自治体別 / 市
島田市職員の転職|経験の活かし方と求人の探し方
島田市のラスパイレス指数100.6は、同じ類似団体類型区分の154団体のなかで6番目です。
上から数えて6番目。
ところが平均給与月額367,922円は80番目。
指数から国ベースまで、下がり続けます。
島田市の給与水準を、数字で確認する
総務省の調査によると、島田市の一般行政職は次のとおりです(令和6年4月1日現在)。
| 項目 | 島田市 | 154団体での順位 |
|---|---|---|
| ラスパイレス指数 | 100.6 | 6番目 |
| 平均年齢 | 41.3歳 | 90番目(高い側) |
| 平均給料月額 | 315,600円 | 58番目 |
| 諸手当月額 | 52,322円 | 96番目 |
| 平均給与月額 | 367,922円 | 80番目 |
| 平均給与月額(国ベース) | 339,141円 | 91番目 |
| 地域手当以外 | 52,322円 | 88番目 |
| 落ち幅 | 28,781円 | 75番目(小さい側) |
地域手当は国の指定基準・実際の支給割合とも0%です。したがって諸手当52,322円は全額が地域手当以外で、これは総額の14.2%にあたります。
6番目から始まって、下がり続けます
1段目。指数6番目から、給料月額58番目へ。52ランク落ちます。
落としているのは平均年齢41.3歳(154団体で90番目)です。
2段目。給料月額58番目から、総額80番目へ。22ランク落ちます。
落としているのは諸手当52,322円(96番目)です。
3段目。総額80番目から、国ベース91番目へ。11ランク落ちます。
3回とも、同じ向きに落ちます。
これまで見てきた市には、途中で戻る段がありました。
島田市には、戻る段がありません。
111本目に扱った市は、どこでも順位が動きませんでした。島田市は、どこでも同じ向きに動きます。
指数の上位8団体で、総額は98,700円開きます
この区分でラスパイレス指数が高い順に8団体を並べます。
| 市・町 | 指数 | 地域手当 | 諸手当 | 総額 |
|---|---|---|---|---|
| 湖西市 | 101.8 | 0% | 74,231円 | 390,131円 |
| 山北町 | 101.5 | 0% | 55,886円 | 367,386円 |
| 守山市 | 101.2 | 6% | 120,788円 | 439,788円 |
| 犬山市 | 101.0 | 6% | 89,672円 | 415,872円 |
| 袋井市 | 100.7 | 3% | 72,624円 | 399,124円 |
| 島田市 | 100.6 | 0% | 52,322円 | 367,922円 |
| 神崎町 | 100.6 | 0% | 47,088円 | 341,088円 |
| 野洲市 | 100.6 | 0% | 65,798円 | 394,198円 |
指数は101.8から100.6まで、1.2ポイントの幅に8団体が並んでいます。
ところが総額は341,088円から439,788円まで、98,700円開きます。
さらに、下から3つ(島田市・神崎町・野洲市)は指数が100.6で同じです。
同じ指数の3団体で、総額は341,088円・367,922円・394,198円。53,110円開きます。
同じ県に、給料月額が300円しか違わない市があります
この区分にいる静岡県の湖西市と並べます。
| 項目 | 島田市 | 湖西市 | 差 |
|---|---|---|---|
| 地域手当(実際の支給) | 0% | 0% | ― |
| 平均給料月額 | 315,600円 | 315,900円 | 300円 |
| 諸手当月額 | 52,322円 | 74,231円 | 21,909円 |
| 平均給与月額 | 367,922円 | 390,131円 | 22,209円 |
どちらも実際の地域手当は0%です。
給料月額の差は300円。
総額の差22,209円のうち、21,909円が諸手当から出ています。98.6%です。
給料表ではほとんど差がつかず、外側だけで差がついています。
なお湖西市は、国が示す基準は3%ですが、実際の支給割合は0%です。
県内の数字は静岡県職員の転職に、県内の市は静岡市職員の転職・浜松市職員の転職・藤枝市職員の転職・焼津市職員の転職に整理しています。
市は、どういう団体か
島田市は、中核市でも施行時特例市でもない市です。開発許可や建築確認をどこまで市が処理するかは、市によって扱いが異なります。保健所は設置しないので、食品衛生や感染症対策は都道府県の仕事として残ります。
ところが、町村との間にははっきりした線が1本あります。
社会福祉法第14条第1項は、都道府県及び市(特別区を含む)は、条例で、福祉に関する事務所を設置しなければならないと定めています。一方、同条第3項では、町村は、条例で、その区域を所管区域とする福祉に関する事務所を設置することができるとされています。
市は必ず置く。町村は置いてもよい。ここが分かれ目です。
そして同条第6項によれば、市町村の福祉に関する事務所は、生活保護法、児童福祉法、母子及び父子並びに寡婦福祉法、老人福祉法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法に定める援護、育成、更生の措置に関する事務のうち、市町村が処理することとされているものをつかさどります。
6つの法律にまたがる給付と措置を、1つの事務所で扱う。これが、市になった団体に必ずある仕事です。
職務経歴書に書くときは、「市役所の仕事」ではなく、担当した事務の名前で書いてください。市の人口と処理件数を添えると、読まれ方が変わります。
市役所の経験は、民間で何と呼ばれるか
| 市役所での仕事 | 求人票での言い方 |
|---|---|
| 予算の要求・査定、財政計画 | 予実管理、投資判断、経営企画 |
| 茶業など産地の支援 | 事業開発、調達、ブランド企画 |
| 特産品の販路づくり、輸出の支援 | 販路開拓、営業企画、商品企画 |
| 河川・治水に関わる調整 | 資産管理、施設運営、渉外 |
| 生活保護、児童・障害・高齢の措置 | ケース管理、審査業務、与信管理 |
| 課税・徴収、滞納整理 | 債権管理、与信、回収 |
| 観光の受入れ、催しの運営 | 事業運営、集客企画、渉外 |
| 都市計画、市街地の整備 | 都市開発、施設企画 |
| 上下水道など公営企業 | インフラ運営、事業運営 |
| 市有施設の設計・積算・監督 | 発注者支援、施工管理 |
| 窓口・住民対応の業務設計 | カスタマーサポート、業務設計 |
| 議会対応、条例・規則の改正 | 渉外、法務、規程整備 |
部署ごとの詳しい対応は自治体の部署別 仕事ガイドにまとめています。財政課であれば財政課の経験は民間で何と呼ばれるかで、さらに細かく分解しています。
「使われる場面が消えた」実務
島田市役所の方に、いちばん強く伝えたいのがこの点です。
お茶の振興に関する法律第1条は、この法律が、お茶に関する伝統と文化が国民の生活に深く浸透し、茶業が地域の産業として重要な地位を占めている中で、近年、生活様式の多様化その他のお茶をめぐる諸情勢の著しい変化が生じていることに鑑み、茶業及びお茶の文化の振興を図るため、基本方針の策定について定めるとともに、生産者の経営の安定、消費の拡大、食育の推進、輸出の促進、伝統に関する知識等の普及の措置等を講じ、もって茶業の健全な発展に寄与することを目的とすると定めています。
理由が「生活様式の多様化」と書かれています。
作っているものは、変わっていません。
変わったのは、使われる場面のほうです。
だから措置が、生産の話だけで終わっていません。
消費の拡大、食育、輸出、知識の普及。
売り先を作り直す話が、同じ条文に並んでいます。
実務は、次のような形になります。
- 売れなくなると、まず品質を上げようとする
- 品質は上がる。それでも売れない
- 使われる場面そのものが減っているから
- 場面を作り直す仕事は、作る部署の仕事ではない
- そして、誰の仕事でもないまま数年が過ぎます
企業でも、まったく同じ問題があります。
主力の製品、長く続けてきたサービス、定番の取引。どれも「品質は落ちていないのに売れない」という形で表れます。
そして、多くの場合こうなります。
数字が落ちます。
改良の提案が出ます。
改良します。少し戻ります。
また落ちます。
使われる場面が減っている、という話は出ません。
出しても、「では何をするのか」で止まります。
使われる場面を作り直す仕事は、製品開発ではありません。
そのぶん、担当が決まりません。
それでも、やった人がいた商品だけが、いまも残っています。
求人票では、商品企画、事業開発、マーケティング、販路開拓、ブランド企画といった名前で書かれています。
書くときのこつは、産地支援を担当したと書かないことです。何がどのくらい減っていたか、品質ではなく場面の問題だとどう確かめたか、どの場面を作りにいったか、そして数字がどう動いたか。この形にすると、そのまま職務能力として読まれます。
島田で、どの経験が値になるか
1. 品質ではないと切り分けた経験
落ちている原因が作り方ではないと示した経験は、企業にほとんどありません。
2. 使われる場面を作りにいった経験
新しい売り先や使い道を開いた経験は、そのまま事業開発の話になります。
3. 担当が決まっていない仕事を引き受けた経験
誰の仕事でもないものを自分の仕事にした経験は、めったに書かれません。
4. 何年もかかる産業の数字を追ってきた経験
収穫まで年単位かかる相手と計画を立ててきた経験は、どの職種でも強く読まれます。
県内・県外の求人を見るときに
島田市は静岡県の中部にあり、大井川をはさんで東海道本線と東名高速道路が通ります。静岡方面はもちろん、浜松方面も選択肢に入ります。
まず職種で絞り、そのあとに勤務形態と担当エリアを確認する。勤務地から検索を始めると、リモート可や週数日出社の求人が最初から視界に入りません。
自分の経歴がどう言い換えられるかは、一度話しながら整理したほうが早いことが多いです。どの経験に値が付くのかから相談できます。
職務経歴書に、市役所の仕事をどう落とすか
制度名ではなく、判断したことを書く
「産地支援を担当」では読み手に何も残りません。何が減っていて、どこを原因だと見立てたか。
動かなかった話を書く
やったのに数字が戻らなかった施策。そこで何を変えたかまで書けると、実務があったことが伝わります。
規模を必ず書く
市の人口、扱った面積、事業者数、続いた年数。数字を添えないと規模が伝わりません。
技術職の場合は、探し方が変わる
発注者側の経験そのものが職種になる
「発注者支援」という職種が、建設コンサルタント業界には確立しています。設計の審査、積算の確認、工事の監督、住民説明。市役所でやってきたことが、そのまま職務内容として書かれた求人です。
資格が入口で効く
技術士、施工管理技士、測量士、建築基準適合判定資格者、公害防止管理者、エネルギー管理士。実務経験の年数が受験要件になっているものは、在職中でなければ積めません。取れるものがあるなら、動く前に取っておいてください。
大きな川と台地の両方を扱ってきた技術者は、扱える人が限られる
川幅の広い川の堤防と橋、台地の上に水を上げる仕組み、斜面に作られた茶畑の道と排水。平地と台地で条件がまったく違う市を、1つとして維持してきた経験は、建設コンサルタントや上下水道の各社から求められます。
面接で必ず詰められる2つのこと
「意思決定のスピードに耐えられるか」
行政は手続きの段数が多く、決裁を経て動きます。民間は月次で数字を締め、その場で方針を変えます。稟議の段数を弁解せず、自分の判断で動かした範囲を具体的に答えてください。
「数字への意識があるか」
「利益を意識したことはありますか」という形で聞かれます。産地の支援や観光に関わったなら、扱った面積、事業者数、出荷量、かかった期間で答えてください。「行政なので利益はありません」と答える必要はありません。
在職中に進めるときの注意点
顔が知られている前提で動く
市内の企業の多くは、市役所と何らかの接点を持っています。取引先、許認可の相手方、補助事業の対象。在職中の活動が伝わりやすい環境だという前提で進めてください。応募先が現在の担当業務の相手方である場合は、とくに慎重に扱う必要があります。
服務上の扱いを先に確かめる
在職中に得た情報を持ち出すことは避けなければなりませんし、退職後の営業活動についても扱いを確認しておいたほうが安全です。判断に迷う場合は、応募の前に人事担当課に制度上の取扱いを確認してください。
面接の日程は、議会日程から逆算する
地方自治法第211条は、長が毎会計年度予算を調製し、年度開始前に議会の議決を経なければならないと定めています。市町村は年度開始前20日までに予算を議会へ提出するようにしなければならない、とも書かれています。決算は、出納閉鎖後3か月以内の長への提出、監査委員の審査、議会の認定という順です(第233条)。予算編成の山と定例会の会期中は、平日日中の面接を入れるのが難しくなります。
在職中に決める
公務員には雇用保険が適用されないため、辞めてから探すと収入のない期間がそのまま持ち出しになります(公務員に雇用保険がない理由)。
まとめ
- 島田市の一般行政職はラスパイレス指数100.6、平均給与月額367,922円(令和6年4月1日現在・総務省調査)
- 指数は154団体で6番目。それでも給料月額58番目(52ランク下降)→ 総額80番目(22ランク下降)→ 国ベース91番目(11ランク下降)と、3回とも同じ向きに落ちます
- 落としているのは年齢41.3歳(90番目)と諸手当52,322円(96番目)です
- 指数の上位8団体は1.2ポイントの幅に並ぶのに、総額は98,700円開きます。指数100.6で並ぶ3団体でも53,110円違います
- 同じ県の湖西市とは、どちらも実際の地域手当0%で給料月額の差が300円。それでも総額は22,209円違い、その98.6%が諸手当から出ています
- 諸手当52,322円は全額が地域手当以外。総額の14.2%が、人ごとに違う部分です
よくある質問
指数が6番目なのに総額が80番目なのはなぜですか
ラスパイレス指数は、国の給料表と比べたときの水準を示す指数で、諸手当を含みません。島田市は年齢が90番目、諸手当が96番目で、どちらも総額を押し下げる側に働いています。
指数が同じ団体は、総額も近いのですか
近くなりません。この区分で指数100.6の団体は3つあり、総額は341,088円・367,922円・394,198円で53,110円開きます。
諸手当52,322円のうち、自分に関係するのはどこですか
地域手当が0%なので、52,322円が全部です。時間外の量、担当する業務、役職、住んでいる場所で決まります。総額に占める割合は14.2%です。