ横で、壊して建て直してきた経験は、建設コンサルタントや不動産の各社から求められます。
面接で必ず詰められる2つのこと
「意思決定のスピードに耐えられるか」
行政は手続きの段数が多く、決裁を経て動きます。民間は月次で数字を締め、その場で方針を変えます。稟議の段数を弁解せず、自分の判断で動かした範囲を具体的に答えてください。
「数字への意識があるか」
「利益を意識したことはありますか」という形で聞かれます。施設や廃棄物に関わったなら、扱った件数、処理した量、施設数、かかった期間で答えてください。「行政なので利益はありません」と答える必要はありません。
在職中に進めるときの注意点
顔が知られている前提で動く
市内の企業の多くは、市役所と何らかの接点を持っています。取引先、許認可の相手方、補助事業の対象。在職中の活動が伝わりやすい環境だという前提で進めてください。応募先が現在の担当業務の相手方である場合は、とくに慎重に扱う必要があります。
服務上の扱いを先に確かめる
在職中に得た情報を持ち出すことは避けなければなりませんし、退職後の営業活動についても扱いを確認しておいたほうが安全です。判断に迷う場合は、応募の前に人事担当課に制度上の取扱いを確認してください。
面接の日程は、議会日程から逆算する
地方自治法第211条は、長が毎会計年度予算を調製し、年度開始前に議会の議決を経なければならないと定めています。市町村は年度開始前20日までに予算を議会へ提出するようにしなければならない、とも書かれています。決算は、出納閉鎖後3か月以内の長への提出、監査委員の審査、議会の認定という順です(第233条)。予算編成の山と定例会の会期中は、平日日中の面接を入れるのが難しくなります。
在職中に決める
公務員には雇用保険が適用されないため、辞めてから探すと収入のない期間がそのまま持ち出しになります(公務員に雇用保険がない理由)。
まとめ
- ふじみ野市の一般行政職はラスパイレス指数98.0、平均給与月額405,318円(令和6年4月1日現在・総務省調査)
- 諸手当90,318円のうち、37,800円(41.9%)が地域手当12%の概算にあたります
- 残る地域手当以外52,518円は59団体で53番目、総額の13.0%です
- 落ち幅23,816円は小さいほうから4番目。外側が薄いので、総額32番目が国ベースでは19番目になります
- 落ち幅の小さい上位4つのうち3つが地域手当12%以上。率が高い団体は外側が薄いほうに寄ります
- 地域手当12%の概算37,800円を引くと、残る52,518円(総額の13.0%)が人ごとに違う部分
よくある質問
地域手当が厚いのに、外側が薄いのはなぜですか
この2つは逆に寄る傾向があります。地域手当以外が総額に占める割合の下位6団体は、すべて地域手当12%以上でした。ただし松原市のように12%で20.1%という例もあります。
総額が32番目なのに国ベースが19番目なのはなぜですか
落ち幅23,816円が小さいからです。外側が薄い団体は、国の制度に合わせ直したときに落ちる部分が少なくなります。
諸手当90,318円のうち、自分に関係するのはどこですか
地域手当12%の概算37,800円を除いた、52,518円です。時間外の量、担当する業務、役職、住んでいる場所で決まります。総額に占める割合は13.0%です。