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宜野湾市職員の転職|経験の活かし方と求人の探し方
宜野湾市のラスパイレス指数95.3は、同じ類似団体類型区分の59団体のなかで56番目です。
平均給料月額303,800円は54番目。
諸手当54,762円は57番目。平均給与月額358,562円は58番目。国ベースは56番目。
どこを見ても、順位が動きません。
宜野湾市の給与水準を、数字で確認する
総務省の調査によると、宜野湾市の一般行政職は次のとおりです(令和6年4月1日現在)。
| 項目 | 宜野湾市 | 59団体での順位 |
|---|---|---|
| ラスパイレス指数 | 95.3 | 56番目 |
| 平均年齢 | 41.1歳 | 43番目(高い側) |
| 平均給料月額 | 303,800円 | 54番目 |
| 諸手当月額 | 54,762円 | 57番目 |
| 平均給与月額 | 358,562円 | 58番目 |
| 平均給与月額(国ベース) | 331,965円 | 56番目 |
| 地域手当以外 | 54,762円 | 48番目 |
| 落ち幅 | 26,597円 | 52番目(小さい側) |
地域手当は国の指定基準・実際の支給割合とも0%です。したがって諸手当54,762円は全額が地域手当以外で、これは総額の15.3%にあたります。
この連載で、初めての形です
これまで市を1本ずつ見てきて、毎回やってきたのは「どこで順位が動くか」を追うことでした。
指数から給料月額へ。給料月額から総額へ。総額から国ベースへ。
年齢で押し上がる市がありました。諸手当の薄さで75ランク落ちる市がありました。
宜野湾市では、それが起きません。
56番目 → 54番目 → 58番目 → 56番目。
いちばん大きい動きが4ランクです。
どこか1つが効いているのではありません。全部が同じ向きにそろっています。
そして、そろっているという事実自体が、読み取れることの1つです。
沖縄県の4市が、同じ区分に並んでいます
この区分59団体のうち、沖縄県の市は4つあります。
| 市 | 指数 | 平均年齢 | 給料月額 | 諸手当 | 総額 | 外側の割合 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 沖縄市 | 95.8 | 41.9歳 | 308,900円 | 53,771円 | 362,671円 | 14.8% |
| 宜野湾市 | 95.3 | 41.1歳 | 303,800円 | 54,762円 | 358,562円 | 15.3% |
| 浦添市 | 95.3 | 40.5歳 | 298,400円 | 54,808円 | 353,208円 | 15.5% |
| うるま市 | 95.9 | 41.5歳 | 304,200円 | 57,632円 | 361,832円 | 15.9% |
4市とも地域手当0%。指数は95.3〜95.9の0.6ポイント差。年齢は40.5〜41.9歳の1.4歳差。
諸手当は53,771円〜57,632円の3,861円差。
外側が総額に占める割合は14.8%〜15.9%の1.1ポイント差。
この区分全体では、割合は9.1%から25.2%まで16.1ポイント開いています。
そのなかで、4市が1.1ポイントに収まっています。
さらに、この区分の諸手当が薄い5団体のうち3つが沖縄県の市です(沖縄市53,771円・宜野湾市54,762円・浦添市54,808円)。
なぜそうなっているかは、この調査からは読み取れません。
読み取れるのは、4市の形がそろっているという事実だけです。
県内の数字は沖縄県職員の転職に、県内の市は那覇市職員の転職・沖縄市職員の転職・浦添市職員の転職・うるま市職員の転職に整理しています。
市は、どういう団体か
宜野湾市は、中核市でも施行時特例市でもない市です。開発許可や建築確認をどこまで市が処理するかは、市によって扱いが異なります。保健所は設置しないので、食品衛生や感染症対策は都道府県の仕事として残ります。
ところが、町村との間にははっきりした線が1本あります。
社会福祉法第14条第1項は、都道府県及び市(特別区を含む)は、条例で、福祉に関する事務所を設置しなければならないと定めています。一方、同条第3項では、町村は、条例で、その区域を所管区域とする福祉に関する事務所を設置することができるとされています。
市は必ず置く。町村は置いてもよい。ここが分かれ目です。
そして同条第6項によれば、市町村の福祉に関する事務所は、生活保護法、児童福祉法、母子及び父子並びに寡婦福祉法、老人福祉法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法に定める援護、育成、更生の措置に関する事務のうち、市町村が処理することとされているものをつかさどります。
6つの法律にまたがる給付と措置を、1つの事務所で扱う。これが、市になった団体に必ずある仕事です。
職務経歴書に書くときは、「市役所の仕事」ではなく、担当した事務の名前で書いてください。市の人口と処理件数を添えると、読まれ方が変わります。
市役所の経験は、民間で何と呼ばれるか
| 市役所での仕事 | 求人票での言い方 |
|---|---|
| 予算の要求・査定、財政計画 | 予実管理、投資判断、経営企画 |
| 若年層の就労支援、職業相談 | 人材紹介、採用支援、キャリア支援 |
| 観光・催しの受入れ調整 | 事業運営、渉外、集客企画 |
| 海岸・港湾施設の維持管理 | 資産管理、施設運営 |
| 生活保護、児童・障害・高齢の措置 | ケース管理、審査業務、与信管理 |
| 課税・徴収、滞納整理 | 債権管理、与信、回収 |
| 大規模な用地の利用計画 | 用地開発、開発企画、都市開発 |
| 都市計画、市街地の整備 | 都市開発、施設企画 |
| 上下水道など公営企業 | インフラ運営、事業運営 |
| 市有施設の設計・積算・監督 | 発注者支援、施工管理 |
| 窓口・住民対応の業務設計 | カスタマーサポート、業務設計 |
| 議会対応、条例・規則の改正 | 渉外、法務、規程整備 |
部署ごとの詳しい対応は自治体の部署別 仕事ガイドにまとめています。財政課であれば財政課の経験は民間で何と呼ばれるかで、さらに細かく分解しています。
「ふさわしい仕事を、先に決める」実務
宜野湾市役所の方に、いちばん強く伝えたいのがこの点です。
青少年の雇用の促進等に関する法律第1条は、この法律が、青少年について、適性並びに技能及び知識の程度にふさわしい職業(適職)の選択並びに職業能力の開発及び向上に関する措置等を総合的に講ずることにより、雇用の促進等を図ることを通じて青少年がその有する能力を有効に発揮することができるようにし、もって福祉の増進を図り、あわせて経済及び社会の発展に寄与することを目的とすると定めています。
「適職」という言葉が、法律のなかで定義されています。
中身は3つです。
適性。技能の程度。知識の程度。
この3つに「ふさわしい」職業のことを、適職と呼ぶ。
順番に注目してください。
人のほうを先に見ています。
空いている仕事に人を当てはめる、という順番ではありません。
実務は、次のような形になります。
- 仕事の側には、すでに枠がある
- 枠に合わせて人を探すほうが、早い
- ところが、合わない人が入ると続かない
- 続かないので、また探すことになる
- そして、探し直す手間のほうが大きくなります
企業でも、まったく同じ問題があります。
配属、異動、等級の当てはめ、中途採用の要件定義。どれも「枠が先にあって、人を当てはめる」という形で動きます。
そして、多くの場合こうなります。
欠員が出ます。
急いで埋めます。
技能の程度は見ますが、適性までは見ません。
見る時間がないからです。
入ったあと、合わないことが分かります。
分かっても、もう次の欠員が出ています。
人のほうを先に見る仕事は、時間がかかります。
そのぶん、やった人は「遅い」と言われます。
それでも、やった人がいる部署だけ、人が残ります。
求人票では、人材紹介、採用支援、キャリアアドバイザー、人事企画、組織開発といった名前で書かれています。
書くときのこつは、就労支援を担当したと書かないことです。何人を相手にしたか、どういう順番で見たか、枠に合わせなかったのはどの場面か、そして入ったあとどのくらい続いたか。この形にすると、そのまま職務能力として読まれます。
宜野湾で、どの経験が値になるか
1. 人のほうを先に見た経験
枠に当てはめずに配置を考えた経験は、企業の人事にほとんどありません。
2. 入ったあとを追った経験
決めて終わりにせず、その後どうなったかを数えた経験は、そのまま採用の話になります。
3. 大きな土地の使い道を、長い期間で考えた経験
数十年単位の計画に関わった経験は、開発や不動産の各社で読まれます。
4. 相手が変わり続ける現場を回してきた経験
同じ手順が使えない前提で段取りを組んできた経験は、どの職種でも強く読まれます。
県内・県外の求人を見るときに
宜野湾市は沖縄本島の中部にあり、那覇市と沖縄市の間に位置します。市内の通勤はもちろん、那覇方面・中部方面の両方が選択肢に入ります。
まず職種で絞り、そのあとに勤務形態と担当エリアを確認する。勤務地から検索を始めると、リモート可や週数日出社の求人が最初から視界に入りません。
自分の経歴がどう言い換えられるかは、一度話しながら整理したほうが早いことが多いです。どの経験に値が付くのかから相談できます。
職務経歴書に、市役所の仕事をどう落とすか
制度名ではなく、判断したことを書く
「就労支援を担当」では読み手に何も残りません。何人を相手にして、どういう順番で見たか。
うまくいかなかった話を書く
紹介したのに続かなかった件。そこで何を変えたかまで書けると、実務があったことが伝わります。
規模を必ず書く
市の人口、相手にした人数、扱った件数、続いた年数。数字を添えないと規模が伝わりません。
技術職の場合は、探し方が変わる
発注者側の経験そのものが職種になる
「発注者支援」という職種が、建設コンサルタント業界には確立しています。設計の審査、積算の確認、工事の監督、住民説明。市役所でやってきたことが、そのまま職務内容として書かれた求人です。
資格が入口で効く
技術士、施工管理技士、測量士、建築基準適合判定資格者、公害防止管理者、エネルギー管理士。実務経験の年数が受験要件になっているものは、在職中でなければ積めません。取れるものがあるなら、動く前に取っておいてください。
強い風と塩を前提に施設を維持してきた技術者は、扱える人が限られる
飛んでくる塩による腐食、台風を前提とした設計、屋外設備の点検の周期。毎年必ず強い風が来る場所で、施設を設計し維持してきた経験は、建設コンサルタントやエネルギー、通信の各社から求められます。
面接で必ず詰められる2つのこと
「意思決定のスピードに耐えられるか」
行政は手続きの段数が多く、決裁を経て動きます。民間は月次で数字を締め、その場で方針を変えます。稟議の段数を弁解せず、自分の判断で動かした範囲を具体的に答えてください。
「数字への意識があるか」
「利益を意識したことはありますか」という形で聞かれます。就労支援や施設の管理に関わったなら、相手にした人数、施設数、扱った面積、かかった期間で答えてください。「行政なので利益はありません」と答える必要はありません。
在職中に進めるときの注意点
顔が知られている前提で動く
市内の企業の多くは、市役所と何らかの接点を持っています。取引先、許認可の相手方、補助事業の対象。在職中の活動が伝わりやすい環境だという前提で進めてください。応募先が現在の担当業務の相手方である場合は、とくに慎重に扱う必要があります。
服務上の扱いを先に確かめる
在職中に得た情報を持ち出すことは避けなければなりませんし、退職後の営業活動についても扱いを確認しておいたほうが安全です。判断に迷う場合は、応募の前に人事担当課に制度上の取扱いを確認してください。
面接の日程は、議会日程から逆算する
地方自治法第211条は、長が毎会計年度予算を調製し、年度開始前に議会の議決を経なければならないと定めています。市町村は年度開始前20日までに予算を議会へ提出するようにしなければならない、とも書かれています。決算は、出納閉鎖後3か月以内の長への提出、監査委員の審査、議会の認定という順です(第233条)。予算編成の山と定例会の会期中は、平日日中の面接を入れるのが難しくなります。
在職中に決める
公務員には雇用保険が適用されないため、辞めてから探すと収入のない期間がそのまま持ち出しになります(公務員に雇用保険がない理由)。
まとめ
- 宜野湾市の一般行政職はラスパイレス指数95.3、平均給与月額358,562円(令和6年4月1日現在・総務省調査)
- 指数56番目 → 給料月額54番目 → 総額58番目 → 国ベース56番目。いちばん大きい動きが4ランクで、この連載で初めて順位がどこでも動かない市です
- 同じ区分にいる沖縄県の4市が、指数0.6ポイント差・年齢1.4歳差・外側の割合1.1ポイント差に収まっています
- この区分全体では割合が9.1%から25.2%まで16.1ポイント開いています。4市だけが極端に近い
- なぜそろっているかは、この調査からは読み取れません。読み取れるのは、そろっているという事実だけです
- 諸手当54,762円は全額が地域手当以外。総額の15.3%が、人ごとに違う部分です
よくある質問
順位が全部下のほうだと、給料が低いということですか
順位は同じ区分59団体のなかでの位置です。宜野湾市の平均給与月額は358,562円。この区分でいちばん高い市は462,776円で、差の大きい部分は諸手当です(135,576円と54,762円)。順位そのものではなく、どの項目で差がついているかを見てください。
沖縄県の4市が似ているのはなぜですか
この調査からは分かりません。分かるのは、4市とも地域手当0%で、指数95.3〜95.9、年齢40.5〜41.9歳、諸手当53,771〜57,632円、外側の割合14.8〜15.9%に収まっているという事実だけです。理由を推測して書くことはできません。
諸手当54,762円のうち、自分に関係するのはどこですか
地域手当が0%なので、54,762円が全部です。時間外の量、担当する業務、役職、住んでいる場所で決まります。総額に占める割合は15.3%です。