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周南市職員の転職|経験の活かし方と求人の探し方
周南市のラスパイレス指数101.0は、同じ類似団体類型区分の101団体のなかで7番目です。
平均給料月額332,500円も6番目。
給料表の水準は、最上位クラスです。
それでも平均給与月額は19番目です。
周南市の給与水準を、数字で確認する
総務省の調査によると、周南市の一般行政職は次のとおりです(令和6年4月1日現在)。
| 項目 | 周南市 | 101団体での順位 |
|---|---|---|
| ラスパイレス指数 | 101.0 | 7番目 |
| 平均年齢 | 43.1歳 | 29番目 |
| 平均給料月額 | 332,500円 | 6番目 |
| 諸手当月額 | 62,486円 | 36番目 |
| 平均給与月額 | 394,986円 | 19番目 |
| 平均給与月額(国ベース) | 365,889円 | 10番目 |
| 地域手当以外 | 52,511円 | 50番目 |
地域手当は国の指定基準・実際の支給割合とも3%です。給料月額にかけると、概算で9,975円。諸手当62,486円からこれを引くと、残りは52,511円。総額の13.3%になります。
給料表だけが突出しています
指数7番目、給料月額6番目。
地域手当3%は約1万円。
地域手当以外は50番目。ちょうど真ん中です。
総額19番目は、この3つの合計です。
給料表で稼いだぶんを、外側で伸ばしていない。だから、給料表の順位ほど総額の順位は上がりません。
一方、国ベースでは10番目まで戻ります。国ベースは国の制度に合わせて計算し直した額なので、給料表の水準がそのまま効きます。
焼津市と並べると、正反対になります
同じ区分・同じ地域手当3%・年齢も43.1歳と42.2歳で近い焼津市と並べます。
| 項目 | 周南市 | 焼津市 | 差 |
|---|---|---|---|
| 平均給料月額 | 332,500円(6番目) | 322,600円(24番目) | 周南が9,900円上 |
| 地域手当の概算 | 9,975円 | 9,678円 | 周南が297円上 |
| 地域手当以外 | 52,511円(50番目) | 77,694円(4番目) | 焼津が25,183円上 |
| 平均給与月額 | 394,986円(19番目) | 409,972円(7番目) | 焼津が14,986円上 |
| 平均給与月額(国ベース) | 365,889円(10番目) | 353,909円(27番目) | 周南が11,980円上 |
総額では焼津市が14,986円上。国ベースでは周南市が11,980円上です。
逆転の幅は26,966円。
区分も、地域手当の率も、年齢も揃えたうえで、これだけ入れ替わります。
差を作っているのは、地域手当以外の25,183円だけです。
県内の数字は山口県職員の転職に、同じ県の市は宇部市職員の転職と山口市職員の転職に、比較した市は焼津市職員の転職に整理しています。
市は、どういう団体か
周南市は、中核市でも施行時特例市でもない市です。開発許可や建築確認をどこまで市が処理するかは、市によって扱いが異なります。保健所は設置しないので、食品衛生や感染症対策は都道府県の仕事として残ります。
ところが、町村との間にははっきりした線が1本あります。
社会福祉法第14条第1項は、都道府県及び市(特別区を含む)は、条例で、福祉に関する事務所を設置しなければならないと定めています。一方、同条第3項では、町村は、条例で、その区域を所管区域とする福祉に関する事務所を設置することができるとされています。
市は必ず置く。町村は置いてもよい。ここが分かれ目です。
そして同条第6項によれば、市町村の福祉に関する事務所は、生活保護法、児童福祉法、母子及び父子並びに寡婦福祉法、老人福祉法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法に定める援護、育成、更生の措置に関する事務のうち、市町村が処理することとされているものをつかさどります。
6つの法律にまたがる給付と措置を、1つの事務所で扱う。これが、市になった団体に必ずある仕事です。
職務経歴書に書くときは、「市役所の仕事」ではなく、担当した事務の名前で書いてください。市の人口と処理件数を添えると、読まれ方が変わります。
市役所の経験は、民間で何と呼ばれるか
| 市役所での仕事 | 求人票での言い方 |
|---|---|
| 予算の要求・査定、財政計画 | 予実管理、投資判断、経営企画 |
| 工場の省エネ・排出の指導 | 環境管理、規制対応、品質保証 |
| 企業との立地・操業に関する調整 | 渉外、事業開発、法人営業 |
| 生活保護、児童・障害・高齢の措置 | ケース管理、審査業務、与信管理 |
| 課税・徴収、滞納整理 | 債権管理、与信、回収 |
| 港湾・工業用地の管理 | 資産管理、用地管理 |
| 都市計画、市街地の整備 | 用地開発、開発企画、都市開発 |
| 上下水道など公営企業 | インフラ運営、事業運営 |
| 市有施設の設計・積算・監督 | 発注者支援、施工管理 |
| 窓口・住民対応の業務設計 | カスタマーサポート、業務設計 |
| 内部管理(人事・財政・総務・会計) | コーポレート、管理部門 |
| 議会対応、条例・規則の改正 | 渉外、法務、規程整備 |
部署ごとの詳しい対応は自治体の部署別 仕事ガイドにまとめています。財政課であれば財政課の経験は民間で何と呼ばれるかで、さらに細かく分解しています。
「減らすことと、変えることは別」の実務
周南市役所の方に、いちばん強く伝えたいのがこの点です。
エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律第1条は、この法律が、工場等、輸送、建築物及び機械器具等についてのエネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換に関する所要の措置、電気の需要の最適化に関する所要の措置などを講ずることを目的とすると定めています。
法律の名前そのものに、2つのことが並んでいます。
「使用の合理化」と「非化石エネルギーへの転換」。
減らすことと、変えること。
この2つは、別の仕事です。
減らすのは、いまのやり方のまま無駄を削る話です。設備を更新し、運転を見直し、止められるものを止める。積み上げれば効きますが、限界があります。
変えるのは、使うもの自体を替える話です。そもそもの燃料や電源を替える。一度に大きく動きますが、設備も契約も作業手順も入れ替わります。
そして、減らす努力をいくら積んでも、変えたことにはなりません。
実務は、次のような形になります。
- 減らす話は、現場の改善として通りやすい
- 変える話は、投資の判断になる
- だから、減らす話ばかりが進む
- そして、減らせる余地がなくなったところで止まります
- そのときには、変えるための時間が残っていません
企業でも、まったく同じことが起きています。
古い仕組みの改善と、仕組みそのものの入れ替え。どちらも「効率化」と呼ばれますが、中身はまったく違います。
そして多くの企業で、こうなります。改善は毎年やっています。
数字も少しずつ良くなります。
だから、入れ替えの話が出ません。
改善で稼げる幅が年々小さくなっていることに、途中で気づきます。
気づいたときには、「いまさら入れ替えるより、改善を続けたほうが早い」という判断になります。
そして、その判断が何年も続きます。
求人票では、生産技術、設備保全、経営企画、事業企画、環境管理といった名前で書かれています。
書くときのこつは、削減率を書かないことです。減らす余地がどこまでかをどう見積もったか、変える判断をいつ出すべきだと考えたか、その判断を通すために何を示したか、そして変えたあと本当に効いたかをどう確かめたか。この形にすると、そのまま職務能力として読まれます。
周南で、どの経験が値になるか
1. 減らす余地の限界を見積もった経験
改善で行けるところまでを、先に数字で出す。これができる人は、企業にほとんどいません。
2. 入れ替えの判断を出した経験
投資の判断に持ち込んだ経験は、強く読まれます。
3. 通らなかった提案を残した経験
その年は通らなくても、次の年に効くことがあります。残した経験はめったにありません。
4. 大きな設備を持つ相手と話した経験
動かせない事情を知ったうえで提案する。この往復は、企業の技術営業と同じ形です。
県内・県外の求人を見るときに
周南市は山口県の東部にあり、瀬戸内側に位置しています。県東部から広島方面までを担当エリアとする求人で、拠点がここにあること自体が条件になることがあります。
まず職種で絞り、そのあとに勤務形態と担当エリアを確認する。勤務地から検索を始めると、リモート可や週数日出社の求人が最初から視界に入りません。
自分の経歴がどう言い換えられるかは、一度話しながら整理したほうが早いことが多いです。どの経験に値が付くのかから相談できます。
職務経歴書に、市役所の仕事をどう落とすか
制度名ではなく、判断したことを書く
「環境行政を担当」では読み手に何も残りません。減らす余地をどこまでと見積もり、変える判断をいつ出すべきだと考えたか。
通らなかった話を書く
提案が通らないことがあります。そのとき何をしたかを書けると、実務があったことが伝わります。
規模を必ず書く
市の人口、対象の事業所数、指導の件数、扱った量。数字を添えないと規模が伝わりません。
技術職の場合は、探し方が変わる
発注者側の経験そのものが職種になる
「発注者支援」という職種が、建設コンサルタント業界には確立しています。設計の審査、積算の確認、工事の監督、住民説明。市役所でやってきたことが、そのまま職務内容として書かれた求人です。
資格が入口で効く
技術士、施工管理技士、測量士、建築基準適合判定資格者、公害防止管理者、エネルギー管理士。実務経験の年数が受験要件になっているものは、在職中でなければ積めません。取れるものがあるなら、動く前に取っておいてください。
大きな工場を相手にしてきた技術者は、扱える人が限られる
排出、排水、騒音、大型設備の更新。止められない設備を持つ相手を見てきた経験は、プラントエンジニアリングや環境関連の各社から求められます。
面接で必ず詰められる2つのこと
「意思決定のスピードに耐えられるか」
行政は手続きの段数が多く、決裁を経て動きます。民間は月次で数字を締め、その場で方針を変えます。稟議の段数を弁解せず、自分の判断で動かした範囲を具体的に答えてください。
「数字への意識があるか」
「利益を意識したことはありますか」という形で聞かれます。環境や産業に関わったなら、対象の事業所数、指導の件数、扱った量、削減できた額で答えてください。「行政なので利益はありません」と答える必要はありません。
在職中に進めるときの注意点
顔が知られている前提で動く
市内の企業の多くは、市役所と何らかの接点を持っています。取引先、許認可の相手方、補助事業の対象。在職中の活動が伝わりやすい環境だという前提で進めてください。応募先が現在の担当業務の相手方である場合は、とくに慎重に扱う必要があります。
服務上の扱いを先に確かめる
在職中に得た情報を持ち出すことは避けなければなりませんし、退職後の営業活動についても扱いを確認しておいたほうが安全です。判断に迷う場合は、応募の前に人事担当課に制度上の取扱いを確認してください。
面接の日程は、議会日程から逆算する
地方自治法第211条は、長が毎会計年度予算を調製し、年度開始前に議会の議決を経なければならないと定めています。市町村は年度開始前20日までに予算を議会へ提出するようにしなければならない、とも書かれています。決算は、出納閉鎖後3か月以内の長への提出、監査委員の審査、議会の認定という順です(第233条)。予算編成の山と定例会の会期中は、平日日中の面接を入れるのが難しくなります。
在職中に決める
公務員には雇用保険が適用されないため、辞めてから探すと収入のない期間がそのまま持ち出しになります(公務員に雇用保険がない理由)。
まとめ
- 周南市の一般行政職はラスパイレス指数101.0、平均給与月額394,986円(令和6年4月1日現在・総務省調査)
- 指数7番目、給料月額6番目と給料表は最上位クラス。それでも総額は19番目です
- 地域手当3%は約1万円、地域手当以外は50番目(真ん中)。外側で伸ばしていません
- 国ベースでは10番目まで戻ります(給料表の水準がそのまま効くため)
- 焼津市とは、総額では焼津が14,986円上、国ベースでは周南が11,980円上。逆転の幅は26,966円
- 区分も地域手当の率も年齢も揃えたうえで、地域手当以外の25,183円差だけで入れ替わります
よくある質問
指数7番目・給料月額6番目なのに総額19番目なのはなぜですか
地域手当3%が約1万円と薄く、地域手当以外も50番目(真ん中)だからです。給料表で稼いだぶんを、外側で伸ばしていません。国ベースでは10番目まで戻ります。
焼津市と条件が同じなのに、なぜ順位が入れ替わるのですか
地域手当以外が25,183円違うからです。周南市50番目、焼津市4番目。給料表の水準で周南市がどれだけ上でも、外側の差がそれを超えます。
諸手当62,486円のうち、自分に関係するのはどこですか
地域手当3%の概算9,975円を除いた、52,511円です。時間外の量、担当する業務、役職、住んでいる場所で決まります。総額に占める割合は13.3%です。