自治体別 / 市
西条市職員の転職|経験の活かし方と求人の探し方
西条市のラスパイレス指数94.7は、同じ類似団体類型区分の101団体のなかで85番目です。
下から数えて17番目。
ところが平均給与月額373,120円は46番目まで上がります。
39ランク。
西条市の給与水準を、数字で確認する
総務省の調査によると、西条市の一般行政職は次のとおりです(令和6年4月1日現在)。
| 項目 | 西条市 | 101団体での順位 |
|---|---|---|
| ラスパイレス指数 | 94.7 | 85番目 |
| 平均年齢 | 42.7歳 | 38番目 |
| 平均給料月額 | 311,500円 | 57番目 |
| 諸手当月額 | 61,620円 | 39番目 |
| 平均給与月額 | 373,120円 | 46番目 |
| 平均給与月額(国ベース) | 342,832円 | 49番目 |
| 地域手当以外 | 61,620円 | 33番目 |
| 落ち幅 | 30,288円 | 42番目 |
地域手当は国の指定基準・実際の支給割合とも0%です。したがって諸手当61,620円は全額が地域手当以外で、これは総額の16.5%にあたります。
2段階で、39ランク上がります
1段目。指数85番目から、給料月額57番目へ。28ランク上がります。
押し上げているのは平均年齢42.7歳(101団体で38番目)です。指数は国と同じ年齢構成にそろえて計算するので年齢の違いが消えますが、平均給料月額は実際の在職者で計算するので残ります。
2段目。給料月額57番目から、総額46番目へ。11ランク上がります。
押し上げているのは地域手当以外61,620円(33番目)です。地域手当が0%なので、諸手当が全部この部分にあたります。
3段目。総額46番目から、国ベース49番目へ。3ランク下がります。
指数85番目と総額46番目。
同じ市の同じ給与で、39ランクの開きがあります。
指数が低いことは、受け取る額が少ないことを意味しません
指数94.7は、101団体のなかでは低い側です。
それでも総額は真ん中あたりまで来ます。
押し上げているのは、年齢と諸手当の2つ。
どちらも指数には出ない数字です。
この連載では、指数が60番目の市が給料月額7番目に来る例や、指数が52番目の市が給料月額10番目に来る例も扱ってきました。
指数の順位から、受け取る額の順位は分かりません。
県内の数字は愛媛県職員の転職に、隣接する市は新居浜市職員の転職に、県内の市は今治市職員の転職に整理しています。
市は、どういう団体か
西条市は、中核市でも施行時特例市でもない市です。開発許可や建築確認をどこまで市が処理するかは、市によって扱いが異なります。保健所は設置しないので、食品衛生や感染症対策は都道府県の仕事として残ります。
ところが、町村との間にははっきりした線が1本あります。
社会福祉法第14条第1項は、都道府県及び市(特別区を含む)は、条例で、福祉に関する事務所を設置しなければならないと定めています。一方、同条第3項では、町村は、条例で、その区域を所管区域とする福祉に関する事務所を設置することができるとされています。
市は必ず置く。町村は置いてもよい。ここが分かれ目です。
そして同条第6項によれば、市町村の福祉に関する事務所は、生活保護法、児童福祉法、母子及び父子並びに寡婦福祉法、老人福祉法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法に定める援護、育成、更生の措置に関する事務のうち、市町村が処理することとされているものをつかさどります。
6つの法律にまたがる給付と措置を、1つの事務所で扱う。これが、市になった団体に必ずある仕事です。
職務経歴書に書くときは、「市役所の仕事」ではなく、担当した事務の名前で書いてください。市の人口と処理件数を添えると、読まれ方が変わります。
市役所の経験は、民間で何と呼ばれるか
| 市役所での仕事 | 求人票での言い方 |
|---|---|
| 予算の要求・査定、財政計画 | 予実管理、投資判断、経営企画 |
| 企業との立地・操業に関する調整 | 渉外、事業開発、法人営業 |
| 上下水道など公営企業 | インフラ運営、事業運営 |
| 水資源の管理、水利の調整 | インフラ運営、渉外、施設管理 |
| 廃棄物の収集・処理・減量 | 生産管理、物流管理、事業運営 |
| 生活保護、児童・障害・高齢の措置 | ケース管理、審査業務、与信管理 |
| 課税・徴収、滞納整理 | 債権管理、与信、回収 |
| 広い市域の支所・拠点の運営 | 多拠点管理、エリアマネジメント |
| 都市計画、市街地の整備 | 用地開発、開発企画、都市開発 |
| 市有施設の設計・積算・監督 | 発注者支援、施工管理 |
| 窓口・住民対応の業務設計 | カスタマーサポート、業務設計 |
| 議会対応、条例・規則の改正 | 渉外、法務、規程整備 |
部署ごとの詳しい対応は自治体の部署別 仕事ガイドにまとめています。財政課であれば財政課の経験は民間で何と呼ばれるかで、さらに細かく分解しています。
「足りない前提から、設計を始める」実務
西条市役所の方に、いちばん強く伝えたいのがこの点です。
資源の有効な利用の促進に関する法律第1条は、主要な資源の大部分を輸入に依存している我が国において、資源が大量に使用されていることにより使用済物品等及び副産物が大量に発生し、その相当部分が廃棄されており、かつ再生資源及び再生部品の相当部分が利用されずに廃棄されている状況に鑑み、資源の有効な利用の確保を図るとともに、廃棄物の発生の抑制及び環境の保全に資するため、使用済物品等及び副産物の発生の抑制並びに再生資源及び再生部品の利用の促進に関する所要の措置を講じることなどを目的とすると定めています。
条文の書き出しに注目したいです。
「主要な資源の大部分を輸入に依存している我が国において」。
前提から書き始めています。
どういう状況にあるから、この法律が要るのか。
そして、その前提は「持っていない」ことです。
持っていないから、使ったあとのものを使い直す。
実務は、次のような形になります。
- 持っていないと分かっていれば、使い方の設計が変わる
- ところが、足りているうちは、その前提が共有されない
- 共有されないと、なくなってから慌てて対応することになる
- 慌てて対応すると、高くつく
- そして、そのころには選べる手が減っています
企業でも、まったく同じ問題があります。
人手、時間、予算、原材料、顧客の関心。どれも「足りない前提で設計するか、足りている前提で設計するか」で、出てくるものが変わります。
そして、多くの場合こうなります。
計画は、うまくいく前提で作られます。
うまくいかない場合の話をすると、後ろ向きだと言われます。
だから、前提は書かれません。
書かれないので、前提が崩れたときに何が起きるかも分かりません。
そして、崩れてから全部を作り直すことになります。
前提を先に書いておく。
これだけで、あとの判断がずっと速くなります。
ところが、前提を書く仕事には成果が付きません。
求人票では、事業企画、経営企画、業務設計、サプライチェーン、リスク管理といった名前で書かれています。
書くときのこつは、計画を作ったと書かないことです。どういう前提を置いたか、その前提をどこに書いたか、前提が崩れたときに何が起きると想定したか、そして実際に崩れたときにどう動いたか。この形にすると、そのまま職務能力として読まれます。
西条で、どの経験が値になるか
1. 前提を先に書いた経験
うまくいかない場合を、計画のなかに書いた経験は、企業にほとんどありません。
2. 前提が崩れたときに動いた経験
想定していたから速く動けた場面は、そのまま危機管理の話になります。
3. 足りない前提で設計した経験
十分にない状態を前提に組み立てた経験は、どの職種でも強く読まれます。
4. 資源を扱ってきた経験
水でも人でも、限りがあるものを配ってきた経験は、事業運営で直接使えます。
県内・県外の求人を見るときに
西条市は愛媛県の東部にあり、新居浜市や今治市に隣接しています。四国全域を担当エリアとする求人では、勤務地の置き方によって通勤の可否が変わります。
まず職種で絞り、そのあとに勤務形態と担当エリアを確認する。勤務地から検索を始めると、リモート可や週数日出社の求人が最初から視界に入りません。
自分の経歴がどう言い換えられるかは、一度話しながら整理したほうが早いことが多いです。どの経験に値が付くのかから相談できます。
職務経歴書に、市役所の仕事をどう落とすか
制度名ではなく、判断したことを書く
「計画策定を担当」では読み手に何も残りません。どういう前提を置き、崩れたときに何が起きると考えたか。
崩れた話を書く
前提どおりにならなかった場面。そこで何をしたかまで書けると、実務があったことが伝わります。
規模を必ず書く
市の人口、扱った量、事業者数、関わった年数。数字を添えないと規模が伝わりません。
技術職の場合は、探し方が変わる
発注者側の経験そのものが職種になる
「発注者支援」という職種が、建設コンサルタント業界には確立しています。設計の審査、積算の確認、工事の監督、住民説明。市役所でやってきたことが、そのまま職務内容として書かれた求人です。
資格が入口で効く
技術士、施工管理技士、測量士、建築基準適合判定資格者、公害防止管理者、エネルギー管理士。実務経験の年数が受験要件になっているものは、在職中でなければ積めません。取れるものがあるなら、動く前に取っておいてください。
地下水が自然に湧く土地を扱ってきた技術者は、扱える人が限られる
湧き出す量の変化、掘る深さの決め方、塩分が入ってくる境目、使う量と湧く量の関係。地下から自然に出てくる水を前提に、取水と配水を設計してきた経験は、建設コンサルタントや水処理の各社から求められます。
面接で必ず詰められる2つのこと
「意思決定のスピードに耐えられるか」
行政は手続きの段数が多く、決裁を経て動きます。民間は月次で数字を締め、その場で方針を変えます。稟議の段数を弁解せず、自分の判断で動かした範囲を具体的に答えてください。
「数字への意識があるか」
「利益を意識したことはありますか」という形で聞かれます。水道や産業に関わったなら、扱った量、事業者数、施設数、かかった期間で答えてください。「行政なので利益はありません」と答える必要はありません。
在職中に進めるときの注意点
顔が知られている前提で動く
市内の企業の多くは、市役所と何らかの接点を持っています。取引先、許認可の相手方、補助事業の対象。在職中の活動が伝わりやすい環境だという前提で進めてください。応募先が現在の担当業務の相手方である場合は、とくに慎重に扱う必要があります。
服務上の扱いを先に確かめる
在職中に得た情報を持ち出すことは避けなければなりませんし、退職後の営業活動についても扱いを確認しておいたほうが安全です。判断に迷う場合は、応募の前に人事担当課に制度上の取扱いを確認してください。
面接の日程は、議会日程から逆算する
地方自治法第211条は、長が毎会計年度予算を調製し、年度開始前に議会の議決を経なければならないと定めています。市町村は年度開始前20日までに予算を議会へ提出するようにしなければならない、とも書かれています。決算は、出納閉鎖後3か月以内の長への提出、監査委員の審査、議会の認定という順です(第233条)。予算編成の山と定例会の会期中は、平日日中の面接を入れるのが難しくなります。
在職中に決める
公務員には雇用保険が適用されないため、辞めてから探すと収入のない期間がそのまま持ち出しになります(公務員に雇用保険がない理由)。
まとめ
- 西条市の一般行政職はラスパイレス指数94.7、平均給与月額373,120円(令和6年4月1日現在・総務省調査)
- 指数は101団体で85番目(下から17番目)。それでも総額は46番目まで上がります
- 押し上げているのは平均年齢42.7歳(38番目)と地域手当以外61,620円(33番目)の2つ
- どちらも指数には出ない数字です
- 指数の順位から、受け取る額の順位は分かりません
- 諸手当61,620円は全額が地域手当以外。総額の16.5%が、人ごとに違う部分です
よくある質問
指数が85番目だと、給与は低いのですか
総額は46番目です。指数は年齢の効果を消した給料表の水準であって、実際に払われている額ではありません。
何が押し上げているのですか
平均年齢42.7歳(38番目)と、地域手当以外61,620円(33番目)の2つです。どちらも指数には出ません。
諸手当61,620円のうち、自分に関係するのはどこですか
地域手当が0%なので、61,620円が全部です。時間外の量、担当する業務、役職、住んでいる場所で決まります。総額に占める割合は16.5%です。