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宗像市職員の転職|経験の活かし方と求人の探し方
宗像市の地域手当は、国が示す基準が5%、実際の支給割合は0%です。
ラスパイレス指数94.5は、同じ類似団体類型区分の107団体で102番目。下から数えて6番目です。
ところが、人によって動く部分は107団体で4番目に厚くなります。
宗像市の給与水準を、数字で確認する
総務省の調査によると、宗像市の一般行政職は次のとおりです(令和6年4月1日現在)。
| 項目 | 宗像市 | 107団体での順位 |
|---|---|---|
| ラスパイレス指数 | 94.5 | 102番目 |
| 平均年齢 | 42.3歳 | 33番目(高い側) |
| 平均給料月額 | 305,800円 | 82番目 |
| 諸手当月額 | 88,219円 | 41番目 |
| 平均給与月額 | 394,019円 | 57番目 |
| 平均給与月額(国ベース) | 347,555円 | 81番目 |
| 地域手当以外 | 88,219円 | 4番目 |
| 落ち幅 | 46,464円 | 19番目(大きい側) |
地域手当は、国の指定基準が5%、実際の支給割合が0%です。したがって諸手当88,219円は全額が地域手当以外で、これは総額の22.4%にあたります。
指数は下から6番目。外側は上から4番目
1段目。指数102番目から、給料月額82番目へ。20ランク上がります。
押し上げているのは平均年齢42.3歳(107団体で33番目に高い)です。
2段目。給料月額82番目から、総額57番目へ。25ランク上がります。
押し上げているのは諸手当88,219円です。
3段目。総額57番目から、国ベース81番目へ。24ランク落ちます。
そして、人によって動く部分だけを取り出すと4番目になります。
指数は下から6番目。外側は上から4番目。
この2つは、別の話だということです。
国が示す基準と、実際の支給割合
この区分107団体のうち、国が示す基準と実際の支給割合が違う団体は17あります。
そのうち12団体は、実際の支給割合のほうが高い。
残る5団体は、実際の支給割合のほうが低い。宗像市はその5つのうちの1つです。
外側が総額に占める割合で並べると、上位3つはこうなります。
| 市 | 国の基準 | 実際の支給 | 地域手当以外 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 綾瀬市 | 10% | 6% | 94,557円 | 22.6% |
| 武蔵村山市 | 10% | 3% | 90,560円 | 22.5% |
| 宗像市 | 5% | 0% | 88,219円 | 22.4% |
上位3つが、そろって「実際の支給割合のほうが低い」団体です。
ただし、そういう団体は5つあります。
残る2つは、48番目と64番目です。
つまり「国の基準より低く払っている団体は外側が厚い」とは言えません。
上位3つがたまたまそろっている、というところまでしか読めません。
3団体を並べただけでは傾向は言えない、というのは、この連載で何度も確かめてきたことです。
求人票と比べるときに使うのは、実際の支給割合です
国が示す基準は、国の基準です。
実際に支払われているのは、支給割合のほうです。
宗像市の場合、基準は5%ですが、実際の支給は0%です。
したがって、諸手当88,219円は全額が地域手当以外になります。
この88,219円が、時間外の量や役職、担当する業務で人ごとに変わる部分です。
県内の数字は福岡県職員の転職に、県内の市は福岡市職員の転職・北九州市職員の転職・久留米市職員の転職・糸島市職員の転職に整理しています。
市は、どういう団体か
宗像市は、中核市でも施行時特例市でもない市です。開発許可や建築確認をどこまで市が処理するかは、市によって扱いが異なります。保健所は設置しないので、食品衛生や感染症対策は都道府県の仕事として残ります。
ところが、町村との間にははっきりした線が1本あります。
社会福祉法第14条第1項は、都道府県及び市(特別区を含む)は、条例で、福祉に関する事務所を設置しなければならないと定めています。一方、同条第3項では、町村は、条例で、その区域を所管区域とする福祉に関する事務所を設置することができるとされています。
市は必ず置く。町村は置いてもよい。ここが分かれ目です。
そして同条第6項によれば、市町村の福祉に関する事務所は、生活保護法、児童福祉法、母子及び父子並びに寡婦福祉法、老人福祉法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法に定める援護、育成、更生の措置に関する事務のうち、市町村が処理することとされているものをつかさどります。
6つの法律にまたがる給付と措置を、1つの事務所で扱う。これが、市になった団体に必ずある仕事です。
職務経歴書に書くときは、「市役所の仕事」ではなく、担当した事務の名前で書いてください。市の人口と処理件数を添えると、読まれ方が変わります。
市役所の経験は、民間で何と呼ばれるか
| 市役所での仕事 | 求人票での言い方 |
|---|---|
| 予算の要求・査定、財政計画 | 予実管理、投資判断、経営企画 |
| 里山・海辺の保全と利用調整 | 用地開発、渉外、事業開発 |
| 水産・農業の振興、産地の支援 | 事業開発、調達、ブランド企画 |
| 文化財の保存と活用、来訪者の調整 | 資産管理、施設運営、集客企画 |
| 生活保護、児童・障害・高齢の措置 | ケース管理、審査業務、与信管理 |
| 課税・徴収、滞納整理 | 債権管理、与信、回収 |
| 大学や事業者との連携の調整 | 渉外、アライアンス、事業開発 |
| 都市計画、住宅団地の更新 | 都市開発、不動産企画 |
| 上下水道など公営企業 | インフラ運営、事業運営 |
| 市有施設の設計・積算・監督 | 発注者支援、施工管理 |
| 移住・定住の相談窓口 | カスタマーサポート、業務設計 |
| 議会対応、条例・規則の改正 | 渉外、法務、規程整備 |
部署ごとの詳しい対応は自治体の部署別 仕事ガイドにまとめています。財政課であれば財政課の経験は民間で何と呼ばれるかで、さらに細かく分解しています。
「守るだけでは、減り続ける」実務
宗像市役所の方に、いちばん強く伝えたいのがこの点です。
地域における生物の多様性の増進のための活動の促進等に関する法律第1条は、この法律が、生物の多様性の損失が続いている状況に鑑み、この状況を改善する地域における生物の多様性の増進のための活動の促進等の措置を講じ、もって豊かな生物の多様性を確保し、現在及び将来の国民の健康で文化的な生活の確保に寄与することを目的とすると定めています。
言葉が「保全」ではありません。
増進です。
そして理由が、条文に書いてあります。
損失が続いている状況に鑑み、その状況を改善するため。
守るだけでは足りない、と認めています。
減っているものを守っても、減る速度が落ちるだけです。
実務は、次のような形になります。
- 減っていることに気づく
- まず「これ以上減らさない」という目標を置く
- 守る。それでも減る
- 減る速度より速く足さないと、戻らない
- ところが、足す話は守る話より予算が通りにくい
企業でも、まったく同じ問題があります。
品質、人材、顧客の数、技術の蓄積、取引先との関係。どれも「維持」という言葉で目標が置かれます。
そして、多くの場合こうなります。
減っていることが分かります。
維持する、という目標が立ちます。
維持の施策は、守る施策です。
守っているので、減る速度は落ちます。
それでも、減っています。
数年後、戻すのに最初の何倍もかかると分かります。
減る速度より速く足す仕事は、始めた年には成果が出ません。
そのぶん、やった人は「効果が見えない」と言われます。
それでも、やった人がいた分野だけ、数字が戻っています。
求人票では、事業企画、経営企画、採用企画、品質保証、カスタマーサクセスといった名前で書かれています。
書くときのこつは、保全に取り組んだと書かないことです。何がどの速さで減っていたか、守る施策で速度がどう変わったか、足す施策をどこから始めたか、そして何年目に数字が反転したか。この形にすると、そのまま職務能力として読まれます。
宗像で、どの経験が値になるか
1. 減る速度を数えた経験
減っていることを、量と速さで示した経験は、企業にほとんどありません。
2. 守る施策と足す施策を分けた経験
維持と回復を別の予算で組んだ経験は、めったに書かれません。
3. 反転した年を言える経験
何年目に数字が戻ったかを追った経験は、そのまま事業企画の話になります。
4. 海と里山と市街地を1つの市として扱ってきた経験
性質の違う場所を同じ計画に載せてきた経験は、どの職種でも強く読まれます。
県内・県外の求人を見るときに
宗像市は福岡県の北部にあり、玄界灘に面して鹿児島本線が通ります。福岡市方面はもちろん、北九州市方面も選択肢に入ります。
まず職種で絞り、そのあとに勤務形態と担当エリアを確認する。勤務地から検索を始めると、リモート可や週数日出社の求人が最初から視界に入りません。
自分の経歴がどう言い換えられるかは、一度話しながら整理したほうが早いことが多いです。どの経験に値が付くのかから相談できます。
職務経歴書に、市役所の仕事をどう落とすか
制度名ではなく、判断したことを書く
「保全事業を担当」では読み手に何も残りません。何がどの速さで減っていて、どこから足したか。
効果が出なかった話を書く
やったのに数字が動かなかった年。そこで何を変えたかまで書けると、実務があったことが伝わります。
規模を必ず書く
市の人口、扱った面積、参加した団体数、続いた年数。数字を添えないと規模が伝わりません。
技術職の場合は、探し方が変わる
発注者側の経験そのものが職種になる
「発注者支援」という職種が、建設コンサルタント業界には確立しています。設計の審査、積算の確認、工事の監督、住民説明。市役所でやってきたことが、そのまま職務内容として書かれた求人です。
資格が入口で効く
技術士、施工管理技士、測量士、建築基準適合判定資格者、公害防止管理者、エネルギー管理士。実務経験の年数が受験要件になっているものは、在職中でなければ積めません。取れるものがあるなら、動く前に取っておいてください。
海辺と丘陵の両方を扱ってきた技術者は、扱える人が限られる
飛んでくる塩による腐食、砂浜の移動、丘を切り開いた住宅地の擁壁と排水。海岸線と造成地の両方を1つの市として維持してきた経験は、建設コンサルタントや不動産、インフラの各社から求められます。
面接で必ず詰められる2つのこと
「意思決定のスピードに耐えられるか」
行政は手続きの段数が多く、決裁を経て動きます。民間は月次で数字を締め、その場で方針を変えます。稟議の段数を弁解せず、自分の判断で動かした範囲を具体的に答えてください。
「数字への意識があるか」
「利益を意識したことはありますか」という形で聞かれます。保全や産地の支援に関わったなら、扱った面積、参加した団体数、件数、かかった期間で答えてください。「行政なので利益はありません」と答える必要はありません。
在職中に進めるときの注意点
顔が知られている前提で動く
市内の企業の多くは、市役所と何らかの接点を持っています。取引先、許認可の相手方、補助事業の対象。在職中の活動が伝わりやすい環境だという前提で進めてください。応募先が現在の担当業務の相手方である場合は、とくに慎重に扱う必要があります。
服務上の扱いを先に確かめる
在職中に得た情報を持ち出すことは避けなければなりませんし、退職後の営業活動についても扱いを確認しておいたほうが安全です。判断に迷う場合は、応募の前に人事担当課に制度上の取扱いを確認してください。
面接の日程は、議会日程から逆算する
地方自治法第211条は、長が毎会計年度予算を調製し、年度開始前に議会の議決を経なければならないと定めています。市町村は年度開始前20日までに予算を議会へ提出するようにしなければならない、とも書かれています。決算は、出納閉鎖後3か月以内の長への提出、監査委員の審査、議会の認定という順です(第233条)。予算編成の山と定例会の会期中は、平日日中の面接を入れるのが難しくなります。
在職中に決める
公務員には雇用保険が適用されないため、辞めてから探すと収入のない期間がそのまま持ち出しになります(公務員に雇用保険がない理由)。
まとめ
- 宗像市の一般行政職はラスパイレス指数94.5、平均給与月額394,019円(令和6年4月1日現在・総務省調査)
- 地域手当は国が示す基準が5%、実際の支給割合が0%です
- 指数は107団体で102番目(下から6番目)。それでも人によって動く部分88,219円は4番目に厚くなります
- この区分では国の基準と実際の支給割合が違う団体が17あり、実際のほうが低いのは5団体です
- 外側の割合の上位3つはその5団体に入りますが、残る2団体は48番目と64番目。傾向としては言えません
- 諸手当88,219円は全額が地域手当以外。総額の22.4%が、人ごとに違う部分です
よくある質問
国の基準が5%で実際が0%というのは、どう読めばいいですか
実際に支払われているのは、支給割合のほうです。求人票の想定年収と比べるときに使うのも実際の支給割合です。宗像市の場合、諸手当88,219円は全額が地域手当以外になります。
指数が下から6番目なのに外側が4番目なのはなぜですか
この調査からは分かりません。分かるのは、ラスパイレス指数は国の給料表と比べた水準を示す指数で、諸手当の厚さとは別の数字だという事実です。指数の順位から、諸手当の厚さは読めません。
諸手当88,219円のうち、自分に関係するのはどこですか
実際の地域手当が0%なので、88,219円が全部です。時間外の量、担当する業務、役職、住んでいる場所で決まります。総額に占める割合は22.4%です。